<東京十二神将伝>
第一話
罠山月男(6月23日(金)23時05分52秒)
<東京十二神将伝>
第一話
異人たちの秘密結社「ゾディアック」が東京を護る結界となる東京五色不動の破壊を企てている
事実は知っていた。
慎也も日本を守る勇士、十二神将の一人に選定された以上五色不動の警備に参加するのが道理で
あったが、彼自信はまだ十二神将の力に覚醒していなかった。
つまり、能力的には常人と大差ないのである。
現在は十二人のうち、覚醒した五人がそれぞれの不動の警備に就いている。
自分も余程不動へ向かいたかったのだが、足手まといになると云われて渋々引き下がったのだ。
そういった経緯で、今は手持ち無沙汰に渋谷の街を当て所なく歩いていた。
そんなとき・・・
「確かこの近くに不動の一つがあったよな・・・」
矢張り十二神将の血が騒ぐのか、慎也は渋谷駅へと走り出して行った。
目青不動。本来は教学院の名で知られるこの寺も、東京を守護する五色不動の一つである。
入り口から見える風景は殺風景で間延びした雰囲気を受けるが、堂の前には遥かな樹齢を重ねた
木々が多い茂り、境内には深遠なる緑の精気が漂っている。
三軒茶屋駅から真っ直ぐ目青不動へと駆けて来た慎也は、そこで凄まじい光景を目にした。
警備に当たっていた十二神将の一人、エアマスターが長身の美しい青年に自らの裸体を光る紐で
縛り上げられ、レイプされていた!
口にはボールギャグをはめられているため、彼は僅かにウーウーと低くうめき声を上げるだけで
しか抵抗を見せられなかった。
エアマスターはまだ今年19歳になったばかりである。そんな少年に対してこんな酷い仕打ちを!
「おい貴様っ、その手を離せっ!」
怒りで思考が鈍くなってしまった慎也はそう怒鳴ると、その青年に殴りかかって行った。
しかし慎也は後にこの判断、行為を後悔することになる。冷静に考えてみればエアマスターは、
飛翔の力と風の刃を放つ力を持っており、現在覚醒した十二神将の中で最強の力を持っていた。
そのエアマスターがこうも呆気なく屈せざるを得なかった相手に、何の力も持たない慎也が敵う
べくもない。
青年の掌から熱線の光が発せられ、そして慎也も彼の前に屈するのだった。
「はじめまして、私はソーラレイ。ゾディアックの幹部の一人です」
冷ややかな微笑みと共に流暢な日本語で彼は挨拶をした。
うずくまり何も言葉を発せられない慎也に対し、ソーラレイは更に言葉を続ける。
「あなた方の存在は、私たちにとって非常に目障りです。本来ならば彼もあなたも始末するべき
なのですが・・・」
ちらりとエアマスターに一瞥をくれる。
「既に目黒、目赤、目黄、目白の宝珠は我らの手に落ちました。そしてこの目青の宝珠もここに・・・」
「(他の仲間も奴等に敗れたのかっ!?)」
ソーラレイが手にしている宝珠は五色不動に納められた宝珠の一つで、この青い宝珠を含めた五
つの宝珠は東京を守護する結界の本質であり、最も重要な存在である。
故にその強大な力が悪用されでもしたらどんなことになるか・・・。
慎也の頭に絶望が浮かんだ。
「もはやあなた方は恐るるに足りない存在。殺す以上の屈辱を与えましょう・・・もっとも、
あなたは私の好みではありませんがね」
残忍だが酷く美しい笑みを浮かべ、ソーラレイはゆっくりと慎也へと歩み寄って行った。
そしてソーラレイは慎也に屈辱的な条件を提示した。この命令を受け入れれば、彼はエアマスタ
ーを解放するとも言っている。
命令を受けると決めた時点で、勝手なオナニーは禁止。
チンポにマジックで「私はソーラレイの所有物です」と書き込む。
教学院まで電車に乗って行く。服装はノーパンに(できれば特製)
ジョギングパンツ。3時間以上前に乗る電車をボードで予告。
電車の中や経路に、いつ何時敵(ROM)が現れるかわからない
中、無事に教学院にたどり着ければ課題達成。自由にオナニー
(帰宅後でも可)できる。
課題の実行期限は1カ月以内。
「・・・さあ、どうしますか?」
慎也(6月24日(土)18時26分41秒)
こんにちは、慎也です。
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正和さん
良い方をご紹介いただいて、ありがとうございます。
命令の『チンポにマジックで「私はソーラレイの所有物です」と書き込む』は
早速実行して、証拠写真を送りたいと思います。
お手数ですが、罠山月男さんに転送下さい。
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罠山月男さん
はじめまして。
小説、読ませていただきました。
本当に僕好みのシチュエーションです。
ヒーローと言うより、ヒーローの脇役といった設定が良かったです。
ただ、小説のヒーローは、“慎也”ではなく、僕の奴隷モードの人格“ロビン”に
していただけないでしょうか。
ご命令に対するお返事は、ロビンからさせていただきます。
ロビン(6月24日(土)22時41分03秒)
正和様・罠山月男様
今、正和様宛に写真を送信しました。
宜しくお願いします。
ロビン(6月25日(日)10時33分13秒)
おはようございます。
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罠山月男様
証拠写真にはご満足いただけたでしょうか。
さて、時間の都合がつきましたので、一日も早くエアマスターを救うべく、
本日、ご命令を実行させていただきます。
乗る列車は次の通りです。
横浜 13:47 → 14:19 渋谷 14:30 → 14:34 三軒茶屋
(東急:急行) (東急:急行)
ロビン(6月25日(日)17時43分16秒)
罠山月男様
スケジュール通り教学院に行って来ましたので、ご報告申し上げます。
服装(サッカーパンツの短さ)については、また正和様経由で
写真を送らせていただきますので、ご確認下さい。
まず最寄り駅までの道のりです。
僕の家は山の上みたいな場所にあるので、駅まではほとんど下り坂です。
途中に観光スポットもあるので、日曜の今日は、雨天にも関わらず、
多くの人とすれ違う事になりました。
相手は自然と下から上を見る視線になるので、
「見られるかも」という恐怖もありましたが、
意を決して歩き続けました。
そこは何とかクリアしましたが、意外なところに落とし穴がありました。
地下道に降りる階段の下で、浮浪者が寝ころんでいたのです。
暗かったので見られたかどうか、はっきりとは分かりませんが、
角度的にはモロに股間を覗かれたという感じです。
いや、僕が通り過ぎた後もこっちを見ていましたから、
見られたのではないかと思います。
駅に着くと、前が少し濡れていました。
ただ、東横線の社内では、ほとんど眠ってしまっていたので、
特にご報告する事もありませんでした。
最大のピンチは渋谷駅での乗り換えでした。
ご存知のように、東横線の渋谷駅と新玉川線の渋谷駅は、
いったん、改札を出なければなりません。
僕にとって、この乗り換えは初めてでしたので、途中で道を間違えてしまったんです。
急いで新玉川線に向かいましたが、高架の東横線から地下の新玉川線までは
すべて下り階段です。
写真を見ていただければ分かると思いますが、裾の広いサッカーパンツでしたから
走るとほとんどフリチン状態です。
見られた可能性もあるんですが、お陰でスケジュール通りの列車には間に合いました。
教学院はすぐに分かりました。
ここでの写真も撮影してありますので、お送りします。
今日は心地よい恥ずかしさを堪能できました。
ありがとうございます。
罠山月男(6月25日(日)23時27分03秒)
★ロビン
命令達成ご苦労さま。
ということで、今回のロビンの行動内容に応じて第一話の結果を書きました。
車内での行動にもう少し色があればAランクだったのですけれどね。
でもBランクは一応グッドエンドです。
次回にまた続くので、期待・・・してくれればと想います。
・・・仮性包茎か?
罠山月男(6月25日(日)23時28分57秒)
第一話・行動結果
「ずいぶんと小さい持ち物ですね・・・文字を書くのも大変だったことでしょう。・・・いや、
包茎だから書きやすいと云えば書きやすいのですかね」
−私はソーラレイの所有物です−
そう書かれたチ○ポを見てソーラレイは嘲笑った。
その声に苦渋の表情を引き出されたロビンだったが、羞恥心を刺激されたせいか、ロビンの
チ○ポは反応し、高々と天を仰いだ。
「ふぅん、十二神将の一人がこんな変態だったとはね。東京の街をこんなはしたない格好で
歩き回ったかと思えば、自らの醜態に快絶を覚えるなど」
サッカーパンツをずり下ろされ、敵の幹部に玩具にされている自分の屈辱感が、更にロビン
のチ○ポをいきり勃たせその口からはじんわりと涎を浮かばせていた。
「まぁ良いでしょう。約束は守って頂いたわけですから、この少年は解放します」
そう云うとソーラレイはエアマスターをどんとロビンの下へと押しやった。未だに光の縄に縛
られたままではいたが、捕縛されていた間、手荒な真似はされていなかったようだ。
少し報われたロビンだったが・・・
「そうそう、残念なお知らせがあるんですよ。実は首領からり命令が下りまして、矢張りあな
た方を始末しろと言われました」
そう云うとソーラレイはスッと左の掌をロビンたちに向ける。
「そっ・・・んなっ、約束が違うだろっ!」
ロビンの声も空しく、ソーラレイの放った光は炎の壁たなり、ロビンたちを360゜取り囲む。
ゴウゴウと音を立てて燃え盛る灼熱の壁を前に、もはや成すすべもなくうな垂れる二人。
「ごめん、この縄のせいで力が出ないんだ・・・僕のせいで、ごめん、ごめん」
絶望を感じていたロビンだったが、ボロボロと涙をこぼすエアマスターを見て想った。このまま
じゃ死ねない。まだ、やりたいことが沢山・・・あるんだ。死にたくない死にたくない死にたく
ない死にたくない死にたくない!!
だが炎の壁は益々勢いを増し、やがて一本の太い柱となった。
「終わり、ですね」
それを見届けたソーラレイは目青不動を後にした。後ろには、未だ勢いを衰えさせない火柱
が夕暮れの空をも焦がしていた。
第一話完。
<Bランク>
慎也さんに質問や命令をしてみたい奴は掲示板に書き込んでみてくれ。
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