LED'S PRESENTS
LEDのバイト中に繰り広げられるラーメン屋「勘違い」浪漫(笑)
今回は「お客様編」でぇっす(笑)
当然の如く、飲食店だから働くパートは「ホール」と「厨房」と「洗い場」に分けられます。
これは僕が「ホール」の仕事をメインにしていた頃のお話。
変人的お客様その1 「中年おやじと奥様(仮定)」
「ハイ、御注文は?」
「えっとのぉ、ご飯と・・・」
「はい、ご飯と・・・?」
「ライス。」
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一緒やん!!
(軽いジャブ)
飲食店をしているからには色々な人が来る。それらはすべてお客様。
そして希に、あまりに濃いキャラクター故に「愛称」をつけられてしまう客もいる。
彼もまたそんな中の一人。
ある日、軽トラを操りフラリと現れ、『ウマイ!』と絶賛しながらチャンポン(かなりの量)を3杯おかわり。
酒が入ると店員に対して語りはじめ、店員はそのくだらない内容に笑顔で応対しなければならない。
おまけに仕事が進まなくなり、他の店員からは冷たい視線が・・・
そんな彼につけられ、恐れられた愛称は・・・・・・
チャンポンおやじ その1
「わしゃ、寿司屋が好きでのぉ」
そういっておやじは、店のカウンターを利用して
延々と寿司を握るジェスチャーを繰り返す。
どうしろと!?
そしてその時おやじは言った。
「へいラッシャイ!!」
チャンポンおやじ その2
そのおやじはゆで卵16個を持ち帰ると言い出した。
そしてそのおやじは卵を手に取り、嬉しそうにこう言った。
「犬のチャピーちゃんにあげるんじゃ!」
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っていうか死ぬぞ!!
チャンポンおやじ その3
「プサンに帰る!」
変人的お客様その2 「ドラマ見過ぎの男5人若衆」
「ハイ、なんにしましょう?」
「君!」
彼もまた愛称を付けられた男の一人。
変人的お客様その3 「一杯のおやじ」
彼は言語障害があるらしく、言葉をろくに喋る事が出来なかった。
注文を取るにも一苦労。しかし我らは鬼ではない。
あくまで笑顔で応対していた。
そして、来店一発目には必ずこう言う事からこう名付けられた
「『一杯』のおやじ」
そして彼にはいくつもの伝説がある。
それは!!!
言語障害者である事をいいことに、ツケで飯を食いに来ていた。
彼曰、2ヶ月に一度しか給料がもらえないらしい。
もちろん即刻却下。
それらは近所の店にも有名で、一帯の店からは締め出しを食らっていた。
そしてある店員の証言
「ちゃんと喋ってるのを聞いた」
彼が出現しなくなって2年近くが経過する。
彼の作り出した白い伝票の束は、いまだ我が店の棚の中で眠っている。
彼は一体何者だろうか?
この世の存在だったのだろうか?
今、近所の交番の掲示板に手配写真が貼られている事を知っている者は
数少ない・・・
一応客(かな?)
変人的お客様その4 「不審人物」
我が店の店員専用更衣室は二階にあり、
店の出入口の反対にある外階段を上がらねばならない。
そして、その階段を上がるには店員専用の裏口の前を通らねばならないのだ。
季節は初秋。
近所では空き巣が頻発し、店長には厳しく注意するように言われていた。
そして・・・奴は来た。
裏口の戸はすりガラスになっていて、店からは見え辛い。
しかし、人影くらいは見える。
そして・・・
「おい、今、誰か外通ったぞ。」
「なに?」
僕と、僕の友人であり、その店の店長代理をするWは
その会話を交わした後、店長の言葉を念頭におき、
アイコンタクトで二手に別れて「不審者」を追い詰める事を確認。
そして、実行&成功。
その「不審者」を外階段の2階踊り場で追い詰めた。
Wがその「不審者」に対応。
僕は階段の下でその様子を見守る事にした。
Wが口を開く。
「なにか御用ですか?」
丁寧だが、凄味の効いた口調だった。
その凄味に「不審者」の声が上擦っているのが僕にも聞こえた。
そして「不審者」はこう答えた。
「新聞屋はどこ?」
時は初秋、夜中の9時。
朝の早い新聞屋が開いてもいないこの時間。
彼は新聞屋になんの用事があったのか?
彼は語らず、
その後、その男はパトカーに乗り、颯爽と去っていった。
僕の店に関する事柄を幾つか並べて見ました。
まだまだ語るべき事はたくさんありますが、そろそろ石飛んで来そうなのでやめます。
ラブコールでもあれば、「店員編」「俺編」をやりたいと・・・・・
(あるわけないけどね。)
では最後に詠を・・・
飲食屋、接客笑顔の、その裏に
「帰れ」と願う、心の憎悪。
5・7・5・7・7でした。
お粗末!!