11月3日
国境を開放したとたん、東独を脱出する国民の流れに全く歯止めがかからなくなったのである。 しかも、主に社会のインフラの運営を支える技術者達が大量脱出を始めた。 その結果何が起こったか? 運転手がいなくなってバスや電車が動かなくなった。 工場では主任技術者クラスがいなくなり生産が止まった。 病院では医者や看護婦がいなくなり、患者を診療できなくなった。 水道や電気関係でも技術者が不足し、満足な供給ができなくなった。 全員逃げたわけではない。残った人間もいたのである。しかし、現代の社会は高度なシステムである。 そのシステムの一部に限ったところで、他の部位とは密接な関わりをもっている。つまり一部が動かな くなると他の部分に与える影響も甚大なものになる。 東独の社会機能そのものが、急激に悪化した。 しかし皮肉なものである。社会主義を提唱したマルクスによると、労働者には能力の差など本来的 にはないんだそうだ。だから、皆平等にならないのは一部の特権階級の悪企みのせいだと大真面目で 主張していた。 マルクスの言う事が正しいのだとすれば、どんな労働者が幾ら逃げたって社会主義社会は微動だに しないのではなかろうか? 労働者の能力に本来的差がないのなら、逃げた分はいくらでも他の労働者で補充が利くはずです からして、昨日まで石炭掘ってたオッサンを医者にしたって、ホステスの姉ちゃんを判事にしたって、 無免許の床屋のオッサンをパイロットにしたって、差支えなんかあるまいに。ねえ。(笑) 文化大革命時の中国はこれをやって、国がめちゃめちゃになってたけど。(念のために。いくら紅衛兵 がアホでも、床屋のオッサンをいきなりパイロットにはしなかったと思います。笑) ゴルバチョフから頭がボケているんじゃないかと本気で心配された、共産党の独裁者ホーネッカー 老人は既に1989年9月訳がわからないうちにやめさせられていたが、後を継いだクレンツ書記長はこの 事態に真っ青になって、ソ連のゴルバチョフ大統領に、急いで技術者を20万人送ってくれと泣きついた んだそうだ。 しかし、ゴルバチョフはこの要請を拒否した。当たり前である。20万人もの技術者がいなくなったら ソ連の方が崩壊しかねない。クレンツ書記長はこの時、万事休すを悟ったそうだ。 1990年4月、非共産党連立内閣が成立した。内閣の使命は西ドイツとの合併である。 東独の人口流出は、東独の消滅が決まって、初めて止まった。 いやぁ、マルクスさんに是非この光景を御覧になっていただき、感想を賜りたいものです。 自分の夢想したユートピアの末路にさぞや感動あそばされた事だろう。(笑)11月6日
商工ローンが最近問題になってるんだそうな。 よくコマーシャルに登場する某大手商工ローンが槍玉に上がっているが、 あそこの取立てのえげつなさは、昔から有名だったのだが。 こういう商工ローンの資金源は何かと辿ると、銀行なんだとか。 去年必死になって貸しぶりや融資回収をして、安全な貸し出し先を血眼になって探していた と思ったら、安全な貸し出し先ってやくざまがいの高利貸業者だったのか。(笑) 銀行自らが取立てで、相手を自殺するほど追い詰めるのはさすがに気が引けるらしい。 汚れ役は、それにふさわしい人にやってもらおっていう事か。 それにしても、ニュースでよく取立ての実況録音が流されている。 「返せないって、なめとったらあかんぞこら!! おまえの目玉と心臓、腎臓みんな売って、 なんにもないっちゅうならゆるしたるわ!!!」 シェークスピアのベニスの商人に出てくるユダヤ人の金貸しか?(笑)11月11日
今日は11月11日である。郵便局とか駅とかで、記念シートや記念入場券などが売られていた。 それはともかく…。 アメリカで、17歳(事件を起こした当時は15歳だったらしい)の少年に禁固112年の判決が出ていた。 なんでも、両親を射殺して、その足で学校に殴りこみ、銃を乱射して24人を殺傷したらしい。 判決によると、少年の更正より、社会の安全を優先するべきだとか何とか言っていた。 銃を禁止した方が、社会の安全に寄与する気もするのだが…。(笑) それにしても、日本でもナイフによる未成年の傷害事件が問題のなっているが、ナイフで一気に 24人の殺傷は不可能だ。アメリカはこういう所でもスケールが違う。 最近、金八先生が放送されてるんだそうだ。 教育問題がクローズアップされるとなぜか、放送される。 未成年の刃物所持も当然テーマとして出てくるのだろう。(見てないけど) 生徒が刃物を振り回して暴れていたら、きっと体を張って止めに入るに違いない。 しかし、目の前に銃を乱射している生徒がいたら、金八先生は一体どうするのだろう。 取り敢えず伏せるか、物陰に避難するよなあ、やっぱり…。 金八先生はアメリカじゃあんまりうけないと思います。(笑)11月21日
久々の更新。 明智光秀も随分回を重ねてる。自分でも感心する。 大体、ネタ本は手元にある明智光秀の年表だけなのである。 あとは以前読んだ本の記憶と思考だけだ。自分でもよくあれだけ長い文章が書けるものだと思う。 ただ、細かい事をいえば間違っていたり、議論の余地のあることも多々あるのは間違いないな。うん。 最近なんたらという自己啓発セミナーが問題になってるらしい。 そこの代表の話によると、聞いたこともないことがいつのまにか世界の定説になっている。 いやぁ、ホント目の前が広がった気分です。(笑) その人記者会見で、自分はサイババの唯一の正統な後継者だとも自分で言っていた。 記者 「サイババは、貴方の事をまったく知らないと言ってましたが?」 某代表「………いいですか? それはサイババの勝手なんです。」 …きっとエンターティメントの一種だよね、これって。(笑)11月27日
当ホームページの掲示板がなんの警告もなくいきなり削除されてもうた。 ただで借りててなんだけど、ちょっとひどいと思う。 という訳で今ただ掲示板探しています。 知ってる人がいたら、教えてください。(笑) 短編小説もそろそろ新作をやろうと思ってます。11月29日
今日の予備知識。(笑) 4ビットとはニ新法で0000〜1111までである。10進法で0〜15。16通りの数字を表記できる。 5ビットとはニ新法で00000〜11111までである。10進法で0〜31だ。32通りの数字を表記できる。 7ビットとはニ新法で0000000〜1111111まで。10進法で0〜127なのだ。128通りの数字が表記可能だ。 7ビットの変換法; 1111111: 26 x 1 + 25 x 1 + 24 x 1 + 23 x 1 + 22 x 1 + 21 x 1 + 1 = 127 さて、2000年問題まであと一ヶ月だ。そもそも、なんでこんなことが発生するのか。 日付の表記は普通“11/29/99”である。 月は1〜12まである。ひにちは1〜31までだ。 つまり月は1から12だから4ビット(16通り)の中におさまる。 日にちは1から31までだから5ビット(32通り)の中におさまる。 ところが年が果てしない。範囲をどこにするかというのが問題になる。そこでメモリーをケチって 100年とするのがいつのまにか普通になったらしい。100年だと7ビット128通りの中におさまる。 これが、2000年問題の核心である。つまり1900年から1999年の100年間を表記するように なっていた訳だ。 128通り表記できるのなら、128年分表記すればいいのではないだろうか。そうすれば西暦2000年問題 でなく、西暦2028年問題になっていた筈だ。そしてその頃までには、古いシステムは殆ど廃棄されてる だろうから、そもそもこんな問題など起きなかったのではなかろうか?。 しかし、この問題が直前になって騒がれ始めたことを考えれば、28年の問題先送りになるだけかも 知れないが。(笑)まあ、言語の関係で中途半端な数字表記はできなかったのだろうけど。 コンピューター表記で百年単位を表記させるには10ビットが必要だ。千年単位を表記するには 14ビットが必要なのである。 そもそも、10進法計算というのが人類のガンだ。お陰でコンピューターと人間の数字認識のあり方に 著しいギャップが生じることになってしまった。10と言う数字は4でも8でも割りきれない、実に性質の 悪い数字なのだ。 人類は可及的速やかに、8と9を捨てねばならない。数字は1、2、3、4、5、6、7、10、11、… と続く八進法を採用せねばならぬ。 そうしてこそ、人類の頭脳はコンピューターと一体化できるのである。(笑) 八進法を採用し、コンピューターとの頭脳融合を果たすことができた時、 人類は進化の階梯を一段上ることになるであろう。 という訳で皆さん、明日から8と9を使うのはやめようね。 18や19も使っちゃだめですよ、っと。(笑)
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