今回の釣行のスタートは、11月19日に事を発す。当初11月21日に行く予定が急な出張等により出港が危ぶまれた。唯一1番キャッチャー村山と私アルフレッドEY、これでは船は出せない。どうしようかと思っていたところ、矢野トクマ御一行様によるネイリツアーなるものを耳にした。矢野トクマとは瀬戸内海以来の顔合わせ、喜んで11月22日に参加する運びとなったのだ。
そのやりとりの中、ベンジャミン国光と話しをしたんだが、うわさの言葉を聞くことができた。 ハローならまだしもニイハオ、ボンジュールとあなた一体だれと思ってしまう。こちらもグーテンベルゲントと応酬したんだが、会話の中身は何だったんでしょうか。 |
さて11月22日当日、私は1番キャッチャー村山のもとへ車を走らせる。実は彼とは数時間前まで徹マンをしていたもので行き慣れた道中であった。そして手結に向かう。車内は『メンタンピンドラニチョウ。』『リーソクヅモダブトンイーペーコー。』とおよそ釣りと関係ない会話に終始していた。
手結港にて集結。その有志が姿を現わした。しかし、その中にあやしいおやじが立っていた。ベンジャミン国光である。 『アルフレッドの顔を見に来た。おまえは、ネズミ男に似いちゅうのう。』
とここでも釣りと関係ない話しである。 ではここで今回の参加者を紹介しておこう。 |
矢野トクマ | 前回の瀬戸内海の時同行。西岡徳馬に似ていると私は思っている。 |
自称シロウト岡 | 自称素人。しかし、実は超名人である。 |
ダンディスナイパー | 被っていたぼうしには、SNIPERと書いていた。 |
1番キャッチャー村山 | ご存じ私とは午後7:00以降の友人である。 |
アルフレッドEY | 本釣行記の筆者である。 |
ハマグチ兄 | 慎重な操舵の船長。 |
出港。11月も末頃になると寒い。午前6:00という時間を考えれば内陸部でも寒いのに、特に海上だとなおさらである。しかも、風を切って走るので余計その感は強い。本日の船長はハマグチ兄。以前マンボウを仕留めた一発一中ハマグチの兄である。ポイントに近づくと実に慎重かつ丁寧に魚探を見ながら案内してくれる。ベンジャミン国光にはない所業である。
1つ2つとポイントを過ぎていく。そして本日最初のあたりが来た。矢野トクマのロッドが急速なスピードでしなる。船内にどよめきが走る。また、同じくして1番キャッチャー村山のロッドもしなってきた。それだけではない、自称シロウト岡の「来た、来た、来た。」の声。なんとトリプルヒットである。とたんに活気づく船内。三者三様の取り込みでネイリをゲット。不振続きのアルフレッドも今日は違う、と思わざるを得ない風景である。 その後、我々は脅威ともいうべき光景を目にする。なんと名人合戦が行われているのだ。矢野トクマが次々とネイリを上げれば、自称シロウト岡も負けじと追随する。自称シロウト岡は本当に自称である。自他共に認める素人のアルフレッドとしては、かっこよくそんな名をいつか名乗ってみたい、と思ってしまった。驚異的な名人合戦が繰り広げられている中、とある船が我々に迫っていた、そしてその船から一人人間が発声する。
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そんなこんなことしている中、船内ではまだ名人戦が続けられている。同じ船なのにやはり腕の違いなのかな、と自他共に認める素人のアルフレッドは思っていた。またシチュエーションを大事に考えるアルフレッドは澄みきった青い空、晩秋とはいえさわやかな風といったロケーションにとても満足だったに違いない。あの厳寒の早朝と打って変わってポカポカ陽気になった日中、その全てが気に入っていたのだ。
その時であったアルフレッドのスーパーポテンシャルインディペンデントアタックロッドがしなった。この日は2〜3度あたりはあったがバラシてしまったというのがあったので、慎重にならざるを得ない。そしてついにゲット、刺身にしたらうまいだろうなという一品であった。(実際とてもうまかった。) その後1番キャッチャー村山もネイリをあげた。そして注目の名人戦であるが、帰港の途につくまで続いていたのである。ネイリにハマチまで入って豪華なクーラーになっていた。
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ついに自分でネイリを釣り上げました。お刺身が、とってもとってもおいしかったです!
(アルフレッド岩井) |