深海の 油魚釣らずに ゲソをはみ

前にBBSでお話した駿河湾のアカイカ(現地名バカイカ)です。

ね?左手はモンスターWLでサットウが食うのを待ってるところです。
ジグは100mまで沈んでいます。

危ないって? だって、自分の持参したカラーにはぜんぜん食わないんだもん。

あまりにアタリがないんで、「あちゃー今晩ははずした!」と嘆いている最中、あまりにアカイカがウロチョロ とウルサイもんだから、思わずモンスターを股間に挟み、後ろに用意していたスッテ付きタックルを取って思いきりキャスト!

「ちょっと届かんなぁー」とシイラよろしくハイパートゥイッチしてたら、わざわざ向こうからひき返してくれて、「よし!食え食え!よっしゃぁー!乗ったぁー!。」
(シイラも「乗ったぁー」と言ってしまうことがある。イカ釣り用語です。)

「ブッシュー!」
必死で逃げようとするアカイカの鉄砲水を交わし、反れた鉄砲水は・・・、

出船早々、前のお客さんが大物を掛け「オッシャー」と2回目のフッキングを入れたところ、釣り吉の特注GTロッドが根元からボッキリいってラインブレーク、ロッドの先を海中に没してしまい、保険も利かず8万円がパー。「8キロテンションでも折れなかったのにぃーー」と、折からの揺れとあまりのショックで船酔いにかかり、コマセを撒きつつ、スペアが無いため後ろで横になっていたお客さんの背中めがけて、攻防中のアカイカ君の水鉄砲が、まるで追い討ちを掛けたかのように浴びせられました。「バシャ!!」「うわぁ!」 彼はあれからどうしてるんだろう・・・。

 「大丈夫?」と心配そうな顔をしつつもランディングに成功して喜々としているところの写真です。

アカイカ君はデッキの上でしばらく真っ赤になって膨らんでいたけど、友人がそそくさと袋に詰め、後で返してくれるのかと思ったら家に持って返ってしまい、すぐに取りに行ったら既にゲソは無くなっていました。

この日は本当にサットウは外れだったし、うねりが強くて船が揺れたせいで私と友人2人を除き、同船した他の5人はみんなダウン。

陸に上がって皆ヘトヘトになってましたけど、自分達だけ「また今度があるよ!それじゃぁねー!」とか言いながら晴れ晴れしい気分で帰路につきました。

東京在住のころの話です。

ここで3句ほど・・・、

 初ヒット 大物来たかと 竿を折り

 食わぬ夜の 揺れる沖釣り コマセまき

 深海の 油魚釣らずに ゲソをはみ

お粗末!!


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