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                                  ◎ Weekly ヨータ ◎
                                           第16号
                 August 30th 1998発行
                       Yota Serizawa in Austin, Texas, USA
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こんにちは、週明けの午後のひとときいかがお過ごしですか?夏が終わ
り、残暑が訪れるとともに今まで雨などろくに降らなかったのに、夕立が
ここ何日か降っています。その激しさといったら台風の比じゃなく、恐ろし
いくらい強く降るのです。これが今日の話題の元凶です・・・

〜今週のトピック〜
・Rattlesnake shooting
・ジェットスキーその2 そして・・・

<Rattlesnake shooting>
先週書いたように今週は「ガラガラヘビを見つけて鉄砲で撃とう!」ツアー
の話を書くはずだったのですが、冒頭にも書いたように今週は激しい夕立
が毎日のように降ったため、ガラガラヘビが出る林の奥へ続く田舎道が
雨でぬかるんでしまい、車が入れないということになり、泣く泣くあきらめる
こととなりました。今回のホストのハーレーくんが相当張り切っていたし、
僕ら(現地人含め)も初めての体験ということでわくわくしていたので、
残念でしかたがありませんでした。ただし、日を改めてまたやろうという
ことなので、いずれレポートが書けると思います。いつになるかわからない
けどお楽しみに・・・

<ジェットスキーその2 そして・・・>
今週末は天気もよく相変わらずの快晴のなかジェットスキーツアー第2弾
が行われました。今回は前回のようにダリアスくんと2人っきりではなく、
日本から来ている人たちと一緒に13人の大人数で、8人乗りのちょっ速い
レジャーボート1台と2人乗りジェットスキー1台を借りて前回同様Austinの
金持ちの週末の憩い場、Lake Travisに行きました。勘の働く人ならもう
気がついたかもしれませんが、2人乗りジェットと8人乗りボートで足しても
定員は10人なのです。まあ、これがけちのつきはじめのようなもので
3人あふれてしまい、オフィスの人には「3人必ず船着場に居なけりゃだめ
だ!」と言われ、どうしようかと一瞬混乱しましたが、従業員の目を盗み
1便を湖の島に送り、2回に分けて島にわたりました。

今回は200馬力近くあるボートをかっ飛ばしたり(アメリカでは船舶免許
は不要なのです)、水上スキーに挑戦したり(これがかなり難しくて、なか
なか立てない!)で、エセ金持ちライフを満喫したのですが、最大の目的
はジェットスキーに乗りたがっていた会社の先輩のTさんに楽しんでもらい
ジェットスキーの虜にして、僕一人でひそかに進行中の「ジェットスキー
を買うぞ計画」の出資者の一人になってもらうことでした。案の定Tさんは
「これはおもしろい!!」と楽しんだ様子で、4000ドルで買える話しをす
ると「隔週ペースで遊べば1年で元が取れる!」と計算をしだしたのです。
作戦成功!と喜んでいると、遠くのほうで雷鳴がとどろき何やら天気が
怪しくなってきたのです。しばらくするとその雷がどんどん近くに近づいて
きて、30秒おきに稲妻が見える始末。風もどんどん強くなり、湖面の波
が荒々しくなってきたので、これはやばいということになり、速攻で家路
につくことに。

帰り道は土砂降りというか、ハリケーンの嵐みたいな感じで、ワイパー
を最速にしても前が見えない状態でした。道路脇に車を止め嵐がおさ
まるのを待つ車がたくさん居る中、僕が助手席に乗ったTさんの車は
時速20〜30キロでゆーっくりと進んでいきました。途中で道路脇に
とまっていた屋根なしのジープを見ると、運転手の若い金持ち風の
あんちゃんが体を丸くして弾丸のように降る雨(あられ混じり)が体に
バチバチあたるのを必死に耐えていたりしました。そんな光景を横目に
見て2人で「あんな車に乗るからだよ〜。」などと笑いながら進んでいくと、
長くて急な下り坂に差し掛かりました。すると突然Tさんが「うおっ、うおっ!」
とタダならぬ様子。「ブレーキがきかなーい!!」とTさんが叫ぶと同時に
車は道路右脇のガードレールに向かってす〜っと流されていったのです。
「ぶつかるーっ!!」と僕が叫ぶと、車はガードレールに水平にぶつかり、
右サイドをガガガーッとこすりながら今度は左に曲がりはじめ、道路を
ど真ん中をふさぐようにして止まったのです。幸い怪我人や他の車を巻き
込むような事故にならないでよかったのですが、もしあの時後続の車が
突っ込んできてたり、道路脇にガードレールがなかったりしたら大変な
ことになっていたでしょう。

少し落ち着いてから車を止めてガードレールにぶつかったところを見て
みると、多少の凹みと塗装の剥げはあるものの車内で感じた以上に
軽傷でした。さほどスピードが出ていなかったのが幸いしたようです。
気を取り直して再び家路につき、いろいろと2人で話してるうちにだん
だんTさんが落ち着きを取り戻してくるのと前後するように、さっきまで
大嵐だった天気が徐々に弱まり、しばらくするとカラっと晴れたのです。
あとから聞いた話しでは、偶然別の道で帰った人たちは小雨程度の
雨だったそうで、僕たちの車だけがあの嵐の中を走ってきたのでした。

アパートにたどり着き、雨上がりで夕焼けが綺麗ななか、Tさんと僕は
車の右サイドにすーっと入った傷を見ながら「ハァ〜。」と深いため息。
Tさんは傷を直すのに高い金を払わなくてはいけないというため息。
僕は・・・「出資者を一人失ったな・・・」。    (おわり)

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ちなみにこのメールは転送大歓迎です。読みたい人は名前とメールアド
レスを書いて僕宛にメールをください。メーリングリストに加えさせていた
だきます。
アドレス; yotas@msn.com
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今週は思いがけず貴重な体験をしたのでキーボードをたたく手が
異様なほど速かったです(読者のTさん、ネタにしちゃってすいません!)
毎週こんな感じだといい文章が書けるのになあ、と思いつつ今日は
このへんで!(Tさんほんとに申し訳ないです!!)

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    Yota Serizawa   芹澤 洋太
      Austin, Texas, USA
    e-mail ; yotas@msn.com
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