1999-2000 Snowboading in Colorado
Millennium Count Down
さてさて、カッパーマウンテンを後にした我々は近くにあった町でとりあえず食事をとることにしました。この町も、スキーリゾート用の町らしく、また年末とあって他のアメリカの町と同様、派手に飾り付けをしていました。とりあえずここで記念撮影(藤井編・セリ編)。
食事が終わり、Copper Mountainに戻って、カウントダウンの花火に備えようと、駐車場を探していたところ、駐車場の係りのお姉ちゃんに「花火の人の駐車場はあっち。」と、かなり遠くのほうに案内され、行ってみたところ、駐車場らしいものが見当たらない。時間は大体8時くらいだったのに、カッパーマウンテンのロッジ村にはカウントダウンパーティをやろうとしてる雰囲気すら感じられない。これはなんか変だと感じた僕らは、即決で一路コロラド最大の都市デンヴァーに移動することにしたのです。
デンヴァーまではハイウェイを車で2時間ちょっと。とりあえず、2000年カウントダウンというお祭り騒ぎの夜の予定がまだたってないし、しかも、寝るところすら確保してない。コロラド時間で0時まで4時間ほど。とにかく先を急いで、ハイウェイを東に向かったのでした。といっても別に、焦っている雰囲気は全くなかったですけどね。
デンヴァーに到着した我々は、カウントダウンで盛り上がるだろうと予想されるダウンタウンに直行して、車を駐車場に入れました。その駐車場で係員の人に「どの変が一番盛り上がるエリア?」と聞くと、「この辺一帯だ。あそこのバーは良いぞ!!」などと言われ、とにかくその一帯をうろうろと歩き回りました。歩き回ったところ、確かにバーやクラブがあちこちにあるものの、僕ら2人のイメージしている「ニューヨークのように大勢の人たちが集まってみんなで大声でカウントダウンする!」といった感じの場所は見つかりませんでした。
途中、メジャーリーグ、コロラドロッキーズのホームスタジアムであるCoors Field(その昔、ドジャースの野茂がノーヒットノーランを達成した最も標高の高いところにある野球場)で記念撮影なんかしてたら、目の前に我々には馴染み深い(笑)フーターズというスポーツバーなんかがあるもんだから、しょうがなく入って作戦を練ることにしました。
中に入ると、テレビ画面でNYのカウントダウン(ちなみにイチローさんは僕と離れた後、NYに行きました。)なんかを放送していて、けっこう盛り上がってましたが、こんなところで2000年を迎えるわけにはいかない!!と、軽くいっぱい飲んだ後に、早速次の行動に移りました。(フーターズギャルに聞いたが、有力情報は得られずじまい!!)
とは言うものの、特定の行き先がないので、もう一回駐車場まで戻って係員の人に聞きました。しかも、今度は『俺たちはNYCのカウントダウンみたいなのがやりたいんだ!!』と訴えると、『それだったら”ラリマースクエア”にいけばいいよ。』・・・・なぜそれを早く言ってくれなかったんだ!!時間は既に12月31日の夜11時。時差で1時間早いAustinでは既に2000年になってるというのに!!
行き先さえ決まれば早いもんです。町を行く群集の向いている方向にひたすら歩いていくと、いましたいました。2000年まで30分以上もあるってのに、かなり盛り上がってます。ラッパを吹くやつ、爆竹を鳴らす奴、町行く車はクラクションを鳴らしまくり、調子に乗ってその車に飛び乗る奴!!!ほんとクレージーの一言です。0時に近づけば近づくほど人が増えてきて、終いには警官が来て道路を歩行者天国にしてしまいました。
気がついたのは、ここラリマースクエアにはNYの大スクリーンのような、正確な時間を知らせるモノがなかったので、12時近くになると、あちこちでカウントダウンが始まってしまったのです。酔っ払ってるやつらもけっこういるし、もう何がなんだかぜんぜんわかりません。とにかく群衆にあわせて奇声をあげてるだけです。12時らしき時間になるとシャンペンシャワーは始まるし、爆竹が絶え間なく鳴り出すし、ビールビンが飛んできて、割れた破片が頭に振ってくるし、わけのわからん奴はいるし、もうどうにでもなれ〜〜〜って感じでした。
すると、これまでにない大きな声で群集がカウントダウンを始めたのです。僕の大雑把にあわせた時計もほぼ12時になっている。これだーー!!!と思いカウントダウン。「ファーイブ、フォー、スリー、ツー、ワン!!」
とにかくやりました!!見知らぬ人と抱き合ったり、握手したり、これぞアメリカのカウントダウンって感じでした。
その後、しばらくはラリマースクエアにいたものの、たいしてイベントもなさそうだったので車に戻り、一路空港に向かいました。レンタカー会社のそばまで行って、2時間ほど車の中で仮眠を取ってから、早朝空港に行き、別の飛行機に乗る藤井と別れて今回の長いコロラドスノーボード旅行は終わったのでした。
<完>