1999-2000 Snowboading in Colorado
12/28/1999
メンバーが交代して第一日目。ここはとりあえず、ホテルから一番近くて、僕のお勧めであるKeystoneに行くことにしました。
この日もやっぱり朝から快晴。僕達が来てから、昼間に天気の悪かった日は一日も無かったせいで、日焼けで顔の皮がボロボロむけて、ウェアの襟の回りに白い粉がこびりついてて、ひじょーに汚かったことをお知らせしときましょう。もちろん、顔は初日からヒリヒリしっぱなしです!!!
ちなみに藤井はスキーをレンタルしたんですけど、なんとその価格が4日間借りっぱなしで、50ドルそこそこ!!日本だったら、一日レンタルの値段ですよ!!ほんと、ここコロラドは一般ピ-プルにも寛容な、よく出来たリゾートです(涙)。
とまあ、朝から3回目になるキーストーンに行ったわけですが、昼間天気が良いくせに雪がちっとも悪くならない!やっぱり、夜間の冷え込みと湿度の低さで救われてるんだなあという感じです。まあ、多少雪がついていない斜面はありましたけど、コースはほとんど問題無しでした。
気合たっぷり(藤井・セリザワ)、早速リフトに乗って山頂へ。滑りは前の日一日休養を取っただけに、快調そのもの。2日目の大クラッシュ(一人でかっ飛ばしてる最中にこけて、横に4回、縦に2回大回転した。)の時にひざをひねったのが多少痛かったものの、筋肉痛も和らいだし、呼吸もぜんぜんきつくない!やっぱこれでしょ!とばかりにスーイスイ滑ってました。最初の1本は藤井と一緒だったんですが、案の定、空気の薄さについてくのにやっとの様子。まさに僕の3日前と同じ状態でした。
2本目からは調子を整えながら滑る藤井と別れ、またしても単独行動。この日は3つある山のうちの一番難しい山を攻めてました。地図を見ると黒い線(上級コースのしるし)が何本も書いてあって、いかにも大変そうな感じがしました。
実際行ってみると・・・ガーーーン!!
急斜面、コブだらけ、おまけに雪がところどころ積もってないときたもんだ!!しかもいったん入りこんだら最後。迂回コースが全く無いので、3キロメーターくらい下のリフト乗り場まで、ひたすらこのコブ斜面と格闘しなきゃいけないのだ!!
気合を入れて、足を踏ん張って、10メータ進んでは止まって、自分の進む道を確認して、気合を入れなおして・・・ってなことを何十回か繰り返しながら、やっとの思いでリフトまでたどり着きました。こんなコース2度と滑るものか!と心に誓ったのは、言うまでも無いでしょう。(後から考えてみると、コースに他の人が誰もいないことに早く気がつくべきでした・・・)
そんなこんなで、せっかく満タンまで回復した体力を無駄に浪費してしまい、がっくり気を落として藤井との待ち合わせ場所まで急いだのでした。
余談ですが、藤井やイチローさんとの連絡は全て携帯電話でとっていました。ほんとにこれがとっても役に立って、ちょっと待ち合わせに遅れそうなときや、待ち合わせ場所で彼らを見つけられないときなどに大活躍しました。今回ほど、ハイテク様さまって思ったことも珍しかったです。
昼休みは、薄い空気にやられた藤井、コブ斜面に打ちのめされたセリザワ共に、心身ともにすっかり疲れきったので、レストランのテラスに出て、さんさんと輝く太陽の下、いかにもアメリカらしいジューシーな肉の挟まったハンバーガーをほおばって、2時間くらいのなが〜い休憩を取りました。あの時は、ほんとにアメリカのリゾートに来たなーって感じで、ゆーっくり時間が過ぎました。
午後は2人ともすっかりリフレッシュして、気分一新、コブの少ないフツーの斜面を気分よーく滑りました。(リフレッシュ後の藤井とセリザワの図。)
この日は、2人ともぐったり疲れたので、夕方5時ごろにはホテルに戻り、夕飯を食べにDillonの町を徘徊しました。いろいろ回っても、2人が食べたい和食、中華の店が見つからず、しょうがなくアメ食屋に入ろうと決めたところで、藤井が何かに気がついたのです。
「あれ、日本食レストランじゃない?」
遠くを指差して僕に言うのです。そちらの方向を見ましたが、それらしきものは見当たりません。「どこどこ?」と聞くと、「あの、ふすまみたいなやつさあ。」
確かにそれらしいものがあったのです。試しに近くに行って見ると、ありました!さすが、日本食通の藤井くんです。イチローさんと2人で2日間調べてなかったのを、あっさり見つけちゃいました。
我々が「寿司」の文字に飛びついたのは言うまでもありません。中に入ると、寿司カウンターがあり、いかにもアメリカの寿司屋って感じで、早速カウンターに座って寿司を食べました。
カウンターには年をとったじいさんと、僕らくらいの年のにいちゃんの板前さんがいて、その若いにいさんと話したんですけど、その人(日本人のハーフ)は学生時代にアメリカでスキーの大会に出るくらい、バリバリやってたそうなんですけど、体を壊して引退して、今ではスキーメーカーの新製品のテストなんかをする契約プロみたいなことをしながら、寿司を握ってるそうです。まあ、他にもいろいろと面白い話を聞かせてもらいましたが、結局のところ二人の出した結論は・・・
「金(かね)のあるところ、日本人が必ずいる!!」
(12/29に続く)