インラインスケート日記
Updated: 2001/01/22 Monday 22:21
2000年5月12日(金) 時は花金。仕事も終わり夕方6時くらいだっただろうか、サーファー邦男くんと話しをしていると、スケートボードを持っているからやろうという話になる。実はその日は、きっかけは思い出せないけど、朝から「キックボードが日本で流行っている。」という話しで盛り上がっていた。横乗り系スポーツをやる僕らは、キックボードを買いに行こうと妙に盛り上がってしまったのだ。
いざ邦男の持っていたロングボードに乗ってみると普通のスケボーよりも長い分スノーボードに近いので、意外とあっさり乗れてしまった。気を良くした僕と邦男は、キックボードとやらを探しにいざスポーツショップへ。実はインターネットでチョット写真を見ただけで、キックボードなるものがどんなものなのか、まったく知らないのだ。
さて、スノーボードでお世話になったスポーツショップに行ってみると、なかなか見つからない。しばらく探していると、インラインスケートがいくつも飾ってある棚の下に無造作に置かれたダンボール箱を発見。実はこれが僕らの捜し求めていたキックボードだったのだ。なんと、その横にはサンプルが置いてあり、「ご自由にお試しください。」とばかりにほったらかしにしてある。やっぱりここは自由の国アメリカだ。ここぞとばかりに店の中を縦横無尽に試乗してみる。うーん、これは今までにない乗り物だ。でも、なんか寂しいなあ。スピードもそれほどでそうにないし… 値段は??なんと299ドル(3万円)!!! こんな安っぽいものが300ドルだとー!!
値段を見てすっかりやる気をなくした僕らは、顔を見合わせて、「どうしましょっかあ?」って感じで、おもむろに、横にあったインラインスケートを手にとって見る。するとそこに店員が現れて、試し履きしてもいいよって言ってくれた。やるしかないでしょ!いざ履いてみると、思った以上にバランスはとりやすい。調子に乗ってスイっといってみると、漫画のような尻もちをついてしまった!しかも、3週間前に行ったスノーボードで痛めた左手をまたしても強打!!せっかく治りかけてたのに!!
とにかく、キックボードをあきらめた今、進むべく道はインラインスケートしかないとばかりに、いろいろと物色し始めた。値段の幅は80ドルくらいから300ドルくらいまで。いろいろ見て、店員さんにも助言を求めたけど、どれがいいのかさっぱり見当がつかず埒があかないので、ひとまず店を出た。
店を出て、行くあてもなくふらふらしてると、おもむろに邦男が「やっぱ今日買いましょう!」と強い意思を示した。よし!そこまで言うのなら今日買おう!!訳がわからなくて、しぼみかけていたやる気も一気に元に戻り、一路、別の大型スポーツショップを目指す。
スケートのコーナーに行くと、あるある!!30足ぐらいあるもんだから、またしてもどれがいいのかわからない状態。そんな感じで途方にくれていると、店員のお姐さまが声をかけてきた。「あのー、僕ら初心者なんだけど・・・」というと、見かけ通りの歯切れの良い回答が帰ってくる。「だったら、この辺がいいわね!」と3つ、4つ良さそうなところをみつくろってくれた。さあ、ここからは試乗しまくりだ!お姐さまが他のお客さんの相手をしている横を二人で、ああでもないこうでもないと、次から次へと試し履き。
1時間以上、人の迷惑顧みず、店内を滑ってからようやくターゲットが絞れた。こっから先は早いもので、必要なもの(ニーパッド、エルボーパッド、リストガード)を紹介してもらったあとで、滑れる場所を教えてもらう。「あそこはうまくなってからじゃなきゃ行っちゃダメだよ!」と念を押され、うなづく僕らだったが、僕らと姐さんお互いにあの時のうなづきは何の意味もなさない事はわかっていた。
とにかく買ってしまった! あとはひたすら練習するだけだ!!
2000年5月13日(土) 初の練習日。実は邦男と二人で勝手にローラーブレード部なるものを結成した。たいしたクラブではないけど、ま、とにかくいっしょに集まって練習しようと。
やっぱり来てしまいました。昨日の姐さんに教えてもらったVelowayというサイクリング兼スケートコースに。1周3.1マイルだから、4.96キロ!!しかも、途中はアップダウンがあるから、ド素人の俺にはちときつい!!アイススケートの経験があり、けっこう滑れる邦男に下見がてら、先に1周してもらうことに。
邦男が戻ってくるまでの間、ボーっとコースを眺めてたけど、老若男女皆さんお上手!!若いブロンドギャルがスーイスイ流してる。うーむ、これはやりがいがあるぞ!!とまあ、またしても動機が不純なんだな…
邦男が戻ってくると、「大丈夫っすよ!」の一言。よーし!ブロンドギャルと一緒にすべるぞーとばかり、無謀にもコースに出ちゃった。ここからは見るも無残。漫画のような大尻もち、野球のような滑り込み、柔道のような受身などなどを何度も繰り返し、体中傷だらけになって、やっとの思いで1周終える。
こりゃきついぞ!!まじで、体がぼろぼろになっちゃうね。買ったばかりのひじ当て、膝当ても、アスファルトにこすり付けられて傷だらけ!!これがなかったら、ほんとに病院行きだったよ。先人たちの苦労の賜物だね!
一休みした後、老体に鞭打ってもう1周。お!さっきよりは調子がいいぞ!でも、やっぱりチョットスピードが出ると、腰が引けて転んでしまう… とまあ、こんな感じで、2周した後は、左ひざが痛くてどうにもならないので、おとなしく帰ることに。1週間後にまた戻ってくることを固く誓って、Velowayを後にしたのだった。
2000年5月21日(日) 前週の鬱憤を晴らすべく2週目の挑戦。さすがに転ぶ回数は減ったものの、生傷は絶えない。調子に乗って三周して、またしても左ひざが痛くなり、あえなく退散。転んで、右ひざに直径5センチの擦り傷を作る。ああ、いつになったら、生傷人生に別れが告げられるのか・・・
写真がエグいとのクレームもいただいてますが、これは僕自身の戒めのためにも掲載させていただきますので、なにとぞご了承願います!!
2000年5月29日(月) 祝日の今日は、午後から一人で滑りに出かけた。こういうレクレーションって、やっぱり人知れず練習を積んで、何気に上達してるところを見せたいものだ。不思議なことにこの日は体中の余計な緊張感が抜けていたので、非常にスムーズに滑ることが出来た。しかし、こういうときこそ油断をしてはいけない。いや、むしろ、普段以上に気を引き締めなければいけなかったんだ!!!
2周目に下りのS字カーブで内側に深く切りこみすぎて(コントロール不可)、「左足=草むら、右足=舗装道路上」という状態になってしまい、久々の大コケ。 おまけに、変な転び方をしてので、右ひじについているはずのエルボーパッドがずれてしまい、100円玉大、深さ5ミリの傷を負ってしまった。 この傷(血が止まらない)のせいですっかりブルーになり、体力的にはまだまだいけたのに、やる気をなくし帰宅した。 傷が深かったので、その後三日間かさぶたが固まらずに、まるで小学生のような生活を強いられた。
2000年6月4日(日) 今日で4週連続滑りに来たことになる。正直言うと、我ながらこんなにのめりこんだことに驚いている。 というのも、別にうまくなったからって、なんの得になるもんでもないですからねえ。強いて言うなら、年とってから健康維持のためにジョギングする代わりに、ローラーブレードができることぐらいかなあ。 ま、とにかくこの日は以前に比べるとずいぶんスムーズに、そしてスピードを出して滑れるようになった自分に気がついた。 といっても、まだまだ理想には程遠く、ブロンドお姉さんたちとおしゃべりしながら滑るなんてのにはまだまだ遠い!! 練習あるのみっす!! 2週半回って、例によって左ひざが痛くなってきた。 やばいと思ったので、すぐに引き上げた。 うーん、この調子じゃあ、ひざにコントロールされる週末になってしまいそうだ。 下手したらスノーボードも出来なくなるかも・・・
2000年6月11日(日) 予定では今日は朝から滑りに行く予定だったんだけど、ここ数週間の不安定な天気をまだ引きずってて、昨日の雨が路面にまだ残ってる。ということで、とりあえず散髪&車のオイル交換に行って、様子をうかがう。午後になると天気がよくなってきたんで、そろそろ出かけようかな〜と思いきや、突然の大雨。なんてこったい。5週連続の個人記録が崩れちゃうじゃないか!! とまあ、天気を気にしてもしょうがないので、一日をのんびりと過ごす。
ふと夕方に地面が乾いてきたのに気がついたので、早速出かける準備を開始。最近は夜の9時まで明るいので、5時に出かけても楽勝で3周くらいはできちゃうんだよね。と、ここで、重要なことを思い出す。そういえば、先週末に電話で話したアシュリーちゃんがいっしょに滑りに行きたいと言ってたっけ!!早速電話をかけてみると、幸運にも乗り気な様子!!こうなると行っとくしかないでしょう!!俄然やる気になった僕はアシュリーちゃんをピックアップして、いつものVelowayへ。夕方6時だっちゅうのに、まだまだたくさん人がいるよ。
早速滑り出したが、アシュリーちゃんの足元がおぼつかない。聞くと、1年くらい前に何回かやったが、それ以来パッタリやってなかったらしい。ということで、ホントゆーっくり滑ったけど、状況は俺の1ヶ月前とおんなじ。結局、彼女はひじとあごに傷を作ってしまい、1周回ったところで引き上げることに。なんか無理やり誘い出して、おまけに怪我までさせちゃって、ものすごい自己嫌悪に陥っちゃいました。これじゃ、彼女の中でネクストはないな。あーあ。また、相変わらずの男くさいスケートに戻っちゃうね。がっくし。
2000年6月18日(日) 今日は、フランス旅行から帰ってきた邦男と、久々のローラーブレード部そろっての練習。つまり、案の定、男くさい練習に戻ったというわけ。あんまり男二人でやってると、ゲイと勘違いされるので、この日は高尾さんを部員に引き入れるべく、見学者として来てもらう。まあ、いずれにしろ、男ばっかりで集まって、健康的なことやってると、ゲイっぽいってのがアメリカでの共通認識なんだけどね(実際それっぽいのがたくさんいる)。
最近とみに思うのが、二人とも上達したなあってこと。邦男とは別々に滑ってったんだけど、3周滑って戻って二人で話をすると、やっぱりお互いに上達したのを肌で感じてる。さすがに毎週のようにやってれば、転ばなくなるし、ブロンドギャルのようにスーイスイ滑れるようになるってもんだ。しかも、3周滑ったにもかかわらず、いつもは痛くなる左ひざが、今日はなんともない!練習の賜物だね。そのうちエルボーパッドはずして、ウォークマン聞きながら滑れるようになるかも!!(←こういうのを「かぶれ野郎」という。)
話はがらっと変わるが、邦男が彼のホームページを不本意にも作り直さざるを得ない状況に陥ったせいで、大幅に更新したそうだ。早速チェックを入れてみると、なんともクールな仕上がり。こりゃ、ローラーブレードもいいけど、ホームページのほうも負けちゃいられないね。あいつ、調子に乗りやがって、「セリザワさんもホームページにヒットカウンタいれて下さいよ。そしたら競争できるじゃないですか!」とかぬかしやがった。こら、ますます気を抜けないね・・・
2000年6月24日(土) 早くも7週連続の挑戦。ここまでのめり込むことができるのも、クニオという良きライバルがいるおかげだ。お互いに上達してきてるので、そろそろ滑っている写真をとってもいいかなと思っているところ。今日も3周半回ったけど、転んだのはたった1回だけ!!スピードも出せるようになってきたし、小気味良いテンポで「右、左、右、左」とつかえることなく、滑ることができるようになってきた。1ヶ月前には、とてもここまで滑れるようになるとは思っていなかったよ!ほんと、われながら、あっぱれって感じっす。
さてさて、この日は一足先にVelowayに行ったクニオからのモーニングコール(といっても朝10時)で目が覚めた。俺を意識しているのか、「先に行ってますねー!」と余裕の発言。しかも、1時間後に合流したときにはすでに3周終了していた!!負けちゃおれんとばかり、ペースを上げて滑ったが、いかんせんレベルがたいして変わらない(クニオがちょっと上かな(ちょっと塩を送っとこう))なので、追いつかず、また、置いてかれず、という均衡状態を保っていた。こりゃほんと、自主練でもしてぎゃふんと言わせないといけないね。マジで。
2000年7月2日(日) 今日は部員のクニオがニューオリンズに行ってるので、単独で滑りに行った。やつのいないうちに練習してうまくなるぞ〜!と気合を入れて出発。タオル、替えシャツ、水は欠かせない。なぜなら、このベロウェイってとこ、コースはあるが、水道がないのだ!!気温は40℃に達しようという日に、水なしで屋外に出ようなんてことは自殺行為そのもの。準備は万端だ。
快晴の中、20分ほどの運転で現地につき、ベンチに座って早速準備を開始。すると、横に30歳すぎくらいのアメリカ人が座って、滑る準備をはじめた。陽気なこの男、俺に向かって話し掛けてきた。さすがに2年もアメリカにいると、こういったシチュエーションの扱いも慣れたもんだ。「今日はホント暑いなー!」ってな感じで、かるーくかわす。先に準備を終えたこの男、なかなか滑り出そうとしない。もしや俺を待ってるのか?まさかー!俺は今日は一人で滑りたいんだよ!ギャルなら話は別だが・・・と心の中でつぶやきながら、準備をしていると、おもむろに「いっしょに滑らないか?」と言ってきた!マジかよ!!も、もしやこいつは!と思って、服装、体つき、話し方などをチェックしたが、どうやらその気はなさそうだ。ま、たまにはいいか!といった感じで、とにかくいっしょに滑ることにした。
この男、ロブという名前で、ゴルフコースの芝の管理かなんかの仕事をしているらしい。第一印象チェックはパスしたが、実はまだ「もしかして・・・」という気持ちは拭い去っていない。話をしつつ、相手をうかがってみる。1周滑り終わるまで、いろいろ話したが、どうやら、単なる寂しい男のようだ。(人のことを言ってる場合じゃないが・・・) というわけで、疑いも晴れ、結局3周いっしょに滑った。
さてさて、ここまで、ごくごく自然だったように書いたが、実はそうではない。考えてみて欲しい。相手はアメリカ人。もちろん日本語なんて話すわけない。しかも、こういった場面で、会話が途切れようものなら、「つまらない奴」という判断を下されて、日本人の評判を落とすだけだ。そりゃがんばって話したさ。もちろんロブに遅れないように一生懸命滑りもした。普段の3倍のエネルギーを消費したね。マジで。
こういう場面で、いつもぶち当たる壁がある。「英語を話す」ということには、2ステージあって、一つは普段の生活で受け答えができるということ。レストランでの注文なんかが典型的な例だ。それから、難易度がぐんと上がって、セカンドステージは、相手を飽きさせないように、楽しい会話を持続させること。例えば、いっしょに飯を食いに行った時なんかにする、くだらない内容だが、たまには知的な会話。ここ1年ぐらいはこのセカンドステージの壁にぶちあたる度に、「俺ってなんてつまらない奴なんだ。」って落ち込んでる。ホントの意味で、英語が話せるってのは、こういった世間話ができるってことなんだよね。例えるなら、コンパなんかで、女の子を飽きさせないように話しまくるってなもんだ。全体的に世間話好きなアメリカ人とうまく付き合うってのは、ほんとにエネルギーを使うことなんだよね〜、これが。アメリカ人ギャルをものにするには、これがひじょーに大事なんだな!!(よっぽどの大金持ちでもない限り!)
なんか、うだうだといろいろ書いたが、結局ロブが帰った後、一人で1周して、トータル4週滑った。Tシャツがしぼれるくらい汗をかいて、ほんとにいい運動をした!まあ、ちょっと落ち込みはしたが、これも勉強だと思って、今後につなげていきたいものだ。ゴールはやっぱりアメリカンギャル!!残された時間はそんなに長くない!!
2000年7月16日(日) ついに毎週連続記録が途絶えてしまった・・・先週も行こうと思えば行けたんだけど、ぐうたらしてしまったのだ。ま、いつかはこうなるだろうと思ってたので、その日がきただけだな。
この日は、というかこのところ日中は気温が毎日40度を越えるので、真昼間に滑りに行くのは自殺行為に等しいのだ。前回は3時くらいに行って、ホントに倒れるかと思ったもんな。ということで、夕方プールでちょっとゆっくりしてから、7時くらいに滑りに行くことにした。日没がだいたい9時くらいなので、これぐらいの時間に行ってもぜんぜんオッケーなのは、ホントうれしい限り。若干涼しいとはいえ、4週(約20キロ)滑り終わるころには、持っていった1リッター入りのミネラルウォーターを全部飲みきってたのにはちょっと驚き。
実はこの週末、クニオはサーフィンに行っていた(ロングボードを買ったらしい)ので、ローラーブレードはしなかったらしい。着実に差をちじめてるぜ!!うっしっし!!
2000年7月23日(日) この日は午後に夕立が降ったせいで、雨のあがった夕方に様子見がてらすべりに行った。滑ってみると、意外にも路面が乾いているので、いつもの調子で滑り出す。しかしながら、問題はあった。いくら乾燥しているAustinとはいえ、さすがに雨上がりのアスファルト上はまさにサウナ状態!!普段の2倍くらい汗を掻いて、どうにかこうにか4周消化。ホントにきつかった!
さて、クニオと二人で細々とやっていた(と言ってもいっしょに滑ること自体まれだが)ローラーブレード部に新たなメンバーとして、若松さんが加わった。メンバーが増えること自体は非常にうれしいことなのだが、突然、部長は誰だということになった。これまでは、年長者ということで、暫定的に俺がやっていたが、ふとした話しのあやで、最も上手な人間がつとめるべきだということになった。
クニオと俺は同時期に始めたばっかりなので、だいたいレベルは似たようなものだが、若松さんに聞くと、なんでも道路にポールを並べて、トリックをかませるほどの腕前らしい!これは一大事だ!新参者に部長の座を奪われて平気な顔をしていられるほど、へなちょこじゃないぞ!ってなわけで、俺達のローラーブレード人生が第2章に突入した・・・
2000年7月30日(日) 今日は久々にクニオと合同練習。前述のように、われわれのローラーブレードも助走期間を終え、ついにスピードを要求される時代になった。以前にも書いたが、Velowayは1周約5キロ。しかも、アップダウンもそれなりにある持久力を必要とするコースだ。部長になるには、この5キロを誰よりも速く滑り終えなくてはならない。
ということで、合同練習とはいえ、話しながら軽快に滑っていたのは最初の3分だけ。残りは中学時代の持久走のごとく、自分との戦いだ。夕暮れとはいえ、まだまだ暑いので、汗は半端じゃないくらい出てくるし、その汗が目に入って痛いし、1周滑り終えたあとは、呼吸を整えるために休憩が必要だし、皮肉にも10代のころのいやーな体験と一致するのだ。しかし負けられん!4周をなるべく速いペースで滑り終え、Tシャツがしぼれるくらいに汗を掻いた。
計算してみると、滑り始めて約2ヶ月半で、ついに100マイル(160キロ)をこえた!しかもスピードはどんどん速くなっていく。う〜ん、まさに継続は力なり!!
2000年8月13日(日) この日は、2週間ぶりのローラーブレード。午後に、丸山さんに教えてもらったいつもとは別の場所に行ってみた。その公園はジョギング・サイクリング・ローラーブレードのコースが設置されていて、他にもテニスコートや、バレーコートなんかがあった。早速そのコースを滑ってみたが、道幅が狭いのと、散歩している人なんかがいるのでちょっと危ない感じ。でも、駐車場で滑ってもよさそうな雰囲気だったんで、初心者の練習には使えそう。山畑夫妻が僕らの影響で始めたそうなんで、早速教えてあげるとしよう。
丸山さんファミリーもその公園に来て、水遊びしてたんだけど、ちょっと失礼していつものVelowayに直行。速めのペースで1周したんだけど、どうも息が続かない。おかしいなと思ったけど、汗を流したかったんでさらに1周。でもやっぱり調子が良くない。息を切らして、ぜーぜー言う始末。結局2周半滑って撤収。体調は悪くないはずだったのに、まるで、1年ぶりにスノーボードをやったときみたいに呼吸が続かない!!1週お休みしたとはいえ、このザマとは!! 俺ももう歳なのかなあ???
2000年8月27日(日) この日は楽々4周こなす。滑ってる途中で知り合った大学生くらいのギャルとおしゃべりをしながら1周滑った。2年もこっちにいれば、これくらいの会話は日常茶飯事。つまり、これ以上はなにも起こらないことは百も承知だ。それでもやっぱり、「もしかして!」と思っちゃうのは、男の悲しい性。ほーら、「またねー!」とかいって、笑顔で帰っちゃったよ。
なんと、この日までで、トータル約200km滑ったことになる。我ながらよくやってるね。転んで怪我はするけど、たっぷり汗をかいて良い運動になるし、いろんなヒトと知り合えるきっかけにもなる。こんなときは、誰にでも話しかけるアメリカ人万歳!って感じだね。これだけコンスタントに運動していれば、去年の冬みたいにいきなりのスノーボードで息が切れることもないだろう。いまから楽しみだ!
2000年9月3日(日) 3連休の中日のこの日は、若干早めの5時に出かける。まだまだ日差しがまぶしく、そして暑いのでどうなるかと思ったけど、さすがのテキサスにも、秋の気配ですな。滑り出してちょっとしたらちゃんと涼しくなった。
1周終わって戻ってくると、なにやらスピードレース用のスケート装着中の女性が一人でいた。こういった場面で、沈黙を続けるのは感じ悪いし、なにより、女性には退屈をさせちゃいけないってのが、アメリカのしきたり。というわけで、早速話しかけてみた。こちらのへたくそな英語にも気を使ってくれて、いろいろと話してくれた。なんでも、元ショートトラックの選手をしていたそうで、長野オリンピックにはコーチである元旦那の付き添いで行ったそうだ。と、ここまできて思い出した。名前を聞き忘れた・・・
とまあ、最近のパターンである4周(約20キロ)を無理やりこなした。3周目くらいで、わき腹が痛くなって、ものすごく苦しくなったんだけど、かなり無理してもう1周滑った。中学のときだったら、根性うんぬんで、良かったのかもしれないけど、最近じゃあ無理をするのにも勇気が要るね。何が起こるかわからないからね。(←おっさん的発言)
<つづく>