1997年7月2日 (水)
毎度のことながらハイパーネットのメールサーバーがダウン。システムの
メッセージから「復旧作業中」との文字。返事、少し遅れるかもしれません。
ご容赦ください。
***
昨日の昼頃。
なぜか部屋の隅でメモ帳を見つけた。パラフィン紙でできた薄いぺらぺらの
やつだ。町内会会長が趣味で作って配ったものの一つである。
ボールペンで書き味を試している内に、何かをなぞりたくなってきた。
ふと見ると、レビューの為においてあった「少年エース8月号」がそこに。
いけない。
それはやっぱまずいだろう。
心とは裏腹に手が伸び、ページは繰られる。
何故かヒロイン、惣流・アスカ・ラングレーがレオタード姿で踊っている
シーンが目に入った。何故か、メモ帳のページを一枚破る。何故か、その彼女
の絵の上に載せられ……。
いやーー。
……気付くと4枚も。あたりをつけるような感じで勢いよくなぞったせいか、
我ながら躍動感が感じられる傑作に……って違うだろ。
まずい。
ハタチもとうに過ぎた男が、今更こんなオタクなことに目覚めるとは。中学
の時友人とのつきあいで「クリーミーマミ」の映画公開初日の舞台挨拶に行き、
たっぷり後悔したあの経験を忘れるな。
……いや、あの友人は今や就職してなぜか私の高校時代の同級生とつきあっ
ていて、なんか結婚を考えているという話も……って、これは関係無いか。
しかし、捨てるのも忍びず、つい本棚の隙間に無造作に差込み……ああ、誰
か私を現世に返してくれー。
***
床屋へ行く。
席につくなり私は「いやー最近、どうも少し薄くなってきてるみたいで心配
なんですよ」と明るく言う。
霧吹きをかけ、髪をときながらおばちゃんは答える。
「あー今、見て分かったよ」
……え、分かったの?
「ま、しょうがないよね。歳とるんだもんね」
「そうですね」
笑って私は答える。
「お父さんは?」
「もう完全に薄いです。はは。まあ、でも頭のてっぺんからってよりまだマ
シですよね」
「そう? でも前からより目立たないからいいって人もいるわよ」
「そうなんですか? はは」
テレビでは酒鬼薔薇のニュースが流れている。
「しかし、この犯人の兄弟は大変よね」
「はあ」
「ほら、なんていったっけあの、宮崎……」
「宮崎勤」
「そうそう。あそこもお姉さんが破談になっちゃって。本当、可哀想よね」
「そうですね」
「でも親がきっと甘やかしていたのも悪いのよね」
「どうなんでしょうね」
「大変よね」
「そうですね」
「髪、もっと頻繁に切って風通し良くしておかなきゃ駄目よ」
「そうですか」
「そうよ。長くしていると髪に悪いんだから」
「はは」
笑って僕は鏡の中の自分を見つめた。
髪が切り終わると、おばさんの所のお嫁さんがトリミングをしてくれる。
長い。いつもなら「どこかかゆいところありますか」と尋ねてくるのに、今
日はなぜかそれも無かった。ちなみに、この床屋へは中学の時からお世話にな
っている。お嫁さんの娘もずいぶん大きくなった。
全てが終わり立ち上がる。
「煙草は?」
おばさんは聞く。
「いや、僕はやらないんで。じゃ、お世話さまでした」
笑顔で僕は去った。
見上げる。太陽がまぶしい。今日は暑いや。
***
酒鬼薔薇の顔を載せた「フォーカス」が、店頭での販売を各地で自主規制し
ているらしい。今日発売なので、回収はできないが、コンビニやキオスクでは
「少年法の趣旨にのっとって」ということで、売らない方針に決めたとか。
もっとも、少年法の、「審判の少年については顔などは載せないように」と
いう規定に、罰則は無い。つまり単なる注意事項なのだ。
私自身は、やはり報道するべきでは無いと思う。興味本位に流れるのは怖い。
私にも見たいという気持ちはあるが、見たところでどうになるものではない。
それよりも、どうしてこういうことがおきるのか、その背後関係の方が知りた
いし、おそらくそっちの方が建設的だ。
と思っていると母が報道を見て言った。
「あんた、お金あげるからちょっと本屋に行って買ってきなさいよ」
「……もう無いんじゃない」
で、今、この文章を書いている。やれやれだね。
(12:10)
***
アップ中にメール回復。お便りください。
(12:19)
1997年7月3日 (木)
またまたインチキ日記。日付代わってしまいましたが一応3日の日記です。
***
久々に長時間本屋にいる。何時間いても飽きないというのがやっかいである。
結局閉館までいたが、買ったものは「パーマン」の1巻から3巻までのみ。最
近文庫本が出たのだ。一応「パーリタ」などをやっている以上持っていないの
も何であろうから。
嬉しかったのはその表紙に英語スペルが書いてあるのだが、それが
「PERMAN」となっていたことだ。よく「PARMAN」と表記されているのを見てい
たが「SUPER MAN」には足りないから「パーマン」なのだからずっと私は
「PERMAN」では無いかと一人孤独に主張し続けていた。今回、小学館の編集者
が味方につき、私の考えにさらなる確信がついた。
もっとも、今度の版は「てんとう虫コミックス版」を元にしているらしく、
パーマン5号の活躍などのある話が抜けていて不満ではある。また、私は新作
部分の「スミレの活躍」が好きなのだが、その辺りの話は次回配本、8月下旬
に回されるよう。
パーマンに関しては「藤子不二雄ランド版」が一番充実していてよいのだが、
どうせならこちらに準拠して出してくれればよかったのに。小学館も意外にケ
チである。
***
下の妹が酒鬼薔薇の顔を見たらしい。もちろん、直接に、ではなく、学校で
例のフライデーを見たのだという。クラスの誰かが持ってきていたのだという
意外に普通な顔らしい。もっとも彼女は「なんかこういうの見るのはいけない
気がする」と暗い顔をしていた。母と上の妹は悔しそうであったが。
***
なんだか東京湾が大変らしい。湾の度真ん中でタンカーが座礁、相当大量な
重油が漏れたとか。東京ディズニーランドでも客に「変な匂いがする」と苦情
が出て慌てて昼過ぎ事情を伝えるアナウンスを入れたとか。湾内漁業はただで
さえ厳しいご時世なのに、特に千葉の辺りで江戸前を扱っている方々は大変だ
と思う。
ちなみに、タンカーの船長(パナマ籍の船だが船長は日本人)は業務上過失
往来妨害罪の容疑として事情聴取を受けたとか。この罪は3年以下の懲役、も
しくは50万以下の罰金とされる。重いのか軽いのか難しいところだ。
(7/4 1:06)
1997年7月4日 (金)
負けた。
今朝。まだ瞼も半開きの頃、それは来た。
またしても母が興奮気に何かを私の方によこしてきた。
「ほら、フライデーのコピーよ」
なんでも近所のおばさんがどこぞでそのコピーを買ってきたらしい。そして
近所中に閲覧させ回り、ついに角の私の家に辿りついたというわけだ。
判断能力も乏しいまま私は問題の酒鬼薔薇少年の顔を見る。
集合写真を引き延ばしたものだというが意外にはっきり映っている。全体的
に直線的でごつっとした感じの顔だった。とりたてて特徴があるというわけで
も無い。
見てからなんだか無性にバカらしくなる。そして少々の腹立たしさも。だか
らなんだというのか。見たい気持ちもあったので、見たことに関して言い訳す
るつもりは無いが、やはりこんな大きく写真を載せることに、話の種として以
上の何の価値があるのか分からない。
しかし見てしまったことは事実だ。
げに、おばさん達には勝てませぬ。
正直、気分が悪い。
***
新聞によると、あちこちでフライデーのコピーを百円前後で売る姿が見られ
るとか。明白な著作権法違反だが、誰も気にしないのだろうか。売ってる方も
売ってる方だし買ってる方も買ってる方。そして見る人も。私もそうであるの
だが。ふう。
***
タンカーの方は収束に向かっているとの報告が記事にある。アサリ漁などを
している漁民の間では販売ができなることを警戒しているらしい。実際、事件
以降は市場にも江戸前は出回っていない、とか。
しかし、どうやってあれだけ大量の油を回収するのだろう。不思議だ。
(23:47)
1997年7月5日 (土)
今日は祖父の17回忌。久々にスーツに袖を通す。
さすがに従兄弟はほとんど来ないが叔父、叔母ら11人が集合し、2時から
1時間程の読経拝聴を寺で行う。
私の家は浄土真宗・本願寺派(西本願寺か東本願寺かは忘れた)なのである
が、その坊さんの読経は妙にリズミカルでほとんど古典芸能の世界である。年
期の入った詩吟を聞いているつもりで、そのショウを割に楽しませていただい
た。注意深く観察していると「あ、今のってるな」とか「間つなぎしている
な」とか何となく分かる。
さすがに金取ってるだけあってその辺りの出席者を飽きさせないテクはいろ
いろあるよう。拍子木のテンポの転調。鐘の音の使い分け。声のリズムの高低
も結構変わるのだが、あれはその日その日のアドリブ的に使い分けているのか。
それともきっちり徹頭徹尾決められていることなのか。私としては前者である
ことを期待しているのだが。
こんな見方は不埒なのかと内心思っていたが。上には上がいるもの。
読経後、蕎麦屋で遅い昼食を食べている間のことだ。
叔母達と祖母は「やっぱりちょっと今日は声の張りが無かったわね。前の*
*さんなんかは」と熱い論評をしていた。
つくづく女性陣というものは……。
***
高原さんの「ドラえもん大戦」遂に完結していましたね。全50話(エピ
ローグ込み)。大長編です。私のパーリタも完結できればいいなあ……なんて、
他力本願な姿勢ではいけませんね。とは言え、「他力本願」は浄土真宗の開祖、
親鸞聖人の教えの一つ。割に私は敬虔な信徒であるのかも。
***
今晩からやっとテレホーダイのサービスが始まる。
これまでなぜ入らなかったといえば、何しろ我がハイパーネットは回線接続
料無料のプロバイダー。その分、夜の混雑時の接続は「話し中」になっている
ことが多く、昼間にもよくかける現状ならば不要と思っていたからだ。
しかし、さすがに1万以上使っていることもあり、テレホに入会(?)を決
断する。
思うに私のインターネット環境は極度に金がかかっていない。11時以降に
限るならば一ヶ月、電話代1800円+メールサーバー使用料200円の計2000円ぽ
っきりである。大学や会社の設備を使っている人を除けばここまで安価にやっ
ている人はそういないのでは。
NTTではOCNという電話料金込みの固定額プロバイダーサービスがある
にはあるが、まだまだ高いものらしい。とにかく、接続料金を安くし、回線を
太くしてゆく事がインターネットを面白く、かつ実用的にしてゆく鍵であろう。
***
ちなみに今日の報道によれば、郵政省がインターネット電話をついに公認し
たらしい。いまさらではあるが、これで国際電話がもっとお得になるだろう。
今でも、cooltalkとかブラウザ付属のシステムがあるが私自身は試したことが
無い。どのくらいの人が使っているのか。はたまたその使い心地はどの程度な
のか。少し気になる。
***
3日、本屋で長時間いたと書いたが、その時インターネットの特にホーム
ページ制作に関する本を雑誌を含めありったけ読み倒した。と言っても、目次
を見て目新しそうな情報をざっと眺めてゆくだけだが、読めば読むほどこの手
の書籍の質の低さに驚かされる。
ホームページ制作に本当に必要なのはプログラムの知識じゃない。それは、
HTMLについて完全無知な状態でページを始めてしまった私自身が身を持って知
った。
じゃあ、何が必要なのかと問われると実は私にもよく分からない。見やすい
ページのセオリーなんかは結構重要だと思う。階層の構造、重くならない画面、
連絡をつけやすいようメールアドレスはあちこちに張っておくなど細かい部分
はいろいろある。
またリンクによって人の輪を広げてゆく可能性についてももっと色々なケー
スを知りたいとも思うが、これらは現時点では体験学習で学んでいくしかない
ものだ。
***
インターネット上の著作権問題も気になるが、猥褻画像問題以外ではまとも
な判例もでていない状況だ。法整備が無い以上しょうが無いが、私としては今
の無法状態がわりに気に入っている。
フランスでは「パロディ法」なるものがあると聞いたことがある。パロディ
で使う場合は引用なども著作権にふれないというものだ。
著作権について考える場合、まず問題となるのは商用使用のケースである。
これについてはやはり厳格に著作権を適用すべきだと思う。しかし、ネット上
で他人が自分の意見や作品の一部をぱくった場合はどうだろう。
これはほとんど倫理の問題である。
それが商行為(同人誌発売なども含む)にかかわる場合は、やはり著作権を
主張するべきだろうが、単にアイデアの一端を得たとかリンク引用の程度なら
ば、その旨を見る人に分かるようにすれば事足りると思うのだが。どうだろう。
もっともこういうレベルの論議になると、大学における教授連の研究発表の
実体とも関わり問題はかなり複雑化してゆく。特に日本の大学では助手のやっ
た研究を親分の教授が横取りするというケースがあるとも聞く。やはりそれじ
ゃあまずかろう。
***
……長々となぜ著作権について述べたのか。
実は密かに考えている企画がいくつかあるのだ。
一つは「リンク・リスト」というもの。
特にエヴァ小説系統ではリンクリスト自体が短い作品評になっている場合が
多い。そこで、エヴァ小説サイトそれぞれのリンクをずらっと大量に並べたら、
一つの論評群として機能して面白いのではと考えたのだ。
しかし、リンクというのはわりとプライベートな部分であり、張られる方と
しては気分が悪いかもしれない。従って一々許可が必要なのかな、と思うと面
倒でなかなかやる気がおきてこない。
上のこととも関係するのだが、もう一つはエヴァ小説批評、というもの。
これだけの参加数の多いエヴァ小説を見ると、どうしてもその作品自体に
「もの申す」としたくなってくる。しかし、これは両刃の剣だ。そのまま言葉
が自分に返ってくるし、いいことばかりも言ってられないだろうから嫌われて
しまうかもしれない。
その上、リンクの際には本文に直接コンテンツ張りということになりこれも
失礼なことになる。
それを考えるとこれはなかなか億劫で、まず実際にはやれそうもない。
もう一つは伝言板リンク。
これも伝言板の入口に直接リンクを張りまくるというもの。
今も少しやっているが個人レベルでの伝言板にも張ろうという外道企画。
実はもう私のブックマークの一部がそうなっているのだが、これをリンク集
でやっている人は見たことが無い。
まあ、ページの感想ボードとして使っている人も多いだろうからそれは当然
であろう。しかし、一応玄関のリンクも張っておけば大丈夫な気もするのだが
……これもやはりページ制作者の許可が必要なことを考えると大変なことはな
はだしそう。
まあ、エヴァも映画が今月の19日に公開されれば完結してブームがおさまる
可能性もあり。そろそろ死に体なのかもしれないが……。
私にはパーマンもあるからいいけどね。
(23:27)
<おまけ>
LECの法令リスト
著作権法もこの中にあります。気になる方はご覧あれ。
ネット著作権を考えるというページも時折みかけるが自分の目でよく確かめ
ていないので保留。
(23:46)
1997年7月6日 (日)
昨晩はテレホ初日というので12時から朝方5時近くまで回線をつなぎっぱな
しにしていた。
普段あまりじっくり見ていないページなどをこの際に確かめておこうと主に
ブックマークの中身を点検するような形で回り続ける。気になっていたプラグ
インソフトのRealplayerをダウンロードし、その間に幾つかのメールに返事も
書いた。
エヴァ系その他の個人サイトでは特に日記とリンクを確かめてゆく。その途
中で、いつの間にか例の「酒鬼薔薇」関連のページにたどり着いた。
いや、いつの間にかなんてことは無いか。そういう思考でもって辿って行っ
たからたどり着くわけで。正確には、同盟の柊さんのページから「マニアの受
難」さんのページに行き、そこの日記にあったリンクを追った。ちなみに、こ
このサイトはほとんど私と同時期にできたのだが、異様にコンテンツの中身が
濃く、あちこちでリンクが張られているのを見る。日記内での自己主張も激し
い。特に朝日新聞などの記事に直接リンクを張っているのが面白い。
それはともかく、再び私は例の写真と遭遇する。
インターネット上でいろいろ出回っているという話は聞いたがこうもあっさ
りみつかると実際、気分が滅入る。あんまり見たくなかったのでそこからは、
ほんの数カ所巡っただけだが、どうも警視庁と弁護士会が共同して少年の名前
を書いた掲示板やサイトを強制的につぶしに回ったらしい。いや、おそらく今
でも続けているのだろう。
その上、ログを落とした他の人がそのデータ元に自分でサイトを開いたりも
している。そしてそういうところで使われているサーバーは案の定というか、
TripodやGeocitiesら無料サイトであった。
昨日の日記でインターネットの無法状態が好きだと書いたが、こういう現状
をみると自分の認識が単純すぎたことに気付かされる。
サーバーから情報を消すという強硬手段を取ることが政府にできるというこ
とも驚きだが、ここまで、「下司」な情報がびゅんびゅん飛び回っているとい
うのははっきり言って胸くそ悪い。
以前からインターネットでは時間の流れるスピードが早いと言われているが、
それも事実のようである。今回の大量な酒鬼薔薇情報の氾濫もそうだが、新聞
社のサーバーに蓄えられた情報もかなりのものだ。以前からniftyでいろいろ
データベースでひっぱることができたらしいが、wwwの場合URL一つで簡単に本
文を引用することができる。これは強力だ。
またyahooでもほんの数日前からのようだがタンカー事故についての情報を
まとめたリンクを発表していた。そこを辿っていくと出るは出るは。各社新聞
社の記事は勿論のこと関係省庁の経過報告やら衛星写真などもかなりの量が一
覧されていた。とても全て読み切れる状態ではない。
本当のことを言えば人間は……いや人間なんて分からない……少なくとも私
は極度の混沌には耐えられない。怖いのである。何かしらの共通土台というか
枠がやはりわずかでもあって欲しいとも思う。これは、いわゆるネット・エチ
ケットの問題になってくるのだろうが、少なくともデータの向こうには人間が
いるのである。それを知ってか知らずか、人の感情を逆撫でするような言葉を
並べることに対して、何も考えるなという方が難しい。
……これ以上はまだ考えもまとまらないし、また、何を書いても一面的にな
らざる得ないのでやめるが、結構考えさせられる一夜であった。
(23:55)
1997年7月7日 (月)
七夕。と言っても何も無いが。昔は我が家でも笹を買って短冊やら飾りやら
をくくりつけていたが、今やそんなことは話題にも上らない。別段、寂しいと
も思わない。しかし、こうやって文にしてみると少しもったいない気もする。
それでも2月3日に豆まきはした。一応「鬼は外、福は内」とも叫んだ。こん
な家の方が少ないのではと内心思いながら。
***
昨日の都議選、結局棄権してしまった。私の住民票は中央区にあるのだが、
そこの立候補者はたったの二人。自民党と共産党。都議への参加が二者択一と
はどういうことなのか。しかし、結果としては共産党が自民に続いて第二党に
なったとか。どうせい、というのだ。
わりに選挙には出るようにはしてきた。選ぶというより、一応責任を負うと
いう心づもりで参加してきた。だが、これはやはりなんというか、ひどい。せ
めて一〇人ぐらいの候補者から選びたいものだった。このままじゃ生徒会の選
挙以下である。
まあ、棄権してしまったので大きなことは言えないけれども、やっぱり政治
には興味がもてない。官僚が全てを動かしているという事がこんな所からもし
みじみ感じられてくる。うむうむ。
***
カウントまもなく5000いきそうな気配です。日記しか更新しておらず本当に
心ぐるしいです。さすがにこの所来訪者ペースが下り坂になってきていますが、
それも当然というべきものでげす。最近面白いネタも無いですしね。
ネタじゃないですが、エヴァンゲリオンキャラクターの缶コーヒーを発売し
始めたUCCが、抽選プレゼントとして「抱き枕」を用意したのは驚きでした。
缶型。全長1メートル20センチ。そしてその缶には等身大の綾波レイのイラ
ストが……。
園部さんのページで知り、あちこちの掲示板で書き込みましたが老舗綾波伝
言板での反応がなぜか今一つ。この手の話には興味が無いのか。抱き枕っすよ
抱き枕。
一応現物(イラストですけど)はこちら。
UCCのプレゼントキャンペーン情報
***
エヴァネタついでにもう一つ。
月刊エース8月号讀感の追記で「アニメアスカは貞本アスカとくらべて駄
目」というようなことを書いた所、綾波度100%のZOEさんから「そんなにアニ
メアスカのことを悪く言わなくても」という、アスカ援護メールをいただいて
しまった。
自ら「綾波度100%」と名乗る人をもアスカ擁護に走らせる私って一体……。
アニメアスカは主人公のシンジ君のことをあんまり好きでは無いのでは、と
いう部分に、種々の証拠を上げての反論をいただきました。この部分は本当に
難しい部分なのですが、一つの見方としてこういうのもありかな、ということ
で勘弁して貰えるとありがたいです。
結局は庵野監督の性格の悪さが全てのキャラクターに反映してあんなになっ
ちゃったという所に落ち着くのですが……。
***
あら、日付変わってしまいました。
もう7月8日。あちゃー。
どうしましょ。
(7/8 0:01)
1997年7月8日 (火)
下の妹は今期末テスト中で、妙にぴりぴりしている。クーラーの効いている
居間に降りてきてはテレビを消せだのと騒ぐ。
昨日、数学の問題を解いていた彼女が突然言った。
「あーはやくテスト終えて、テレクラしたいな」
ナ、ナヌ?
「おまえ……」
すると彼女も気付いたようだ。
「……あ、プリクラだった。ごめんごめん」
「……おにいちゃん、びっくりしちゃったよ」
「そういえばエヴァもうすぐ始まるね。私友達と見に行く約束してるんだ」
「そうか」
「エヴァプリとりたいなー」
こんなマンガな家でいいのだろうか。
***
ちなみに5000カウント目は同盟の園部さんでした。……まさか狙って何度も
来たとかじゃないですよね(^^; ともあれ、みなさんありがとうございました。
***
「一から始めるエヴァンゲリオン」の日付が更新されて何だろうと思われた
方もいられるでしょうが、万平さんの所の紹介文を変え、パターン青さんに相
互リンクマークをはったりとかマイナーな手直しをしただけです。
昨晩はDEEP EVA LINKというエヴァに関するリンク集を作ろうと必死にそっ
ち系サイトを回りまくっていました。データ系を中心に、気に入った記事の箇
所を直接ブックマークを加えていたらすごいことになってしまった。
今日、暇を見て整理してみたのだが、もう無茶苦茶。これに加えて小説リン
クまで入れたら……。メモも回りながら取っていたので、まあ、なんとかなる
とは思いますが。いっそ開き直って私のブックマークをまんま公開、にした方
が楽だと思いつつ……もうちっとねばってみます。おそらく暫定公開しながら、
随時直してゆくという形になると思います。
***
他にもジヲ同盟の看板も変えなくちゃいけないし。
結構やるべきことはある。うー。
(22:30)
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