1997年7月9日 (水) この日記ファイルも既に11枚目。看板リストも大分長くなってきました。そ ろそろスタイルも変更していかないと見にくくてしかたない感じです。 一番の問題は小説のリストなので、これをやはり他のコーナーと同じく一つ の部屋にまとめるのが筋なのだろう。玄関にはタイトルだけおいて、紹介文等 は裏にまとめるとか……うん、それしかないな。 *** 昨日の毎日新聞の朝刊にロシアの宇宙ステーション「ミール」についての記 事があった。 一言で言えばミールは「ぽんこつ」だ。 なんでも、予算縮小のあおりをくらって、今までの物資輸送が半分以下にな り、耐久年数をとっくにすぎまくった部品をだましだまし使っている、とか。 しかも先月には物資輸送のコンテナロケットが本船との接続に失敗、機体の 一部を大破。7段階ある非常警戒の5番目までいくほどの惨事になったらしい。 今、ミールにはロシア人が2人の他、NASAの人が1人乗り込んでいる。 上の事故で居住区を負われ、狭い船室で男3人、溜息まじりに暗闇で何日か過 ごしたというから哀れだ。しかも、そこに「アポロ13」のような劇的ドラマ は無いのだ。単に壊れた。修理しなくちゃ。それまで、我慢、というだけ。 秋山さんがミールに乗り込んだ時の記録でもある「宇宙よ」という立花隆と の対談集を見ても、どうもミールは手垢のついた生活臭さに満ちた宇宙船のよ う。空気が対流しないから、と空気を吹き出すホースが無造作にあちこちに転 がっていて、エアコンの音がいつもなりひびく船内。よく見ると壁面に汚れが こびりついているようだが、ロシア人はささいなことは気にしない、とか。 「オンボロ車の中で夜明かしを続けるキャンプ旅行のような感じ」とはク ルーの事故についてのコメントだが、まさにその光景が目に浮かぶようである。 結局事故そのものは、無事復旧、電力も太陽電池のパネルの位置をやりくり してどうにか生活に耐えるレベルに回復したらしい。かくて、ミールの壊れる まで酷使される運命は続く、と。 先の「宇宙よ」でも日本がもちこんだテレビカメラの画面の綺麗さにロシア の基地の人が驚いたと書いてあった。 火星探査でわいている世間の中そんなぽんこつで地味に頑張っているミール が私は好きだ。 しかし日本の科学技術庁のコメント。「ミールが駄目になっても来年からの 国際宇宙ステーションの建設(日本他欧米が参加)には影響ない。でも、日本 の実験が終わるまでもってほしい」とは、あんまりではないかい? *** なんか日記を見てますとのコメントを、このところ幾つかからいただく。 本当にありがとうございます。最近夜になって書き出すせいか、その日の内 に間に合わないことが多く、かつ日々の出来事の量が少なく時事ネタでごまか す毎日。 とりあえず今日はここまでアップ。 続きは、次の日付に……。 (23:55)
1997年7月10日 (木) 今し方まで、今までの日記を少し読み返してみました。我ながら結構書いた もんです。正直、自分でも読み返すのが辛かったです。新しくこのページに見 に来た人は果たして全部読もうなどと思うのだろうか? 別にストーリー的な 流れがあるわけでも無いですし。 それでも割に面白いと思うのはやはり自分の身辺について書いた部分であっ た。まあ当たり前かもしれないけれども。 しかし読んで気づくのは最初から時事ネタと我が家のエピソードとインター ネットにまつわる失敗談ばかり書いているということ。今もそれは変わってい ない。最近、日記のことでのコメントを多くいただいたのでちょっと気負う部 分もあったのだが。なーんだ普通通りでいいんじゃん、というか、こう言う風 にしか書けないと開き直れた。まさになるようにならないという感じだ。 *** 書き遅れましたがジヲ同盟にあらたに、るみさん、kossyさん、mtakebさん が加わりました。 るみさんは2児のお母さん。しかもアメリカはテネシー在住。 kossyさんは学生さんですがネット上の無料サービスを大量に紹介している すごいページの持ち主。 そしてmtakebさんは、会社員とお忙しい身でありながらgeocitiesについて の詳細なレポートや掲示板を運営中。 かなりバラエティにとんだメンバーであります。いい感じです。みなさん、 これからもよろしくお願いしますね。 *** くだらない情報。 妹達から聞いたあくまで噂であるが。 この間まで「Hate tell a lie」でオリコンヒットチャート1位を長きに渡 って独占していた女性シンガー、華原朋美。知らぬ者はない大ヒットメーカー 小室哲也の恋人でもある彼女は、腹が立つほどの「甘えん坊」な口ぶりをする ことでも有名だ。 「ともちゃんね、コムロさんがいないと駄目なの」 なんてうつむき加減で言うセリフのどこまでが本当かは知らない。ともか く歌を唱うとがらりと声と顔が変わり、凛々しくなるからずるい。 ところでこの曲。 「何から何まであなたが全て」「苦しんだり悩んだりして頑張ってる」 と、「愛の賛歌」+「ポジティブシンキング」といういつものノリの歌詞に 見える。しかし。 どうも華原朋美、普段の言動に反して、隠れて浮気をしていたらしい。 それを知った小室が彼女に与えたのがつまりこの曲とか。 Hate Tell a lie Hate Tell a lie Hate Tell a lie Hate Tell a lie Hate Tell a lie Hate Tell a lie.... ひたすら歌い続けさせられる華原。その心境たるや。 恐るべし、小室哲也。 噂ですよ、あくまで(^^; (3:06)
1997年7月11日 (金) 気象庁もなかなか梅雨明け宣言しないな、と思ったら今日は朝から雨。 わりと涼しい一日だ……なんて呑気に構えていた私でしたが、鹿児島じゃ土 石流で19人が死亡、とか。テレビで見る限り物凄そうでした。 *** とりあえずDEEP EVA LINKを暫定公開しました。 はっきり言って全然作りかけです。見出しとコメントだけでごまかしていま すがいずれは或る程度体系的におさまるよう並び変えるつもりです。なんとか 映画公開までに間に合わせようとは思っています。 おつきあいある方で、リンクを約束しておきながら入っていない方もいます。 単に紹介文とカテゴリーが決まらなかったからというだけで他意はありません。 「一から始めるエヴァンゲリオン」のリンクの続きと考えて差し支えはあり ませんが、こっちはさらに無節操になっています。常々予告していました通り、 直接コンテンツ張りばりばりです。しかも、まだあのリンクのいずれにも許可 願い出していません。極悪です。 ともかく、以前面倒だ、面倒だと言っていた計画を一応動かしてみたという だけでして。このままだと本当にお蔵入りしそうだったもので。見切り発車で す。私のページはこんなのばっかりです。 似たような記事を並列し対照できるようにするという非道な意図もあります。 あのページに似たような記事があった、というタレコミをどんどんお待ちして おります。 特に映画評なんかは並べたら面白いな、と思うのですが。 いかがでしょうか。 *** テレホのせいで夜な夜な接続しっぱなしです。上のリンク集のための作業に 疲れるとおつきあいある伝言板を回り書き込みをして心をなぐさめるという、 生活をここ6日間ほど続けていました。もう完全インターネットジャンキーで す。やばいです。 しかし、つなげっぱなしというのは嬉しいもので。 昨日も接続したままトイレ行ったり、紅茶入れたり、水餃子を茹でて食べた りしながら夜を過ごしました。 それも飽きるとちょっと気まぐれに新聞系のサイトを回って最新情報を探っ てみたり……。 新聞の街角(新聞リンク集)というページをyahooで見つけたのですが、こ こがなかなかよい。テキスト中心、一覧性にすぐれる、という私好みのサイト でさっそくブックマークに登録しました。更新も頻繁だし。頑張って欲しいも のです。 *** 新聞と言えば。 私が使っているHYPERNETというプロバイダーはHOTCAFEシステムと言って常 に右か左に5センチほどの広告用ウィンドウが出ている。そして10分おき ぐらいにプロバイダーから広告用のGIF画像が送られ、終始画面が変わる。 大概はうざったいのだが、夜は特に読売新聞のウィンドウが出る事が多く、 そこにある一行記事がなかなか面白い。単に新聞の見出しにすぎないのだが、 ノリはニュース速報である。 これで接続料は無料だってんだから見る分にはお得なシステムである。私と してはあんまり広まると回線が混むので今のようにこっそりやって欲しいな、 なんて思ってるのだが……それじゃサービス自体が無くなっちゃうか(^^; 他の広告でもたまに豆知識とかネット情報を流していて、こういう広告なら 歓迎だなあと日々ぼんやり思っております。 どうせならgeocitiesもロゴgif画像の所にgeoニュースとか入れればいいの に……とはいえ英語じゃ分かりずらいかな。 *** 下の妹、試験終わって気が抜けたと思いきや、眠いのかまだいらいらしてい るよう。もっとも、さっき「友達がエヴァの前売り券買っておいてくれたんだ。 持つべき者は友達だよね」なんて言ってたから、それなりにはリラックスして るのだろうが。あ、俺はまだ前売り買ってねえや。 それで思い出した。 雑誌ニュータイプ今月号で今度の映画のカットらしきものが数点掲載されて いました。 (以下、ネタばれです。ご注意) 涙ぐむシンジの顔を、血のついた両手でやさしく包むミサト。穏やかな目で 見つめるミサトの顔のアップ。コクピットの中で頭をかかえているアスカ。口 の回りに血だか肉だかをつけた白い量産型エヴァ。などなど。 声優インタビューなどもあり、マヤ役の人がラストについて「これは夢? とかおもっちゃいました」なんて意味深なコメント寄せていました。そうそう マヤが床にへたれ込んだまま、両手の手のひらに銃を置いてそれを見つめる、 なんてカットもありました。 前作REBIRTHの部分もアフレコしなおし、追加シーンも増え、全部で90分以 上になる新作「air/まごころを君に」。どうなることやら。一応、予想記事 私もしてみようかな。私としてはどんな結末でもかまわないし、心地よく裏切 って欲しいと思っていたので沈黙を守っていたのですが……。 簡単に言えば、登場人物がばたばた死んで、シンジが絶叫、サードインパク ト発生。虚空の空間でレイと会話するシンジ。黒い月が降りてきてそこに祈り をささげるシンジ。 そして広がる広野。 シンジが最後に祈った世界とは……。希望か、はたまた絶望? てな感じのかなり漠然としたラストになる気がする。そう、最後に誰かが背 後からシンジの名を呼ぶのだ。そして振り返る。そしてそこに笑顔を浮かべ… …。って、無茶苦茶逃げた演出だなあ(^^; あ、駄目だ。新作カットの中に、テレビ最後の笑顔のあの背景で、顔はしか めっつらというやつがあったから。ひでえカットだなと思ったんだ。もしやテ レビの結論まで変えてしまうのか、と。 とにかく、もうちっと考えてみましょう。でも、本当は無心で見に行ったほ うが楽しめるんだろうけど、きっと。 (1:44)
1997年7月12日 (土) 思い切ってここで無料伝言板lpageの入手法でもと、思っていたのですが、 今日のぞいて見ると「昔のデータは8月1日に消去されます。ダウンロードせ よ」というメッセージが。接続悪いし、一度に10しか書き込みが表示されな いし。どうも使い勝手がよく無いので、やはり解説は後回しします。 *** テレホ中毒はさらに進行中です。 眠ろうとしてもマウスの感覚が腕に残り、目をつぶればそこにネットスケー プの画面が浮かび、「あ、!がついた。クリック、クリック」と場面を知らず 脳裏で再演してみたり。 回復の兆しはまだありません。 *** 上の「***」ともう一つ上の「***」を見てみてください。 下の方が左に寄って見えませんか? 錯覚です。 いや、だからどうということは無いのですが、今、少し気になってしまった ので(^^; *** 予備校から帰宅し、遅い夕食を自分で作って食べ終わる頃。母がぶらり階下 に降りてきて「そうそう、昔の本捨てちゃったわよ」と突然、言った。 なに〜。 表のゴミ置き場に行くと、小学校の時に買ってもらった「学研ふしぎシリー ズ」やら「大どろぼうホッツエンプロッツ」やら「シートン動物記」やら「船 乗りくぷくぷの冒険」やら「キネズミさんからヒトがでる」やら最近映画化さ れた「エルマーの冒険」など傑作がずらり大量に紐でしばられている。 このまま捨てられていたら大激怒した所だった。 「ズッコケ三人組」シリーズなんて今でもたまに古本屋で買ったりしている のに。 私は母に、無断に本を捨てるな、いや、本など決して捨てるべきものではな い。どうしても時は古本屋へ持ってゆくべきだ。児童書だろうが何だろうがよ いものはよいのだ、などと力説したが完全に馬耳東風状態。 母は漫画やゲームに熱中するのは頭の悪い人間のすることと本気で信じてい る。特に漫画に対する嫌悪感はすさまじい。ちらりと中を見ることも嫌らしい。 もちろん、児童書も大人になったら卒業するものと決めつけている。 これでも母は元保母なのだから、正直驚く。大人が自分でいいと思わないも のをどうして子供に薦められるのか。 いいじゃないか。ハタチ過ぎて「もりのへなそうる」を読んでも。 こんなアナーキーな本、滅多にないぞ。 そんな母が酒鬼薔薇事件について書いてあると週刊文秋を私に渡す。とりあ えず記事は読む。こっちの方がよっぽどくだらないと私など思うのだけけれど なあ。 (3:55) *** エヴァ情報。もうあちこちで噂されていますが上の事件のせいで、残酷シー ンが150カットほど切られた、とか。本当なら嫌な話である。 (4:26) *** 本屋で、春に公開されたエヴァンゲリオン総集編「DEATH」のフィルムブッ クを発見。速攻で買って帰る。 今ざっと読んでみたのだが……うむむこうして見ると総集編で追加したり描 き直したりした部分がはっきり分かる。 例えば、4話のラスト。主人公の少年碇シンジとその基地での保護者葛城ミ サトのホームでの再会シーン。 エヴァに搭乗することを拒み、家出するシンジ。二日もの間、町を山をひた すら徘徊し続けた後、基地諜報部員に発見、連行されてしまう。 身分証の削除。 そして「先生」の元への強制送還が決まる。 軍用列車が新箱根駅に入る。 促されるシンジ。 見送りに来た二人の男子生徒。 ベルが鳴る。 と、そこへ青のルノー(改)がエンジン音を立てて滑り込む。 揺れるパンタグラフ。 車から降りるミサト。 発車する列車。 それを見送り、彼女はうつむく。 が、突然顔を上げる。 ホームを見る。 そこにはスポーツバッグを片手にうつむいているシンジの姿があった。 線路を挟み、ホームと車道で見つめ会う二人。 構内放送のアナウンス。 シンジが決意したように口を開く。 「……ただいま」 ミサトは顔を和らげ答える。 「おかえりなさい」 ……えー長々と引用してしまいましたが(^^; この最後の見つめ合う二人の シーンが全部描き直されているのである。 具体的には、 1・背景がよりソフトフォーカスになり、光の具合がやや幻想的になって いる。 2・人物の表情の動きがより微妙になり、笑顔が大人びて見える。 などなのだが……。 こだわり方が尋常では無い。 ううむ。またDEATH&REBIRTH見たくなってきた。 (20:01)
1997年7月13日 (日) DEEP EVA LINKのために、メールを送っていたらエヴァ普及推進委員会の深 沢さんからも「日記見てます」とのお言葉が。ありがとうございます。 しかし、意気込みすぎるとロクな事が無いのが私の常、ですので。てげてげ にやらせていただきます(^^; *** さて、昨日ごみの山からかろうじてサルベージした児童書であるが。その中 の一冊「赤毛のアン」を手に取ったら少し驚いた。子供向けによくある抄訳か と思ったらしっかり全訳の本であった。しかも訳は日本で初めてアンを紹介し た村岡花子女史のもの。これでハードカバーなのだからなかなかしっかりした ものである。 実はこの本、背表紙に「93 も」というシールが貼ってある。つまり図書 館の本なのである。奥付には図書カードも挟んである。 しかし、パクってきたものでは無い。 母に聞いた所、下の妹が小学校からもらってきたものであるらしい。 その小学校は今はもう無い。 廃校になってしまったのである。 その小学校は京橋小学校と言って、住所は東京都中央区銀座一丁目にあった。 私や上の妹はもちろん、父も死んだ祖父も皆この小学校の出身である。校舎は 大正年間に作られたバロック調で関東大震災にも東京大空襲にも耐えた、小さ いが歴史ある建物。しばしば新聞にも紹介された程だ。 以前「教師びんびん物語」という田原俊彦主演のドラマがあったが、あの物 語は我が母校を含めたあの地域一般の小学校をモデルにしている。いわゆる ドーナツ化現象というやつで中央区は区民人口が極端に少ない。都議選でも議 席が一つしか与えられ無いのもそのせいなのだ(ちなみに千代田区もそう)。 ともかく、そんな状況なので私が在籍していた頃も一学年に一組しかないあ りさまだった。それでもまだ一クラス40人はいたからましだった。 下の妹の代の時には全校生徒がついに100人を割り、欠学年まで出る始末。 その次の年には三人程生徒も入ったが時、既に遅し。中央区は19あった区立 小学校を統廃合し半分に減らす計画を進めていた。 そんなわけで、「都会の分校」状態だった我が京橋小学校は下の妹が五年生 の時に廃校となった。しばらくは校舎だけ保存してあり、選挙の時などの会場 に使われたりしていたが、今は完全に取り壊され更地になったと聞く。 伝聞であるのは、私は実は中央区に住んではいないからである。住民票のみ 中央区に置き、実際には品川区に居を構えている。銀座の裏通りに小さい祖母 の家があり、そこにある事務所で父も母も働いている。鍵っ子にするのも何だ というのでわざわざそこまで通わされていたのだ。 まあそういう経緯あってのこの赤毛のアン。なかなか感慨深い母校のかけら の一つであるわけであり。 ぱらりと開くとなかなか面白い。そう言えばまともに読んだことは一度も無 かった。これを機会にちょっと読もうかな、ということで今ディスプレイの脇 に立てかけてある。結構楽しみだ。 *** もう一冊、「93 う」という旺文社の本がある。題名は「宇宙戦争」。 H・G・ウェルズの古典SFだ。これは私自身が小学校の頃、図書館から借り たまま自分の机の下にずっと隠していたもの。パクりです。すいません。 (1:28)
1997年7月14日 (月) 少し焦っている。 右目の下の血管が時折ぴくぴくと震えるからである。あきらかに目を酷使し た結果だ。 そんなわけでさすがに13日の夜はネットに入るのを止めて赤毛のアンを読ん でいた。さっき読了した。思う部分はたくさんあるのだが、後半、急にアンが 成長して妙に読後感はしみじみさせられた。そして、なるほどこういう本があ って、いわゆる今にまで続く少女もののパターンができたのか、と感じ入る。 アンの性格とかもろに宮崎駿的であった。明るくて、けなげで、活発で、感情 的で。 しかし、ラスト。 ブラウニングの詩「神、天にしろしめし、世はすべてこともなし」で締めら れているのだが、これってエヴァの特務機関ネルフのマークにも書かれていた 言葉だよな。 結局エヴァに戻ってきてしまうのか。 *** 以前ちらりと書いたゼミの後輩の大窪君から先日発売されたばかりのエヴァ windowsゲーム「鋼鉄のガールフレンド」の感想をいただいた。ネタバレにな るので詳しくは書けないが……なるほどマナちゃんはそういうことか……と。 色々想像してしまう。 ちなみに大窪君のサイトはDEEP EVAにも収録してあります。論文の所にある EVA shelterってのがそれです。情報、ありがとね。 *** 二階にエアコンが設置された。夕方に慌ただしくやってきて工事していった が無茶苦茶ぞんざいな扱いであった。薄利多売、か。どうでもいいが、最近は すずしいぞ。 *** 初めの話題に戻るがさすがにここ一週間は疲れた。肉体的にも精神的にも。 もう夜中のネット徘徊は控えようと真剣に思う。胃までおかしくなりそう。 コーヒーがまずい。 それから今日はあんまりアクセスできません。接続サーバーのメンテナンス があのだ。私も少しネットは休憩。催促されている「綾波配給計画」を完成さ せたいとも思いますし。ああ、パーリタもいい加減書かないと。 ページ開いた時、「小説連載は自殺行為だ」と思ってはいたが案の定ひどい 状態になってしまった。なんですらすら書けないんだろうなあ。 (5:50) *** 今サーバーに接続したらメンテナンスはメールサーバーだけだとか。でもや っぱり少し更新休みます。と言ってもほんの一日程度でしょうけど。ともかく そういうことでメールのご返事は遅れるかもしれません。どうかご了承くださ い。 (5:58)
1997年7月15日 (火) えー、休憩するともうしましたが至急発表することがあります。 「エヴァぐりの部屋」のもんがさんから、ちびアスカちゃんをこの度おあず かりすることになりました。ご覧になれば分かるように、エヴァ24話冒頭の シーンをGIFアニメ化したものです。 もんがさんは他にも沢山のシーンをGIFアニメ化しておりそれを「エヴァぐ り」と総称します。おっと「ぐり」を広辞苑や現代用語の基礎知識なんかで 調べてもでてきませんよ。もんがさんの造語です(^^; しかし、エヴァサイトではもはや「ぐり=GIFアニメ」は常識です。それほ ど、「エヴァぐりの部屋」は知る人ぞ知る有名サイトなのであります。 おあずかりした以上は大事にしなくてはなりません。皆さんも疲れた時にで も、ぽちっとのぞいて心を安らげてくださいませ。 もうすぐ6000行きそうな気配ですので。記念日を無視し続けた私ですが、や っと素敵なプレゼントができました。もんがさん、どうもありがとうございま した(^^ *** 告白せねばなるまい。 実は私今まで、EVANGELION ORIGINAL、つまりエヴァの脚本集を持っていま せんでした。なのに「一から」で偉そうに紹介などしていました。すいません。 しかし、ついに昨日、ほとんど衝動的に三冊買ってしまいました。 一冊1000円。3冊3000円。 財布を開くときっかり1000円札が3枚。 30分、ぐるぐる本屋のフロアを回った上、決断。 電車の中から読み始めたのだが存外面白い。かなり自分の中で謎だったシー ンも理解できた。また、実際の作品との相違点は、ビデオを腐る程見直してい る私には想像以上に新鮮なものに思えた。ちょこちょこと立ち読みはしていた のだがこうして三冊一気に読み通すとなかなか感慨深いものがあり。 またエヴァンゲリオンスタイルも立ち読みしかしていないが、コクピット (エントリープラグ)のフレームのデザインが両手を広げたエヴァの形を抽象 化したものという指摘にはびっくりした。スタッフはそんな所まで凝っていた のか。画面じゃ全然分からないのに……。 *** もう一つ業務連絡。ジヲ同盟に宇都宮さんが参加していただけることになり ました。無料ページや無料サービスの蒐集をなさっています。今は、cgi等を 勉強なさっているようです。実は「お父さん」でもあり(^^ これからもよろしくお願いします。 *** さて、執筆に戻らねば。 伝言板にあやしげな書き込みと共に(^^;yamaguchiさんやnari さんの催促もございましたことですし。意地でも書きましょう。アップしまし ょう。 (6:34)
1997年7月16日 (水) 昨日のうちに6000あっさり行きました。しかし、なんだか昨日・一昨日から 急にカウントの回りが早くなってきています。もんがさんの所からリンクを張 ってもらったせいかな、とも思いますが、それにしても不思議だ。 それ以外の変化と言えば、DEEP EVA LINKを作ったことぐらいしか思い浮か ばないですし……まあ、深く考えてもしょうがないのかな。 エヴァの映画公開が近くなり、慌ててサイト巡りし始めた人も増えたのかも しれませんね。ガイナックス・ダイアリーを見る限りではもう一部では今日か ら試写会が始まっているようですし。ガイナックスでもさっそく、映画感想用 のフォームを用意して準備万端という感じです。 前回の感想はひどいものばかりでしたが。今度はどうでしょうね。 でも、自分の目で見るまでは映画の感想は正直シャットアウトしたいもので す。楽しみが半減しますからね。 *** 月曜に我が家の2階にとりつけられたエアコン。冷えが悪いと思ったら、配 線の一部が間違っていたとか。業を煮やした母が買った電気屋にとりあって直 させたらしいが。 配線間違えるなんてプロとしてあるまじき行為としか思えない。最低限、動 くようにしてゆくのが筋ってものだろう。しかも、7件目だかなんだか知らな いが抜いた配線用の釘とか、壁の穴とか、ゴミとかもそのままにしていって帰 っていったし。俺も親父もあの時呆れていたが、よもやここまでだったとは。 金返せ。 *** 本屋で例によって立ち読みをしている時「翻訳の方法」とかいう東大出版の 本をみつけた。ぱらぱら開いていたら「赤毛のアン」についての話があった。 どうも一般に流布している村岡女子の訳は完訳では無かったらしい。完全が、 わりと最近に出て筆者は驚いた、というようなことが書いてあった。 そーか、そーか。 しかし、もし最初のアンの冗舌な妄想爆発のおしゃべりの部分などが、増え ていたら嫌だな、とも思った。 また、違う本屋ではハードカバーでは無い、新書サイズの児童向け装丁の 「アン」を見たが、その解説に「もっとアンのような家庭小説が出て欲しい」 という言葉があってちょっとショックだった。アンは家庭小説だったのか? 確かに、「勤勉さを尊ぶ」という部分は古くさくもとれるが、貧乏で不幸な 少女が頑張って、悲しいこともあったけど幸せの予感を感じるようになる、と いうのは物語として普遍的面白さを持つ。 そこになんだか道徳的匂いのする「家庭小説」なんて言葉が混ざるとはっき り言って興がそがれる。確かに、続編などはそういう部分が大きいのかもしれ ないが「赤毛のアン」はどちらかと言えば「少女小説」である。 大体今更「家庭小説」ってなんなんだろう。読んで、「こんな家族になりま しょうね」とか親が子供に言い聞かせるのだろうか。 作者のモンゴメリ自身にそういう傾向があったというのは認めるけれども、 物語の面白さはそこからはみでた部分にあると思う。皆さんはいかがお思いで あろうか。 *** なんか怒ってばっかりですが(^^; 実は執筆がはかどらないことのストレスのせいでもあり。いや、書いてはい るんですが予定外に長くなり。うーん。連載なんて嫌なんだけどな。でも、物 語終わん無いしなー。もともと長い話として考えたのですけど、こんなプロ ローグだけでうろうろしているのは予定外。嫌な予感がする。 でも近日マジで公開です。書き上がったら速攻アップしますので。もうちょ こっとだけご勘弁を。 (23:36)
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