MORIVER'S SWEETEST DIARY (29) 更新日記 (29)

11月 23日(日) スタトレ/ビリー・ミリガン
11月 24日(月) 時間切れ/ジヲ広告/ドラクエ日記の会?
11月 25日(火) ドラクエ日記22日目/フィルムブック26話
11月 26日(水) とにかく全て書き途中/冬の日
11月 27日(木) 久々エース読感/歯が取れた/宿題片づけ中
11月 28日(金) スティング
11月 29日(土) ドラえもん/乗り過ごし
11月 30日(日) ドラクエ日記23日目/シルバラード/ハート/電話



1997年11月 23日 (日)

 偶然ではあるが昨日CATVをいじっていたところ、スターチャンネルで「ス
タートレック」の特集をやっているのを見つけた。一挙30時間連続放送と
言うことで初代「宇宙大作戦」から「新スタートレック(ネクストジェネレー
ション)」、「ディープ・スペース・ナイン(DS9)」、そして「ボイジ
ャー」と全シリーズから傑作選という形で延々放映していた。
 私はトレッキーでは無いが、あらためて見るとなかなか面白い。特にネクス
トジェネレーションはこうしてみると想像以上に出来がよい。なにより泣ける。
 慌てて家にあったテープで録画を開始したが、どうやったって入りきれない。
 またDS9のシリーズは少し、生で見ていてくだらなそうなので録画をやめ
てしまった。スタートレックは、やはり渋くてちょっと愛嬌がある雰囲気でな
くてはいけない。DS9のノリはどこか違う。どこか馬鹿っぽい。

 ほとんどビデオを回すだけで精一杯で、数本分(それでも一本一時間はある
のだから結構な量だが)しか見ていないのだが、スタートレックのエピソード
の中でも面白いのは、「キャラクター乱心もの」であると気付く。
 初代とネクストジェネレーションは基本的に、「アットホーム」な人間関係
が最初から登場人物間にできあがっている。話しもさることながらキャラク
ターの個性そのものの魅力が前面にあると言っていい。そのキャラが時々、
「謎の病気」などによって、性格が変わるという話しがやたらと「スタトレ」
には多い。シリーズを通してその人物に親しんでゆくと、その変化……という
より大概は内面にあるもう一つの面の拡大という形を取る……に、笑わせられ
ながらも、考えこまされる。
 ピカード船長が臨死体験をして、自分の過去に戻り人生をやり直そうとする
もかえって裏目に出て……などというエピソードも一見、コミカルながら死ぬ
間際に自らの人生を肯定するという話で、べたべたではあるが私好みだ。

 もう一つ気付いたパターンは、「大きな事件」というのを一方でおこしなが
ら、同時に一定の登場人物に注目したドラマを平行して描くという話し運びの
やり方も多いということ。これだけでも話しに膨らみが出て、また、話が締め
っぽくなるのを防ぐという利点がある。

 話の展開がどうなるのかというミステリー的な展開が多いので、ここでは詳
細は書かない。録画したままになっているテープは結構な時間なので、ちょこ
ちょこと楽しみながら見て行こうかと思っている。

			***

 中公新書から出ている「精神鑑定の事件史(中谷陽二著)」を読んでいる。
本屋でぱらぱらと見ていると、あの「ビリー・ミリガン」を詐病と断言してい
たので気になり買ってしまったものだ。
 精神鑑定においてはこの詐病は大きな問題となる。また詐病と言っても、本
人に明確な意思によってなされたものではなく、回りの人の意思に反応するか
のように自分の記憶をも作りかえてしまうことがあるのからやっかいなのであ
る。
 例えば精神分析において問題となるのが「作られた記憶」というやつである。
精神分析においては幼児期のトラウマに注目するがあまり、その療法の過程で、
患者が自分の精神的弱点(と自ら思っていること)の原因に説明をつけるため、
ありもしない幼児虐待の事実を「告白」してしまうことがあるという。このこ
とは新しい発見でも何でもなく、既にフロイト自身が述べていることである。
 著者はミリガンについても、幼児虐待の事実が証明されておらず、また、多
重人格の症状の発病についても逮捕前にあったと証拠づけるものは無い、とし
ている。つまり、精神科医にかこまれて話をしているうちに、意識的か無意識
的かは分からないまでも過去の記憶をねつ造している可能性があるとしている
のだ。
 この論にはなるほどと思う反面、不満もある。例えば、多重人格において生
じる不思議な能力……知らないはずの言語の使用などの現象についての言及は
まるでなかった。もちろん、これは肯定派によっても満足な理屈付けがされて
いるわけではなく「本人でも知らないうちに学んでいたんだろう」ということ
しけ言えない。

 本著は、刑事免責を受ける前提としての精神鑑定について述べている本なの
だが、論調としてはその免責の範囲は現行では広すぎるという趣旨に貫かれて
いるようだ。これは価値観の問題になってくるので、どうとは言えない。
 ミリガン事件に限定して考えて見ても、「そうとも考えられる」という域を
越えない領域での話しであり、結局は水かけ論に終始する危険をはらんだ説で
はある。

 とはいえ、こういう反論というのは見つけると嬉しいものである。自分の感
情などに冷静になれるからである。ちなみに私はあの「24人のビリーミリガ
ン」を面白く読んだ。よいか悪いかは別として色々考えさせられる話しでもあ
り、また幼児虐待の事実については控え目に述べられているということも付言
したい。

 それにしても、ビリー・ミリガンはあのジェームズ・キャメロンについて映
画化の話しを進めているとも聞いたが、それはどうなったのだろう。もうご破
算になったのだろう、か。
(11/24 1:01)



1997年11月 24日 (月)  ドラクエ日記を書いていたらすっかり遅くなってしまいました。現在はもう 25日の1時43分。しかしまだ書き上がりません。しかも、かなりおかしな方向 に話がいっており。時間も過ぎて行く一方なので、今日の分の日記をアップし てしまいます。 ***  とは言え、急には思いつかない。 ***  今日は、友人とのつきあいで秋葉原に行っていました。別にどこへ行くとも 無くぶらぶらと店を回り。あとはマックやらドトールやらでだべっていました。  特に記すこと、無し。 ***  最近、GeoCitiesのページを見ようとするとアプレット、とでも言うのでし ょうか。広告入りのおかしな画面が出るようになっています。上の友人に言わ れて始めて気付いたのですが、どうもスポンサー獲得の一手段としてそのよう な方法を取っているようです。言われて自分で見てみてちょっと驚いてしまい ました。あんまり気になさらずにいてくれるとありがたいです。何しろ無料で の経営ですので。色々大変なこともあるようなのです……。 ***  「EVANGELION TurningPoint」のekusiaさんという方から「私もドラクエ日 記を書いてもよいか」というメールを頂きました。私の書いているものに触発 されて、とのこと。あちらはスーパーファミコン版のドラクエ1、でやるとの こと。頑張ってください。  しかし、9月末日公開でもう1万を越えるカウント……はっきり言ってこち らが抜かれそうです(^^;  やはりエヴァものが無いと人、来ませんねえ……。どうしましょう。 (11/25 2:00)
1997年11月 25日 (火)  ということでドラクエ日記22日目を書き上げました。「大告白」がなされて おりますが、こちらの「日記」ではマイペースで書いていきたいと思います。 ***  エヴァンゲリオン映画版の最終26話「まごころを君に」のフィルムブックが 売っていたので買ってきました。税抜き600円。  で、家に帰ってから映画を思いだしながら読んでいたのですが。もうエロ・ グロのオンパレードに頭がくらくらし、本当に「気持ち悪」くなってしまいま した。  今回、補完計画進行中でシンジが聞く女性の罵倒の声を初めてきちんと読む ことができました。映画の中では声が重なりあっていてまともに聞き取れ無か ったのですね。しかし……それは聞かなくて正解だったのかもしれません。  危険承知で、あえてその全文をここに書いてみますと。 『嫌い。あんたのこと好きになるハズないじゃない。  さよなら。もう電話してこないで。  しつこいわね。よりを戻すつもりは更々ないの。  ごめんなさい。今更やり直せるわけないでしょ。  バぁ〜カ、ホントにやってんじゃないわよ。  ひょっとして、その気になってた? 身の程、考えなさいよ。  やっぱり友達以上に思えないの。  あんたなんて生まれてこなきゃよかったのよ!  バイバイ、もう、さっさと死んじゃえばぁ?  あんたさえ、いなけりゃいいのに。  誰、この子? 知らない子ね。  あんたなんて、いてもいなくても同じじゃない。  ハッキリ云って迷惑なの。余計なお世話よ。  これ以上つきまとわないで。もうダメなの。別れましょ。  正直、苦手というより一番キライなタイプなのよ、あなたって。  カン違いしないで。だぁれがあんたなんかと。  もう……あっちへ行ってて。私の人生に何の関係もないわ。  大っ嫌い。あなた、いらないもの』  『いくじなし』  だあああああああ。  ……ちくしょう。 ***  えー冷静に戻りますと。  まあ、文章にして見つめ直すと上の言葉も他人事のように見えます。しかし、 人生においてこんな言葉を言われた日には、もう。ねえ。それでもって最後に 言われるセリフが「気持ち悪い」、ですよ。最初に映画見た時の気持ちが蘇り ます。また全身脱力気分です。ほんと、エヴァってきっついです。  明日は月刊少年エースの発売日。読感、書かないといけないのかな……。逃 げだしたいです、ほんとに。溜息。 (11/26 0:16)
1997年11月 26日 (水)  月刊少年エース、買ってしまいました。この390円分本当に価値があったの か疑問な所ですが。今、ひーひーいいながら読感書いています。今日中に書き 上げようとは思ったのですが、他にも用事があったりと結局、駄目でした。熱 意が無くなっているという噂もありますが……。 ***  ドラクエ日記も、あんな形でほうっておくわけにもいかないので、続きを書 いています。  他にも書きかけのものが多々あるので、もうアップアップ状態です。  別にカウンターがリセットされたから、というわけではありませんが、ここ いらで少し頑張って中身をつけようかななんて考えております。たまりにたま った宿題を必死に処理している気分であります。 ***  カウンターと言えば、一応直してから3万を越えました。実質的には3万、 ずっと前に越えてはいたと思いますが……まあ、もういいですね。今後も頑張 る、と。それだけです。 ***  風が強い日でした。今頃になって落ち始めた枯葉も、どこぞの広告のビラも 一緒になって道をかさこそと飛び回っていました。雨の匂いは一日中しました。 コートの売れ行きがこの所激しいそうです。肌寒さに身が縮こまります。もう 冬、になるのでしょうか。 (11/27 1:22)
1997年11月 27日 (木)  月刊少年エース1月号読感、なんとか書きあげました。もう思考がエヴァか ら離れて久しかったので無茶苦茶時間がかかってしまいました。つぶやきみた いな文章しか書けず(つまりいつもの日記ののり)、どうしようかなとかなり ためらいもあるのですが、一応、ということでアップします。もう、義理って 奴です。 ***  夕食の途中、がりっと何かが口の中で鳴った。もしや、と思って取り出して みるとかぶせていた銀冠だった。歯医者か、と思うと気が重い。子供の頃から 通っていた歯医者とは、以前治療についてもめて以来、行きづらくてしょうが なくなっているのだ。もう、今回は行くのをやめようかなとも思っている。し かし、歯医者を変えるというのはこれはこれでなかなか面倒なことでもある。 どこがよいのか、よく分からなくもあり。 ***  宿題片づけモードは依然続く。CATVでやっていたのを録画した「スティン グ」も見る暇が無い。ドラクエ日記、パーリタ、エヴァ小説……。何をやって いるのか自分でも分からない感じだが、とにかく……やれる時にやっておくし か無いので。メールもいい加減な返事しか出していない状態で申し訳無いです。  では。 (11/28 2:58)
1997年11月 28日 (金)  今日は呑みに行くので、日記更新があやうい。  ということで今のうちにちょこちょこと書いておきます。 ***  「スティング」、時間を分けながらですが、なんとか見終えました。映画は 一気に見るのが好きなのですが、わりとパートがはっきりしているこの作品の 場合は、さほど心配も無い。  さすがに面白い。子供の頃に見た記憶しか無かったのですが、あらためて見 てその特に話のうまさにひきこまれた。カットも美術もそつなく、テーマにマ ッチしていて伊達にアカデミー賞7部門獲得はしていないな、という感じ。  展開の妙が面白い作品なのでネタばらしはしませんが、「騙し」は作中のカ モだけでなく観客にもかけられているという構造がとにかく見事。そして音楽 を含め「軽快」な調子が全編が漂っているのがよい。マフィアと詐欺師の話で すから、下手をすればどろどろ話にもなりかねない。そこを詐欺師をずるい人 ではなく一種の「職人」として描くあたりに作戦がある。騙す、という行為が 一転してさわやかになるのである。ラストの仲間同士の笑い声に、見ている方 も笑い出してしまう仕掛け。こういう映画、ありそうでなかなか無いものであ る。  ちなみにスティングとは蜂の一刺し、とどめの一発、という意味。 (17:01)
1997年11月 29日 (土)  どしゃぶりの雨の中。 ***  前日の予想通り、飲みに行ったままお泊まりという結果に。大学の先輩の家 だったのですが、なぜかネットにアクセスしたりもさせてもらう。人の家から 自分のページを見たりするのも変な気分である。  ネットスケープコミュニケーターをインストールしたばかりのせいかブック マークがほとんどついていなかったので、yahooで自分のページを探す。以前 にも書きましたが、私のページを探す一番はやい方法はyahoo japanで「青草 亭」と打ち込むこと。後、infoseekにはほとんど全部のファイルを検索・登録 されているので、ここで名前やページ名、タイトル名などを入れても出てくる。  ちなみにコミュニケーターを使ったのは恥ずかしながら初めてだったのです が、どことなくレイアウトの雰囲気にインターネットエクスプローラーの影響 も感じた。しかし普通に見る分には特に何も変わった点は無いよう。  それにしても私のページって、背景が青で、下の新着のテーブルが白だもん ですから、はっきり言って「ドラえもん」だと再認識(^_^;  ***  朝方帰ってくる時、久々に「寝過ごし」というのをやる。目が覚めたら降車 予定駅を離れて行く所だった。仕方なく、次の駅で降りるが、反対ホームに行 くには改札を抜けていかなくてはいけない。線路を二つのホームが挟むという 形の駅なのである。  しょうがないので改札で切符を見せて「寝過ごしたんで一駅戻りたいんです けど」と言うと、駅員はろくに切符も見ず、眠そうな顔をし追い払うような手 つきで「ああ」とだけ言った。小雨ふる中、線路を渡り、反対ホームの改札に 行くと、そこの窓口には駅員すらいなかった。こんなんで、いいのか?  電車はすぐに来た。灰色の朝の空の下、やっと自分の家の駅にたどりつき、 自動改札を抜けようとしたが、切符が通らなかった。左半分の改札は、「入 る」専用であるらしい。まだ寝ぼけているのかな、と思いながら小走りで家に 向かってかけていった。登校するらしき学生がまばらに見えた。 (11/30 0:48)
1997年11月 30日 (日)  ドラクエ日記23日目を書きました。  前回、おかしな展開にして混乱された方もいるやもしれませんが、あれはあ れです。今後は「現実」と「物語」の二本立てで展開が進むと思います。それ にしても今更ながらですが展開はじめじめ街道まっしぐらです。実際のプレイ はもう少し進んでいますが……完全に行き詰まっております。 ***  昨晩、夜中に「シルバラード」という西部劇の映画をやっていたのでつい見 てしまいました。監督はローレンス・カスダン。冒険活劇ものの映画を何本か 撮って知られている人です。これは85年の作品。ケビン・コスナーが出ていま したが、お調子者の2丁拳銃のガンマンという役。後のケビンからすると意外 に影の薄いキャラクターでした。髪の毛はまだまだふさふさでしたね。銃の扱 いは抜群にうまかったです。  物語自体は、四人のお尋ね者が、捕まったり脱走しながら、たどり着いた町 で昔の友人や家族と再開、しかし一部は敵味方に別れることになり、最後は激 しい撃ち合いで対決する、という……まあいかにもというもの。  音楽も撮影も一定の標準以上でなかなか楽しめました。職人芸でうまくまと めた、という感じでしょうか。なぜかバック・トゥ・ザ・フューチャー3を思 い出しました。 ***  今日は一日中寝ていた。  夕方に本屋に出かける。パソコン関係の雑誌の最新刊が何冊か並んでいた。 最新ニュースの中にモバイルギアの新型機種「MK-32」が出るという記事を見 つける。これで前の機種であるMK-22が安くなってくれればいいが……在庫自 体が無くなる可能性もある、か。  他にプロバイダー情報と、ブラウザの新機能についての記事を簡単に読む。 また何の雑誌かは忘れたが「ハートマーク」の表示方法についての投稿記事が あった。SYMBOLなどのフォントで表示ができるようだが、結局はハートマーク の画像を張り付けるのがいい、とのこと。次のHTMLの規格では入るのあろ うか。  なぜか銀色夏生の詩集などを手にしてしまう。麦藁帽子をかぶった女の子の 写真などがでてきて少しどきりとする。こういうのには少し弱い。我ながら古 い人間だとは思うのだが。 ***  大学時代の友人から二年ぶりの電話。他にも共通の友人の近況などを聞く。 実に皆、色々。大変だ。って他人事では無いか。 (22:26)

戻る


1