MORIVER'S SWEETEST DIARY (31)
更新日記 (31)
12月 8日(月) リメンバーパールハーバー/日本近現代史概略
12月 9日(火) まんが日本の歴史読感/処分
12月 10日(水) リニューアル/パーソナルリンク
12月 11日(木) ペギースーの結婚/エヴァ缶
12月 12日(金) 口内炎
12月 13日(土) 更新ならず
12月 14日(日) 手伝いとか
1997年12月 8日 (月)
今朝、テレビを見ていて知ったのだが、今日は太平洋戦争、開戦の日である
という。さしづめ開戦記念日とでも言うのだろうか。
1941年(昭和16年)12月8日午前1時30分、大日本帝国海軍の攻撃機350機は
空母より飛び立ち、真珠湾にいた米軍の戦艦4隻を撃沈、さらに4隻を撃破、
230機の飛行機を大破した。
おりしも当地アメリカは未だ12月7日は日曜日の朝。リメンバー・パール・
ハーバーである。
以上、小学館版・学習漫画「少年少女 日本の歴史」20巻より抜粋。
***
私の歴史の教科書は小学生以来、今も昔もこの小学館の「まんが日本の歴
史」である。学研版もあるが、こちらは妙に劇画調であまり好きでは無い。
ここを読んでいて、ふとなんで戦争に踏み切ったんだって、と記憶を辿って
みる。高校では世界史選択だったので私の日本史の知識は中学レベルでとまっ
ている。高校でも日本史の授業もあったが江戸時代で終わっていた。
なんてことを思っているうちに、実は明治以降の歴史の知識が頭の中からぽ
っかり抜け落ちていることに気付く。明治維新、富国強兵、日清、日露、日中
戦争、第二次世界大戦、そして敗戦、と一応の流れはたどれるが、それがどう
つながっているのか分からない。世間では自虐史観がどうのと話題になってい
るが、私の頭にはそもそも「史観」が無い。
で、全20巻のそのまんが日本の歴史を逆に辿っていたら16巻まできてしまっ
た。なんとペリーの黒船来航である。ここでさらに幕末の知識もぽっかり抜け
ていることも気付く。この本だって何度ともなく読んでいるし、日本史の教科
書も一応読んだはずだが、さっぱり覚えいぇいない。どうしたもんだろう。時
代小説を読む趣味も無いので関心は無かったのだが、ここまで綺麗さっぱり何
も分からないと焦る。一体、どんな風に時代は「流れ」ていたのか。
***
結局、1時間ぐらいかけてざっと16巻から20巻までをざっと読んで見る。う
なった。驚いた。かなり恥ずかしいお話だが初めて「ああ、そういうことか」
と分かった。「思い出した」でも無く、はっきり言って「新鮮」な知識として
の事実がそこにあった。こんなこと教わった記憶も無いが、本当に勉強してい
たのであろうか?? 高校受験でもやっているはずなのに……。勉強していな
かったんだなあと再認識。
***
例えば、アメリカのペリーが黒船(軍艦)を率いてやってきて、日本は開国
した、と記憶していた。この覚え方だとなんかペリーという人がすごい、豪傑
でそれに負けて開国したとも取れるが、どうにもそんな簡単な問題では無い。
日本は、イギリスと清国が戦争して清が負けたという話を聞いて「ヨーロッパ
の軍隊が日本も責めて来るんじゃないか」とびくびくしていた。そこに、つい
にやってきたのがアメリカの軍艦(黒船)というわけで、極端な話、ペリーだ
ろうがベンジャミンだろうが結果はあまり変わらなかったような気がする。
あ、いや、歴史の細かい事実は知りませんが、おおまかに言ってそういうこ
とだとは思う。
とにかく、幕府は欧米がアジアの国を植民地化してゆく事実を知って、攻め
られるよりかは、鎖国をやめて、貿易をしたい、日本を船の補給基地として使
いという申し出を受けることにした、と。これが、開国であり、その時に結ん
だ条約が日米和親条約であり日米修好通商条約であった、と。特に後者の条約
は、「不平等条約」とも呼ばれ、以後も明治に至るまで尾を引いた。
***
なんか、急に「歴史案内」みたいになりましたがついでなので、もう少し続
けます。
以下、長いんで別に読まなくてもよいです。
(※以下の文は別ファイルに「まんが日本の歴史読感」として移動しました)
(12/9 4:11)
1997年12月 9日 (火)
上にも書きましたが、昨日の日記の文章は別ファイルにまとめました。
さすがに自分でも長すぎたと反省。
***
邪魔だ、というので我が家にあったエレクトーンを処分することが決まった。
これが母が、一応私にということで小学校の時買ったものだ。もっとも、私は
すぐにレッスンをやめてしまい、その後は妹たちに引き継がれた。しかし、彼
女らも長続きはせず、以来我が家最大の無用の長物として居座っていた。
母は、当時で30数万もしたこのエレクトーンを捨てるのにはかなり忍びない
よう。今朝は、久々にスイッチを入れて音が出るのを確かめるように鍵盤を押
していた。母は元々保母をやっており、ほんの少しだけオルガンもひける。い
ずれは自分がきちんとエレクトーンを学ぶつもりだった、とも漏らしていた。
「あんた、自分の子供に使わせるつもりは無い?」と母は私に尋ねてくる。
無い、と私は答える。あったとしても、エレクトーンのような電子機械は、ど
んどん安く、高性能化しているかは、音は鳴っても実用にはあまり耐えないの
では、とも言った。アンティークとしてならいいのだろうけど。
「アンティークなんて置いてける身分じゃないか」
苦笑しながらも、母はまだ鍵盤をいじっていた。
夕方になり父が帰宅したので、私と二人で居間から玄関に運び出す。明日、
粗大ゴミとして引き取りにくるはずだった。家の前に大きなエレクトーンと椅
子がおかれている。奇妙な光景だった。傍らの電柱にある電灯が白い明かりで
それを照らしていた。
(12/10 2:27)
1997年12月 10日 (水)
以前より懸念していた表玄関のリニューアルをしました。indexから全部の
ファイルにリンクする方法は止めました。その変わり、全ファイルへの一覧表
を別途作る予定。
また、パーソナルリンクとして今までお世話になったかた、もしくは今もお
世話になっている方々へのリンクを張りました。私の感謝の気持ちである、と
いうだけで、あまり他人さまには役立つ並べ方ではありませんがご勘弁くださ
い。
その他細かい所をちょこちょこ替えましたが、詳細は面倒なので省きます。
結局丸々半日、これに時間を費やしてしまった……。
(18:59)
1997年12月 11日 (木)
前日に力を使い果たし、この日、とうとう更新無し。
***
最近、12チャンネルのテレビ東京で昼の一時から放送する映画を見るよう
になっている。8チャンネルのごきげんようも、昼メロも面白く無いからだ。
水曜日には録画までして「ペギースーの結婚」を見ていた。
監督はフランシス・コッポラ。ゴッドファーザーなどを撮った人だ。確か。
新聞の解説によれば、40を過ぎ夫と離婚寸前の女性が高校時代に意識がタイ
ムスリップして人生をやり直す話、とある。これを読んでまっさきに思い浮か
べたのは、ケン・グリムウッドの「リプレイ」(新潮文庫)という本だ。
この本、大学受験浪人時代にはまって、何度か読み返した記憶がある。やは
り40歳をすぎた離婚寸前の男が、大学時代に戻って人生をやり直すという話で
あった。未来の記憶が全てあるので、競馬や事業で彼は大儲けしてゆく。しか
し、再びであった奥さんとはうまく行かず、別の実業界で知り合った女と結婚、
前の人生ではできなかった子供を授かる。そして幸せ絶頂の時、男は前の人生
と同じ年齢、同じ時間、再び死に、大学時代に戻される……。
であるから、上の紹介文から似たような話かと期待した。いや、案外原作な
のかもしれない、とも考えた。
だが違った。意外に平凡な話だった。
冒頭、20年ぶりの高校の同窓会に主人公の女性がおもむき、そこで彼女は突
然倒れる。目覚めると高校時代の自分の中にいた、という展開。そして後に立
派になる、当時は冴えない貧弱な男とつきあったり、学生時代あこがれていた
ミステリアスなクラスメイトとつきあったりする。もちろん、後に結婚して浮
気して離婚寸前になる若き日の夫の姿も。
その「夫」は主人公の女性がどんなにつれなくしても、しつこくおいかけて
まわしてくる。どうして彼女が突然態度を変えたのかわけが分からないという
のだ。
どうなるのか、と注目していたがラストは案外あっさりしていた。夫はミ
ュージシャンなることを夢見続けていたため人生の失敗を繰りかえすはめにな
っていたのだが、その過去で夫は主人公に「君と結婚するために音楽を捨て家
の仕事を継ぐ」と言うのだ。泣きながら謝る主人公。雨の中抱き会うが、再び
倒れる。
そして目覚めると彼女は病院にいた。元の時代に。傍らには心配してやって
きた夫がいる。全ては夢だったのかもしれない。しかし夫を見る目が少し変わ
っていて……。
面白かったのはその同級生のミステリアス男が主人公にプロポーズする所だ。
一緒にユタに行こう、と言うのだ。そこにはスーザンという彼女がいて、主人
公と自分で3人で暮らしたい、と。
主人公は混乱して、なぜユタに、と尋ねる。すると男は答える。「ユタでは
重婚が認められている」。ただ者では無い。その後の将来では彼は作家になっ
ているらしい。元の時代に戻ってきた彼女の元に、彼女への献辞がある本が送
られてくるのだ。なんだか、妙に主人公の女性はいいことずくめだ。だが、そ
ういう物語、ということなのだろう。
お勧めはしませんが、偶然見たにしてはまあまあかな、と。
***
この日、友人と渋谷に行った所、UCCの自動販売機があった。エヴァ缶を
売っていた。アスカ缶のボタンを押したらシンジ缶がでてきた。友人はそれな
らばシンジ缶を押した。するとアスカ缶が出てきた。頼んで交換してもらった。
ちなみにエヴァ缶を買ったのはこれが初めてであった。
(12/12 12:45)
1997年12月 12日 (金)
ということで上の日記を書く。
***
口の中がいたい。舌も痛い。口内炎である。同時多発はつらい。あまり口内
は丈夫では無いので、ちょっとした傷でもすぐに炎症してしまうのだ。煙草を
最近ちょこっと吸ったのもまずかったのか。やっぱり止めよう、と思った。
(12:48)
1997年12月 13日 (土)
またしてもこの日更新ならず。
この日は大学のサークルの友達の引っ越しを朝から手伝い、日が暮れるまで
働き、焼き肉をおごってもらい終電間際に帰宅。家にたどり着くなり布団に潜
り込み朝になった。
1997年12月 14日 (日)
そして今日の朝。もう今は午前10時近く。全身が筋肉痛である。
それにしてもここ数日はネット接続時間どころか、パソコンに向かう時間ま
でかなり少なかった。
師走というぐらいだからそこそこ忙しい生活でもあるわけだが、そちらの方
に精神を費やすと文章を書くのがやや億劫になってくる。
***
昨日の引っ越しの手伝いの話。
友人が軽トラックをレンタルして運転することになったのだが、彼は免許取
得後一回も運転をしていないという。しかし、私よりましではあるだろう。ト
ラックはマニュアルだった。向こうは取得後数ヶ月。こっちはマニュアルなん
て、免許をとってからもう4年以上乗っていない。半クラ感覚など忘れた。
てなわけなので、荷物を積んでの往復はかなりの緊張ものであった。普段は
豪傑な感じの彼の息が荒くなる。助手席の私はウィンドウの辺りにおいた腕に
力を込める。停車するたびにギアをファーストに、など互いにぶつぶつつぶや
いている。セカンド発進もオッケイなのか?
細い道路上駐車だらけのT字路に出たときには、対向車に後続の車と右にも
左にもと訳が分からない状況に。仕方なく私も降りて車を誘導したりする。そ
んなことが度々あった。
天気は無性によかった。しかし、日が傾くのは早く、昼過ぎにはかなり太陽
も斜めで辺りも赤かった。4時を越えるとすっかり暗くなっていた。風も冷た
く感じる。
7時過ぎ頃にはなんとか終わった。案の定近所の家のブロックをちょっとす
ったりもしたが、予想される範囲の出来事だ。少なくとも小心な私よりはずっ
と偉かった。
しかし、彼の口から「少女革命ウテナ」は面白いと聞いたのは意外だった。
「音楽が寺山修司」しているとも言っていたが、どういうものなのだろう。
もう11時だ。では。
(11:06)
***
追記。どこもかしこも皆忙しいのか幾つかのメーリングリストの量も極端に
少なかった。
(11:14)
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