MORIVER'S SWEETEST DIARY (47) 更新日記 (47)

6月 2日(火) ミッション・インポッシブル/寝過ごす/雨
6月 5日(金) 印鑑を押す時
6月 6日(土) 刑事から吸血鬼へ
6月 7日(日) 11MB/ドラクエ日記30日目再開?
6月 8日(月) 晴れ
6月 9日(火) バイト決定/夜と霧
6月 10日(水) 8ヶ月ぶりにパーリタ5話更新
6月 11日(木) しまった


1998年6月 11日 (木)  しまった。アップロードしようとしてパソコンを立ち上げたまま眠っていた。 接続はしていなかったのが不幸中の幸い。 (9:10)
1998年6月 10日 (水)  8ヶ月ぶりに「パーマン・リターンズ5話」を更新。  もう忘れられたページに等しいわけですが。  なんとか書いてみました。しかし回想シーンが多くて、物語はほとんど進ん でいないのですね……。ちょっと区切りが今一つシャープじゃない終りかたで すが、とにかく書き上げたということで。  しかし、最近、主人公以外は女性ばかり書いているな。あまりいい傾向では ない。男同士のハードボイルドをきっちり描きたいなと思う今日この頃。 (21:34)
1998年6月 9日 (火)  バイトは決定〜。ということで来週から働きます。しかも、同時に予備校も。 予定を組んだら丸一日休みという日がなくなってしまった。うーむ。でもまあ どうにかするしかないのか。 ***  現実的なことを考えているとなぜか思考力が回らない。  さてはて。 ***  V.E.フランクルの「夜と霧」を買った。  ナチスの収容所にいれられたユダヤ人精神分析医が書いた、分析的体験記で、 精紳医学にとっても収容所研究にとっても古典的名著とされるものだ。いつか 読みたいと思っていたが、つい今日手を出してしまった。  冒頭に、訳者がつけた全体の4分の1もある解説がある。でもそれは飛ばす。 手記の方を見る。大体の内容は聞いていたが、冷静な言葉がかえってこころを 苦しめる。「シンドラーのリスト」もかなりこれを参考にしているのではとは 思う。見覚えのある個所がある。もっとも、収容所はどこも似たようなものだ ったのかもしれないが。  とにかく、襟をただして読まされる本なので、もうしばらく読み終えるのに 時間がかかりそうだ。でも、確かにここには何かがあると感じている。 (22:57)
1998年6月 8日 (月)  るーるる、る、るー、今日はいい天気〜(by サザエさん)  面接はまあまあということ。はっきりしたことは明日にならないと分からな い。 (6/9)
1998年6月 7日 (日)  金曜日に受けたもう一つ別口の、バイトの面接。なぜか月曜に二次面接を受 けることになった。社長と部長と会うらしい。バイトなのに、ずいぶん厳重だ。 そう言えば、去り際に3人ほどの人が中年のおじさん二人を前に厳粛な面接を していたのを思い出す。もしかしたら難関なバイトの口だったのだろうか。 ***  GeoCitiesの容量が一気に11MBにアップした。ずいぶんな量である。このま ま増え続けてゆくのか。 ***  ドラクエ日記30日目。  書いたはいいけど、こんなんでいいのかな、と悩んでアップしていなかった もの。でもまあ、もともと無軌道に書き始めたものだし、いいかあ。ノルこと を最優先ということで。 (8:15)
1998年6月 6日 (土)  がーーん。  「セブン」の上に間違えて「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」を録画 してしまった。  ブラッドピットは一夜にして、刑事から吸血鬼に。あーあ。爪折っておけば よかった。結構ショックである。ビデオ買ってしまおうかなあ。どこかでコ ピーガードを外した海賊版をレンタルしているところないかなあ(冗談です よ)。 (6/7 8:10)
1998年6月 5日 (金)  昨日は、パソコン関係の仕事欲しさに派遣会社に登録に行っていた。履歴書 やプロフィール表に書き込みをしているとつい、来し方を振り返ってしまう。 なんといっても、学歴に続き「職歴」の欄にさしかかると、そこにはもう一言、 「なし」としか書きようがない。くやしいので、下の方に小さくアルバイトの 経験なんぞを言い訳がましく書いてみるが、バイトはバイト。履歴書とにらめ っこしていると会社社会が何を求めているのかが分かり、思わず腕組みをして しまう。  一応履歴書は事実証明に関する文章だから私文書として保護される。  もちろん、嘘を書いても私文書偽造にはあたらない。日本では他人の名義を 使った場合のみ「偽造」とされるので、それは安心なのだが……。いや、嘘な んて書いてませんよ。  しかし、ここはアピールしなくてはいけない。さまざまな分野に精通し、勤 勉かつ、明るく、人当たりも最高かつ、学習能力も高い私。採用しないとおた くが損ですぞ……。ああ仮面。  まあ、同期で就職活動した友人などはもっと大変な思いをしたとも聞くし、 それにくらべればという思いはあるが。  キータッチの速さの計測もまあ、だだっと終らして最後に、給料振り込み用 の口座を開く用紙に記入していた時についに大きなボロが出た。  「印鑑がかすれていますね。もう一度お願いします」  慎重に。えいや。  ってまた失敗。半分の写っていない。  「すいません、もう一枚いただけますか」  ほごになった用紙で練習をくりかえす。よし。決めよう。  ぽん。ぎゅ。  ……。  「これじゃあ審査に通りませんので」  先に面接した人は次々と帰ってゆく。キャリアウーマン風の女性が傍らでな れた手つきで、さっとハンコを押して提出して帰ってゆく。くそ。  「……印鑑をお渡し願えますか」  5枚目にさしかかるところで、担当のお姉さんはついにしびれをきらして、 そう告げた。彼女は、ティッシュで印鑑の先をふき、下に紙をひいて、印鑑の 頭の部分を指で押さえつけながら、すっと垂直にそれを降ろし、筋肉に力を込 めた。  すぐさま、それは持ち上がり、再び朱肉に戻り、再びティッシュで余分なイ ンクを軽くすわせてから、二個所、三個所と攻略してゆく。  「お手数かけました」  敗者である。  そう、25年私はまったく気づいていなかったが実は「印鑑を押すのが苦手 な男」だったのである。ハンコ社会はんたーい。帰り道の空はいささか灰色に 見えた。 (11:32)
1998年6月 2日 (火)  ブライアン・デ・パルマ監督の「ミッション・インポッシブル」を見る。主 演はトム・クルーズ。主演のみならず制作をも手がけている。彼が前からやり たくてしかたなくて企画を練り、デバルマに監督を依頼したという。  デパルマ監督は、「アンタッチャブル」「キャリー」といった娯楽大作を手 がけていることからいかにも巨匠のように思われているが、実は結構こじんま りした監督なのではないかと私はにらんでいる。たとえばオペラ座の怪人を下 敷きにした「ファントム・オブ・ザ・パラダイス」などはかなりB級というか、 カルト的作品で、言い換ればかなり「やばい」。ただ、なぜかデパルマは、企 画物の監督をすると、職人的うまさを発揮する。ミッション・インポッシブル、 はその系統にある。  ところでその作品は、元々は邦題「スパイ大作戦」というテレビドラマシ リーズである。80年代にも一度リメークされてテレビ放映されていた。IM Fという謎のスパイ組織が、世界中の犯罪者を相手を戦うというのが基本ス トーリーだ。しかも、大概は奇想天外な相手であることが多い。そのやや荒唐 無稽ぶりが受けた。  しかし、映画版「ミッション・インポッシブル」は、テレビ版とも趣が違い かなり正統派スパイ映画のテイストがある。初期のOO7シリーズに近い。ト ム・クルーズ扮する主人公が、自ら所属する組織IMFに裏切り者だと疑われ 追われながらも真犯人を追いつめるという形式で話が進む。  そもそもスパイ大作戦ではIMFという組織の実体はよくわからなかった。 よくわからないがとりあえず世界の悪と戦うという図式だったのだが、この映 画では明確にCIAの組織の一部と描かれている。ということは、正義の組織 ではなくあくまでアメリカのために戦う組織ということになる。ここらのテイ ストがまず徹底的にドラマと違う。ドラマのような単純な爽快感は損なわれて いるとも言える。  それでも共通点があるとすれば「湿っぽくない」という部分があげられる。 やはりそこは「アメリカン」なのである。真犯人がなぜ組織を裏切ったかの説 明も重要な点なのに、さらっと流されている。これは好みの差としか言いよう が無いが、薄味な原因の一つでもある。  見所はラストのTGVの列車の上での激しいアクション。特撮シーンもほと んどここに集中している。そこが、同じスパイ映画でも「トゥルー・ライズ」 とは違う点である。最後に大アクションを持ってくるというのは正統派とは言 え、いきなり前半に大アクションを持っていき、なぜかラストが地味になって しまった「逃亡者」と比べると手堅すぎて、デパルマ本来のやぶれかぶれさは あまりみられない。それでも今度2も出るというのだからシリーズの先鞭をつ けたという意味では成功したクチだろう。とりあえず次回に期待、である。 ***  パンダと飲んだ。金が無いと言っていたら500円分おごってくれた。嬉し いけど、お金は稼ぎたいなと思った。  帰り道、あまりの眠さに電車で乗り過ごす。乗り過ごした駅で、電車を待っ ている間も、眠ってしまう、一本、もしくは数本見送ってしまう。帰ったら、 ベッドに倒れて爆睡してしまった。久々の酒だったからだろうか。 ***  その日は雨が降っていた。小雨程度の雨がふりしきる中、地下鉄を出ると長 い列があった。会場に向かう道だ。例年こんなことは無いのだが、今年は雨と 受験者数が増えたということで、そんな事態になったようだ。  仕方ないので列の後ろにならび数十分かけてやっと発表会場についた。番号 は記憶しているので、ざっと表を眺める。結果はすぐに分かった。  奥の方で「よっしゃあ」という声がして、腹を立てた。会場を去りながら、 一番違いだから惜しいとでも言えばいいのだろうかとぼんやり考えていた。  とにかくバイトを探そう、と思っている。 (6/3 1:15)

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