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下見- Down Town
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する事が無くなり、次に思った事が「部屋を変えよう」でした。
前日の反動と軟弱な根性が、気付けばバス停から一番遠くの、しかし一番安いモーテル(とはいえ$55でしたが)にと足を運ばせました。流石モーテル、「サービス」という言葉がそこにはありました。
大学の何も無い、十分な毛布すら無い部屋に一晩$25を考えるとテレビ、個人様のこぎれいなバスルーム、三人でも十分に眠れるキングサイズベッドと大きな窓は十分に$30を補ってくれました。
次の日の朝8時にバスにのりマンハッタンに向かう事を告げると、朝7時にモーニングコールを頼んでdown townに向かいました。down townの第一印象は、「驚いた」というのが当てはまります。Sullivan Countyに居た頃、ESLの教授や当時のインターナショナルアドバイザーから「ポツダムはここより田舎で、カナダの真下だから比べ物にならないくらい寒い」とこれからその寒い場所に行こうとする生徒の希望をぶちこわしてくれました。しかし、
Potsdamのdown townには楽器屋も、スーパーも、そしてちょっと離れた所にはSullivanで行き付けて居たAmesもありました。中でも驚かされたのはインディアンレストランが存在している事でした。Sullivanという場所が「必要としているもの」を備えているのに対して、こちらには「存在しなくても良い物が存在できている」という余裕を見出せました。現在、Sullivan countyは多少建物が増えた様ですが、当時暮らして居た自分にとっては「関係のない建物同士が並んでいる」というのが何よりショックでした。Sullivanでは「店鋪は立ち並ぶものではなく点在する物」だったからです。
まず最初に訪れたのは当然のごとくNorthern Musicという楽器屋でした。まっ先にギターを探し、売っている物をチェックして店員に挨拶をして中古の楽器を見たり、店鋪の中をみていました。店を出たその足で郵便局や銀行の位置、Big Mというスーパーマーケットを確認した後で映画館を見つけました。Face Offがやっていたので見ようと思い、時間をチェックして残りの一時間をStrawberry fieldsというCDショップとBig Mで潰し、BigMで買ったサンドイッチとミネラルウォーターを持ってRoxyシアターに向かいました。
久しぶりのしっかりとした食べ物と映画を両方一度に楽しみ、映画が終わって周りも暗くなって来た中、途中のデリでバドワイザーの500ml缶を買ってモーテルへの帰路につきました。
部屋に戻り、シャワーを浴びると10時頃になろうとしていました。
ふとビールの缶に目が止まり、すきっ腹で飲むのは良くないと思ったのでおつまみを買うついでにスーパーの中を見る目的も兼ねて道路を渡った直ぐ目の前に有る徒歩5分程度のP&Cというスーパーに行きました。
最初の印象は、非常に良く、中も綺麗で広く、品揃えもそれなりに良いと思いました。
何故かSullivanにある同じ規模のスーパー、Shop Riteは変に品揃えが良かったのを覚えています。キッコーマンの醤油やうどん、はくさい、椎茸、ネギといった「うどんを創るにはかなり良い環境」だったと思われます。P&Cの場合、うどんは有りませんが現在キッコーマンの醤油(減塩とこいくち)ともやし、はくさい、しいたけ、長ネギ、そうめんなどは揃います。「あっちはうどん、こっちはそうめん」の様です。余談ですがアメリカには基本的に日本のようなカレーのルーなどは存在しないので、韓国人スーパーなどで買い求めるか自分で小麦粉とカレー粉をまぜて創る事になります。おそらく本場のインディアンレストランがある為と思われます。店内を歩き回り、おつまみになるものと手紙を書く為の薔薇模様がついた綺麗な便せんを買い、P&Cを後にしました。部屋に戻り、明かりを付け、寂しさを紛らわせる為の代表的な行動であろうTVを付け、人間の本能から来る習性に従いビールを開けながらおつまみを食べ手紙を書き、電気を消してベッドに入って薄い毛布に
くるまりながら多少の寒さを感じつつその夜は更けていきました。次の日は何故か早朝5時に目を覚まし、シャワーを浴び、TVをつけてMTVを身ながら少し早めに身支度を済ませ、フロントで挨拶をし、珈琲を貰い、バスターミナルに向かいました。
7時半頃、45分の余裕と共にバスターミナルに向かい、バスターミナルでドーナツと珈琲を買ってバスが到着するのをまちました。
時間通りバスが来て、中から来た時とは別のしかし人の良さそうなバスドライバーにチケットを渡し、マンハッタンへ向けたバスに乗ったのでした。
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おしまい♪
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