真には科学を理解できない,くわえ煙草の煽情ジャーナリズム,低俗マスコミ,たばこ会社がスポンサーのニュース番組を批判してきましたが,決定的な恐ろしいデータを得ましたので,表にしておきます。これは,政府が出した測定値です。科学は基礎的データを重視するものです。そこから,論議は始まるのです。データを示しもしないで,推論と仮定を重ね,立花隆氏のように深刻ぶっても進歩はありません。京都禁煙推進研究会のパンフレットから引用します。ファイルメニューから印刷を選択して貼っておいてもよいでしょう。
発生源 | 平均ダイオキシン濃度 (ng/Nm3) |
---|---|
産業廃棄物焼却炉 | 1.7 〜 490 |
一般廃棄物焼却炉 | 290 〜 1700 |
金属精練施設 | 320 |
たばこの煙 | 5256 |
私はたばこほどダイオキシン濃度の濃いものを他に知りません。産業廃棄物焼却炉の煙の3091倍から11倍の汚い空気を吸わされていれば,大問題になるはずです。喫煙者はそんななかで生活しているのです。部屋のなかでたばこを吸えば,そこはもう汚い焼却炉の煙突の空気と同じダイオキシン濃度です。もちろん,家族や子供にも害毒を与えているのです。間接喫煙の恐怖です。
所沢騒動のテレビ朝日の報道も,こういう基礎的データを押さえていない,低俗報道であるのは明白です。
母乳中のダイオキシンも煙草からとも考えられていますが,明確なデータはありません。一般人もたばこが胎児に悪い位の認識はあります。「妊娠(授乳)中に一日どれくらい煙草を吸いましたか?」という質問をしても,控えめに答えてしまうのが人間の心理です。このため,明確なデータにならないのではないかと個人的に推測しています。たばこ会社の圧力のためだと明言している専門家もいますが,真相は知りません。さらに究明が必要でしょう。
アメリカでの死亡原因
原因 | 死亡者数 |
---|---|
アルコール | 125000 |
交通事故 | 47000 |
自殺 | 31000 |
たばこ | 390000 |
WHOが日本のたばこが原因の死亡は,年間95000人と出しています。これは,控えめな数字でもっと多いのではないかと考えています。それにしても,交通事故で10000人も死ねば,やれ交通戦争だ,非常事態宣言だと大騒ぎですが,静かなものです。
ああいえば,こういう
1. うちのじいさんは,すぱすぱ吸って90まで長生きした。
戦前や戦後は貧しくて,吸いたくても吸えなかった。木造家屋で,立て付けも悪く,換気は抜群の時代に生きていた。今とは違う。時速200Kmで高速道路を飛ばし「事故に遭わない」と自慢する人もいるでしょうが,まねをしますか。車の少なかった時代の話かもしれません。
2.たばこを吸わないのに,いとこは肺癌になった。
例外はなんにでもある。歩道を歩いていて,交通事故にあうこともあるが,だからと言って高速道路を歩くのはばか。血縁なら,遺伝的に不利かも。
3.たばこをやめると,太る。
いままで,たばこのせいでやつれていただけ。
4.そんなに悪いのなら,何で売っているの?
金儲けのためです。政治家も利権で動いているのです。あなたが死んでも彼等は困りません。ばくだいな広告料が入るので,マスコミも批判できません。(JTは清涼飲料水の広告名目で巨額な金をばらまいている。)
5.そんなに悪いのならなんで報道しないの。テレビはちっとも騒がないじゃないの。
たばこ会社ほど気前の良いスポンサーはいないからです。マナー向上広告など多く流していますが,莫大な金を投入しテレビ,新聞社の週刊誌等への影響力を保持しているのです。清涼飲料水の広告も同じ趣旨です。マスコミ社員は批判できないよう飼いならされているのです。特定のスポンサーを批判してはいけないのです。もちろん,金にならない,官僚・政治家・医者・教師・農民・主婦などは攻撃してよいのです。あれだけ問題になっているマーガリンの宣伝を行い,健康番組では決して非難しないのをみても解るでしょう。
6.税金払って,お国に貢献している。
たばこに依る経済メリット2兆8千億円。社会コスト5兆6千億円。差引マイナス。
禁煙して5年たつと肺癌死亡率は,喫煙継続者の50%になるという疫学調査があります。(日本公衛誌 38:45,1991)今からでも遅くはありません。
ダイオキシン,環境ホルモン報道をわらう ニュース23立花隆氏の超低俗報道 1999.04.05
理科系コンプレックスの強い筑紫氏の,なんと立花氏を重用することか。
母親の喫煙が犯罪者を育てる Mother's smoking, son's crime. 1999.07.01
おかあさん安心して 子育てとダイオキシン 1999.06.01 健康食品もさらに斬る 1999.07.01追加 (立花隆氏の母乳危険論を斬る) ほんのちょっと改訂 2000.05.03
乳幼児突然死症候群 SIDS 研究会勧告 またも恐ろしいたばこの害(うつぶせ寝もだめ) 1999.11.03