ヨーロッパに拡大する狂牛病


  

 

 

 

フランス最大手のスーパーマーケットが牛肉の大安売りをしました。牛肉を買い叩いて仕入れたわけですが、納入業者の中にイギリスの地方の肉を買ってきて納入した業者があり、その肉に狂牛病が紛れ込んでいました。もう、市民の口に入ってしまいました。一斉点検を行ったところ、フランスの牛の中に狂牛病の牛がみつかり、大騒動になっています。

大統領がテレビ出演し説明しましたが、完全に疑惑は消せず、フランス人の20%はまったく肉を食べなくなったといわれています。
大統領といえど、うそをつくと謀殺罪という罪で起訴される可能性のあるフランスですから、根拠もなく無害宣告などできないのが、フランスの刑法の優秀なところです。

他国はフランス産牛肉の輸入制限、産地証明付加で対応しています。

ここで収まると考えられていたのですが、ついにドイツとスペインでも狂牛病の牛が発生しました。

どこまで狂牛病が広がるのか、予測がつかなくなりました。
カルシウムの供給源に動物の骨などを使ったためとされてはいますが、ヨーロッパにじわじわと広がっているのは無気味です。
感染ルートに、はっきり断定できるほどの証拠はありません。なにか他の感染ルートがあるかもしれません。エイズの拡がりがはじめはわからなかったのに似ています。

フランスではハンバーガーの消費が急速に落ちています。

生肉を食べるのなど、野蛮のきわみの馬鹿げたことです。神経は骨に沿って走ることが多いのです。プリオンは神経に高濃度に集積するので、骨付き肉を避けるくらいしか対策はありません。リブよりフィレ肉です。魚しか食べないというのは、合理的な選択のひとつです。飼料に混入しているとすれば、鶏も豚もあやしくなってきます。これがもっとも恐ろしいことです。日本もどこまで無関係でいられるか・・・。

「狂牛病のない国の牛から抽出した」ことになっている、生に限りなく近いコラーゲンなど恐ろしいものです。

関連項目

危険なコラーゲン 恐ろしい化粧品    2000.10.01改訂

2000.12.01
http://geocities.datacellar.net/kawaiclinic/
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初級システムアドミニストレーター 河合 尚樹

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