18-Jan-98 改ページ


駐在員のひとりごと (98年1月〜 )

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年末年始のオフィス (18-Jan-98)

--- お侘び: 途中まで書きかけて滞っていたので、ちょっと時期遅れの脱稿となりました。 ---

ヨーロッパの勤め人はおしなべて労働時間が短いのは有名な話だ。そのため休日も多いと思われているようだが、それは必ずしも正しくない。そもそも日本の民間企業にあるような年末年始、ゴールデンウィーク、夏休み・お盆休みのような一斉長期休業日というのは、当地では基本的に皆無である。土/日と法定祭日だけが休日、というのがごく一般的なオフィスタイムだ。もちろん、商店等は土曜日も昼過ぎまで営業している。

クリスマスから年末年始にかけて、ドイツにおける法定祭日は次の通り。
  クリスマス:  12月24日(午後のみ)、25日(終日)、26日(終日)
  大晦日:    12月31日(午後のみ)
  元日:     1月1日(終日)
つまり、うまく週末が重なったりしてくれない限り、12月27日から31日の昼までは通常の出勤日となる。ついでに言うと、1月2日以降は全くの「平日」に戻る。

ではこのクリスマスと正月の狭間の数日間、みんな普通に仕事をしているかというと、そうではない。多くの人達はたっぷりある有給休暇を使ってこの狭間を埋める。ちなみにドイツの場合、有給休暇の法定最低日数は年間20日らしい(僕も良く知らない)が、世間相場は年間30日だ。僕の勤める職場でも、ドイツで雇用契約を結んだ人たち(駐在員は日本の親会社との雇用契約なので該当しない....法定最低限度は適用されるが....)は、世間相場通り年間30日の有給休暇を当然の権利として獲得し、かつ行使する。

そんなわけで、この年末の数日間は同僚や顧客からの電話も少なく、出張や会議もまずないから、至って平穏な日々となる。僕の場合、日頃溜りに溜まった書類の整理が少しばかりはかどった。なお、この狭間の数日の出勤者の数をきちんと数えたことはないが、雰囲気としてざっと普段の1/3という感じだ。

なお妻の観察によると、この時期の街中のデパートや商店街(基本的にはカレンダー通り営業)はたいそうな賑わいだそうだ。何処か旅行に出かける訳でなくても、「休暇は消化せにゃ損!」という訳で休む人が多いということか。これも「年間30日」のなせる業と言えよう。



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