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26-Nov-2000


2000年クリマル記録  --- アドヴェント第0週 ---





毎度おなじみ、わが町フランクフルトのクリマルです。
(24-Nov-2000 Frankfurt am Main)


2000年11月24日(金)

 「アドヴェント」とは「待降節」とも言い、クリスマス前4週を指すことは知っていたが、今年みたいにクリスマスが週末にかかった時はどの週末からがアドヴェントになるのか、実は良く知らなかった。手元のカレンダーによると、クリスマス・イヴの24日(日曜日)がアドヴェント第4日曜日ということになっていて、それから3週遡って12月2日(土)がアドヴェント第1土曜日となる。

例年だと、フランクフルトのクリマルはアドヴェント第1週末に先立つ木曜日あたりに始まることになっているようなので、「来週からかな?」と思っていたが、実はこの11月23日(木)からもう始まっていた。

余談になるが、「商店閉店法」の規定で、普段の土曜日はすべての商店は16時までには閉店しないといけないのが、アドヴェントの4回の土曜日だけは18時まで営業が許されている。(日本の感覚からは、そんな規制があること事態不思議かもしれないが。)で、これまではこの「土曜日の延長営業」とクリマルは同期していたが、今年はクリマルが先行する形となった。



 さてこの日11月24日(金)、ぼくは仕事の関係で日本から来ていた出張者の人達と、レーマー広場わきのレストランで夕食をともにすることになっていたのだが、ちょっと時間があったので一旦自宅へ帰り、デジカメぶら下げて歩いて出かけた。

まずは、マイン川にかかる歩行者橋から眺める、別名「マインハッタン」とも呼ばれる(誰も言わないって?)フランクフルトの高層ビル群の夜景なぞ。





 こんなの、日本やアメリカ、アジアの諸都市を見なれた目には「カワイイ」高層ビル群だと思うが、欧州文化はそもそも高層ビルというのがあまりお好きでないらしく、このフランクフルトの高層ビル群は、パリのどこぞの副都心地区と並んで、欧州随一の高層ビル群だという。んなもんで、フランクフルトの観光絵葉書には、この高層ビル群の景色を撮ったものも多い。

目を少し右側に移すと、旧市街中心のレーマー広場方面となる。この界隈には高層ビルは無い。そのかわり、歴史的建造物群(ほとんどは戦災で破壊されたのち再建されたもの)と、広場のクリスマスツリーの電飾が目に入る。





この写真の真中の路地を入ったところがレーマー広場(=市庁舎前広場)、当市随一(唯一?)の観光対象であり、「98年クリマル速報」でも紹介した、当市のクリマルのメイン会場でもある。

冒頭の写真はその広場に立つクリスマスツリー(独語ではChristbaum)。98年の写真とそっくりに見えるが、実は電飾は毎年少しずつ、もしくは大幅に違う。確か、去年99年のやつはちょっと変った感じの電飾だったように思うが、残念ながらこのHPにはアップしていない。



 お次は、伝統的クリグッズ屋さんの店先。これも、当HPのネタとしては、ちょっとマンネリかな?





それから、当市のクリッペ。





98年の写真と見比べると、同じ人形だが、レイアウトが違うのがわかる。(なんだか、ヲタクっぽいね。)

で、こちらは帰りのUバーンの駅でみかけたポスター。





なんと、オープニングセレモニーには、ルネ=コロー(超有名テノール歌手)が来ていたんだって。知ってりゃ来たのになぁ。



 最後に、当市の「クリカップ」3態。





左端のは、数年前のやつ。例の高層ビル群が題材となっていて、その意味では1番フランクフルトらしい絵柄とも言える。

真ん中のは去年、1999年のやつ。中央の黄色いシルエットは、実はゲーテの肖像画のつもりである。そう、これは「ゲーテ生誕250年」スペシャルの絵柄なんですね。(注:ゲーテはここフランクフルトの生まれです。)

そして、右端のやつが、昨日25日(土)、「おうたのおけいこ」(これについては、おそらく後日ご報告することになると思う)の帰りに立ち寄って入手したもの。良く見ると、天使の絵やその周囲のクリスマスツリー、橇の絵なんかは、真ん中のやつと共通で、天使の背景が、去年のは「ゲーテのシルエット」だったのが、今年(それ以前から使用?)のは、当市の司教座聖堂(ドーム)の絵になっている。

なお、これは以前どこかでも書いたが、数年前まではどこのクリマルでも、このクリカップのデザインは大抵1種類しかなかったが、この数年は各都市とも、いろんな絵柄のものが多数出回っていて、とても全数蒐集できたものではない。.........が、もう一話題おまけ。





クリカップの裏には、この通り製造業者の名前と所在地が記されている。知らない地名だが、郵便番号(84069)から察するに、バイエルンのどこかだろう。実は、ドイツ各地のクリマルで見かけるクリカップの相当数(もしかして半分以上?)が、このマーク入りなんだよね。もしかして、「クリカップ専門業者」なんだろうか。今度機会があったら、行ってみよっと。


......では、またの続きをお楽しみに。


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