06-Dec-20001 (25-Nov-2001 Frankfurt am Main)
わが街フランクフルトのクリマルは今年も11月の下旬に始まった。22日の木曜日からだったように思うが、正確な開始日はあまり自信がない。最初の週末である24日(土)〜25日(日)は天気も悪かったので遠出をしなかったが、雨がほとんど止んだ日曜日の午後、地元のクリマル見物へ出かけた。もっともこちらのクリマル、毎年ほとんど同じ場所に同じ店が並び、売っているものもほとんど毎年同じであるから、今更なにか珍しいものがあるかと期待していくわけでもない。それでもやはり、これは季節の風物であるからして、欠かすことはできないのである。....それと我が家の場合は、「新柄のクリカップ」をチェックして、もし新柄があればゲットせねばならないという使命(?)もある。
その翌週の金曜日30日は、我が家にとってはウン回目のナントカ記念日である。この日は久々に「ちょっといいメシでも食って」ということで1日お休みをいただいて出かけていたが、その日居たところはクリマルらしきものは見当たらないところであった。よってこの週末のクリマルは翌12月1日の土曜日から.... 掲示板に「クリマルで生牡蠣食べました。ちょっと珍しい組み合わせじゃないかと思いますが、それは何処でしょう?」と書いたら、「ひょっとして、ボンですか?」との書き込みをいただいた。残念ながらこれはハズレ。もっとも、ボンのクリマルは数年前に訪れたことはあるが、「生牡蠣」があったとは知らなかった。というか、まさかそんなものがあるとは考えても見なかった。 で、今回「生牡蠣」を食べたクリマルであるが....実はここのクリマルも数年前に一度訪れたことがあり、「生牡蠣」はその時目にしていたく感心したのであった。ただその時は「駆け足クリマル巡り」の途中で、あまりゆっくりできなかったので、今回はその街に泊まって、ちょっとのんびり見物することにした。次の写真は、その街のクリマル会場の傍に立つ電飾.... 普段よく見かけるのは電球を連ねた電飾だが、これはちょっと違う雰囲気だ。やはり「所変われば....」か。とまあ、勿体つけてしまったが、ぼちぼち種明かし。 そう、そこは隣国おフランスながら、ドイツ国境に結構近いMetz。綴りはドイツ語っぽい地名だけど、日本のガイドブックによると「メッツ」(ドイツ語だとこう読むよね)ではなく「メス」と読むそうな。....ついでに、翌朝撮った「牡蠣屋さん」の店先写真。 ちょっと解説すると、ここの牡蠣屋さんでは品種の異なる2種類の牡蠣をおいていて、更に各品種ともサイズが何種類かある。上の写真の右側のやつがこの店で一番高いやつで、「Special」なる品種(おフランス語でもそう表示していた)で、サイズは「No. 2」である。して、ここに記された「60フラン」(約1000円)というのは、この牡蠣6個に100mlほどの白ワインが一杯付いたセットの価格である。ドイツのクリマルで見かける食べ物では、10マルク(約600円)を超えるものはめったに見ないから、クリマルでの食べ物としてはかなり高いようにも思うが、食べ物と飲み物にはわりかしお金をかけるお国柄か、とっても繁盛していた。 ついでにもう一言付け加えると、上の写真にあるポスターではクリマルは「19時30分まで」となっているのだが、その時間に店じまいするところは一軒もなく、20時30分ごろになってようやくちらほら片付けはじめる店がある程度であった。この時間感覚もまた「お国柄」かなぁ。 翌日曜日は、国境までずっと一般道を走って隣国おフランスのクリ風景を車窓から眺めつつ、途中Forbach(全くドイツ語そのものの綴りであるが、これはまだおフランス内)、Saarbruecken(ここからはドイツ)、Neukirchen、Kaiserslauterunに立ち寄って、クリマル見物をして帰ったのだが、残念ながらほとんど写真を撮らなかった。なお、この道中でも、「地名入りクリカップ」があれば必ずゲットしたことは言うまでもない。 さあて、今度の週末はどこのクリマルへ行こうかな..... |