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11-Dec-20001


2001年クリマル記録
--- アドヴェント第2週 ---






ばばりあ州、ランツベルクのクリマルポスター
(08-Dec-2001 Landsberg)


2000年12月7日(金)

 この日は平日であるが、先週に続いてまたもやお休みをいただいてしまった。今年は10月まで例年以上のペースで仕事をしたので、まあこれくらいは大目に見てもらってもいんじゃないかな、というのは自分が勝手に思っているだけであって、同僚たちがそう思ってくれているかどかは保証の限りではない。

 結局午前中は会社へ行ったので自宅出発は午後2時過ぎとなった。最初に目指したのはランツフート(Landshut)、ミュンヒエン空港の北方20キロほどの中都市である。実はこの街のクリマル、何年か前のクリ旅行の際に12月24日の昼ごろ行ってみたが、それらしいものは何もなく、たまたま目にしたポスターに「12月23日まで」と書かれていたのを見て悔しく思ったのであった。よって今年はその雪辱戦....というのはウソで、実は昨年(2000年)にきっちりフォローしたばかりであったが、ちょうどそこで買った宝物をつい先日紛失してしまったので、もしかしたら同じ店へ行くと同じものが買えるかもしれないと思って、今週末の最初の目的地とした。

 途中大渋滞もあってランツフート着は19時半ころ。記憶も新しい「目的のブツ」があるかもしれない屋台へ向かう。予想通り、記憶にある店は記憶通りの場所にあったが....お目当てのブツは無かった。「10年一日の如く」のドイツのクリマルにおいて、こんな無情なことがあってよいのか。グシュン。

 クリマルそのものは昨年来たばかりなのと、着いたのが閉店間近で、しかもその日の宿はまだ決まっていなかったということもあって、写真も少ししか撮らなかったし、ポスター(後述)を撮るという頭もこの時点ではまだ無かった。結局、市中のなんでもないところにポツンと立つ「ロマンチックホテル」なるサブタイトルをもつ小ホテルに飛び込み、その日の宿とする。決して高級ホテルなんかではなく、どちらかといえば安普請な感じすらするホテルだったので何も考えずにそこのレストランへ飛び込んだのだが....実はレストランの方はえらい高級なところで、薄汚い格好の上に、普通はこの手のレストランにはお呼びでないはずの3歳児を連れて迷い込んでしまったので最初のうちは結構おろおろしてしまったが、そのうちワインも効いてきて気にならなくなった。結局、この晩の食事代は部屋代の倍近くかかってしまったが、十分それだけの値打ちがあると思う味わいであった。先週のナントカ記念日の代わりということにしておこう。


2000年12月8日(土)

 朝ホテルをチェックアウトした時点では例によって行き先が決まっていなかったのだが、結局は昨年空振りに終わったフュッセンに再トライすることにする。丁度通り道にあたるランツベルク(Landsberg)やショーンガウ(Schonegau)なんかも、一観光客である我々にはなかなか素敵に映るバロック風の街並みなので、これらの街でもクリマルに遭遇できれば言うことは無い。ちなみにショーンガウは、昨年フュッセン共々チェックしたが空振りに終わっている。

 そのランツベルクには12時過ぎに到着。小さな旧市街の中心の教会前広場という、まさにお決まりの場所にクリマル小屋は並んでいる....が、閉まっている! 「ええっ?」

 なんでかと言うと....とある屋台の脇に張られたポスター(冒頭写真)にも小さく書かれているが、この街のクリマルは週末といえども14時にならないと始まらないそうな。ついでながら平日は16時が開店で、開催期間も12月16日までと短めである。ちなみにフランクフルトのような都会では、クリマルも朝の10時くらいから開店するのが普通。

 当日の後の予定も心配なのでどうするかちょっと迷ったが、この街の模範的クリマルをパスするのは忍びないということで、ゆっくり昼食をとって14時まで時間を潰すことにする。してそのクリマルの写真はというと....まあ、これはどこのも似たようなものなので今回はパス。その代わりと言うか、今週分はちょっと趣向を変えてみたい。


 かくして14時の開店を待って、店先を一通りチェックして「クリカップ」を確保した後、朝の予定に従ってショーンガウへ向うと....果たしてそこでは期待に答えてクリマルをやっていた。見よ、この強運!(↓)




 田舎の小都市でしかないこの街のクリマル開催期間は、なんと1週末を挟む4日間のみであった。丁度その週末に遭遇するなんて、やはり日頃の行いが良いんだね! だた、こういう小規模クリマル会場の場合は「街の名前入りの特製クリカップ」は無いことが多く、この街の場合も正にそのパターンであった。残念。


 店先を一通りチェックして一通りの記念写真を撮った後、次の目的地であるフュッセンへ。言わずと知れた超有名観光都市なので、そのクリマルもさぞかし立派だろうと思って訪れたら、先のショーンガウ同様ひっそりしていたのは去年の話。これまた雪辱戦というわけだが、こちらもまた、今回はちゃんとしたクリマルに遭遇できたし、街の名前入りのクリカップもゲットできた。とも一家のこの一年、そんなに行いが良かったっけ???

 ところでこのフュッセンという街、超有名観光都市として毎年何十万人もの人が訪れるということで、さぞかしキレイで立派な旧市街があるのかと思いきや、実はわりとこじんまりした旧市街で、かつそのホコ天商店街もモダンな(=味気ない)建物も結構混じっている。「べつにこの街が観光対象な訳じゃなく、たまたま著名観光対象に近い街なんで観光客が泊まっていくだけなんだね」とは、とも母。なるほど。


 さてこの時点ではまだ本日の宿はおろか、次の目的地も決まっていなかったが、距離と時間と街の規模(都会のクリマルの方がやや遅くまでやっていることが多い)とを勘案して、ケンプテン(Kempten)へ向かうことにする。別に観光都市ではないが、「寝るだけ」のためならビジネス客向けの安ホテルがありそうな中都市のほうが却って都合がよいとも思ったので。

 高速の出口から、ひたすら「Zentrum」の標識を目指して走っていくと、ほとんど苦労せずにクリマル会場前を通りかかる。更によくできたことに、その100mほど先には有料駐車場がある。やっぱり、日頃の行いが良いんだね。

 土曜日の夕方、ちょっとした都会のクリマルということで、それはもうすごい人出である。都会のクリマルを、年末のアメ横や正月の仲見世に例える人も少なくない(ぼくもその一人)が、正にその通りだと痛感するクリマルであった。例によってまずは「街の名前入りクリカップ」の在り処を確認し、店頭を一通りチェックしたのち、クリカップを確保して会場を後にする。

 宿としては、旧街道(一般国道)沿いのガストホーフなんかがいいかな、と思いながらB12をミュンヒエン方面に向かって走るが、こういうときに限って「どこにでもあるはずのガストホーフ」に遭遇しない。仕方がないので目についた「ビジネス客向けのモダンな安ホテル」に駆け込む。もっとも、居住性はこういうホテルのほうがずっと良いことが多い。難点は、それらしい「地元メシ」にありつくのが難しいことで、この日の場合はそれ以前にホテルのレストランはすでに閉まっていた。

 時間も時間なのでチェックインもそこそこに飯屋を目指して街の中心へ行けば、ほとんど難なく、まさに期待通りの「庶民的地元メシ屋」があるじゃないですか。しかもホテル併設のガストホーフという名前で。探しているときには目につかないんだけどね。


2000年12月9日(日)

 前日泊まったのは、ケンプテンから東に20キロほどのところにあるマルクトオーバードルフ(Marktoberdorf)という街なり。朝ホテルをチェックアウトしたのち、まずはこの街のクリマルチェックに向かう。街の規模からはとっても意外に思うくらい立派な規模のクリマル会場であったが....




 開店時間の方は「田舎クリマル」のスタンダードということか、週末でも14時からであった。さすがにまだ3時間ほどあるので、この街のクリマルはあきらめて先へ進む。....と言っても、次の行き先はその時点まで決まっていなくて、結局は「リンダウ方面に向おう」とのみ決めて出発する。



 ....てなところで、ようやく最終日の昼ちかくまで辿り着いたのですが、結構いい時間になってしまいました。堅気のサラリーマンといたしましては、明日の仕事のこともありますんで、本日のところはこの辺で。続きの更新はいつになるやら自信がないので、とりあえず編集した写真類だけでも先にUPしておきますね。

 以下、この週末のクリマルポスターの続きとゲットしたクリカップの写真です。ついでに、前週末のクリカップ写真も乗っけちゃえ!
































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