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06-Dec-98 編集

98年クリマル記録(その2)


12月5日(土)

アドヴェント第2週の土曜日は、オーデンヴァルト(フランクフルトの50キロほど南から、更に南の方に広がる森)の中のちょっとした観光地、ミヒェルシュタット(Michelstadt)のクリマルへ。この街、かなり昔の「地球の....」にも一応出ていて、我が家も当地へ越して来たばかりの頃に一度だけ行ったことが有る。と言っても、他の所へ行った帰りの夕方で、ちらっと寄っただけ。もちろんクリマルの季節ではなかった。

ところが最近、とある日系旅行代理店のチラシに、この街のクリマルへ行く日帰りツアーの案内が出ていた。それによると、この街のクリマルはなかなか立派で有名らしい。家からほんの70キロほどのところなので、高速の通わぬ山の中ではあるが、1時間かそこらで十分行けるだろう。去年までのような、とにかく体力にモノ言わせた遠方のクリマル巡りはもうできないなと思っていたところであったが、灯台下暗しとはこんな場合にも使ってよかろうか

ということで来てみれば....それはそれは、すごい人出である。旧市街の外れの大駐車場には観光バスが10何台か並び、この規模の街としては異様に(?)広い一般車スペースも満車に近い。そうか、そんなに有名な所だったんだ!





では早速、街の自慢の旧市庁舎から。何せ山の中の小さな街の市庁舎であるから、規模は可愛らしいものであるが、でも由緒有りそうな木組みのキレイな建物だ。ご多分に漏れず、その前は市場広場になっていて、クリマルのメイン会場ででもある。





旧市庁舎の玄関前には、等身大の聖歌隊の人形が。実物は5人セットでした。





これは定番の食べ物屋台。定番中の定番とでもでもいう焼きソーセージの他、フライッシュシュピース(Fleischspiess: 直訳すれば「肉の串」)なんていうのが「メイン格」と言えようか。後者はその名の通り、ちょっと大きめの「焼き鳥」みたいな感じで、豚肉の角切りを串に刺して、どろっとした茶色いソースで煮込んだもの。





お次は、超大型の「ピラミッド」。といっても、エジプトのそれとは関係無い。本来の意味の「角錐」からの命名であろう。クリグッズとしての「ピラミッド」というのは、ろうそくの炎の熱気でくるくる回る風車で、その下にある人形なんかが載った円盤ごと回るようになった玩具というか、飾り物のこと。小さいものは高さ10cmくらいから、大きい方は1m位のまであって、これがろうそくの炎だけで、見事にくるくる回る。もっとも、この写真のような野外用の超大型は、電気モーターで回っている。(ろうそくだって偽者だしね。)





この街は、森の中の小さな街だったので、市庁舎前広場もたいして広くない。そのため、クリマル屋台の多くは、こうやって主な通りの両側にずらっと並ぶ。





こちらは、もう一つの定番、クリグッズの店。




そうそう、肝心の(?)グリューヴァイン屋さんが未登場でした。
....でも....うーん、いまいち雰囲気が出ていないね。







じつはこの後、もう一軒(?)クリマルのハシゴをした。

ミヒェルシュタットからほんの数キロ先に、エアバッハ(Erbach)という街がある。この界隈の車のナンバーが「ERB」であることから分かる(そんなの、在住経験者じゃなきゃわからんか..)通り、この地域の中心都市であり、ミヒェルシュタットよりはかなり大きな街である。

この街の中心には、ちょっと立派なお城(といっても、いわゆる中世の城塞ではなく、近世の宮殿)があり、その前の広場がクリマル会場である。




とあるグリューヴァイン屋さん。時間も遅いし(この時点で7時ちょっと過ぎ....ちなみにこの街のクリマルは7時半でおしまい)、雪も降っていることもあって一段と人出が少ないのであろうが、それにしてもさっきのミヒェルシュタットに比べると、可哀想なくらい閑散としている。




最後に、本日もガキのようにはしゃぐ「とも父+とも母」のおつきあい、お疲れ様でした。こんな目に合わされちゃって....「クリマル嫌い」になりはしないかと、ちょっぴり心配。....と言いながら、実は翌日も試練が待ちうけているのでした。




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