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ブドウ日記番外編  シュパルゲル日記 (2000年)



3月12日(日) Weiterstadt

今年最初のシュパ散歩は去年より約1ヶ月早い。まだ市場にはドイツ産シュパは見かけないが、畑の様子を覗きにやってきた。場所はいつもの「Lipp農場」なり。

......が、なんだか見なれないものがあるぞ?





ちょっとピンボケなのはご勘弁。手前の平らな所はイチゴ畑。道の向こうがシュパ畑なのだが....なんだか「巨大ビニ畝」みたいなのが.....





左半分は見慣れた「ビニ畝」。右半分は、遠目には「巨大ビニ畝」に見えたのだが、実は一種のビニールハウスなり。普通のビニールハウスとちがって「骨」がなく、ファンで内部の気圧をちょっと高めにすることで自立している。その中はというと、写真でもうっすら写っているが、普通の「ビニ畝」になっている。

で、その能書きがこの通り。





「Sonnentunnel」(直訳すれば「陽光トンネル」か)という名前が付いているが、ここでの目的はシュパの促成栽培に他ならない。なんでもトンネル内部は日中45℃にもなり、去年の例では3月19日に初収穫があったとさ。

この界隈で、普通のビニ畝のシュパ(これも一種の促成栽培)の収穫が始まるのは4月上旬なので、それより更に2週間ほど早いことになる。出始めのシュパは「ご祝儀相場」ということもあってか、けっこうな値段でやりとりされるので、こうやって手間ヒマかけてでも促成栽培する価値があるということなんだろう。

なお、この「自立式ビニールハウス」を膨らますためのファンの消費電力はたったの裸電球1個分に過ぎず、このビニールもまた10年くらいは繰り返し使用できるので、「環境にやさしい農法」なんだとアピールしているところがまた、いかにもドイツらしい。

....その一方では、4リッターや5リッターといった巨大なエンジン積んだ高級乗用車が「速度無制限」のアウトバーンで石油消費しまくってたりするんだけどね。

最後にもう一枚、去年まで気がつかなかったモノの写真を。





これ、「シュパ掘り季節労働者用住宅」らしい。すでにちらほらと入居している人達がいて、周囲にはポーランドナンバーの車が何台か止まっている。あと2,3週間するともっと賑やかになることだろう。




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