アメリカ的いぬの生活 その十二
「動物のお医者さんアメリカ編」
アメリカ編といっても、これはポチはなかーさんの体験したことなので
アメリカ全般にあてはまるかどうかはわかりませんけど(^^)。
ポチをもらうにあたって、心配したことのひとつに、どこが良い獣医さんかわからない
という問題があった。英語も不安なのに、イヌのこともなんにも知らないんだから・・・。
日本はどうか知らないが、ひとつの街にそりゃーたくさん獣医さんがあるのだ。
ペット大国アメリカを象徴するようです。
幸いポチをもらったアニマルシェルターで、病院を紹介された。あーよかった。
ケアアニマルホスピタルというその病院は、たくさん先生がいて、
ケイズアニマルシェルターにも何らかの形で奉仕してるようだ。
大きな明るくてきれいな待合室があり、診察室は小さく仕切られた個室が
たくさんある。呼ばれると指定されたその一つに入って先生の登場を待つ。
ポチがうちの子になったその日に最初の健康診断をしていただいてから、ずーっと
今日までその病院でお世話になっている。しかし最初は、次から次へと
いろんな先生に診てもらっていて、いつも自己紹介してくださるのだが
「Hi, I,m Dr.XXXXXX.(やぁわたしは、ドクターXXXXXXです。)」とか
「Hello, I,m Dr.○○○.(こんにちは、ドクター○○○です」と
言われても、早口で名前がさっぱり聞き取れない(爆)。説明も、単なる健康診断で
異常なしだったり、きめられた予防注射を受けるだけで特にわかっていなくとも
問題はなさそうだった。ほんまかいな(爆)
ところが、ポチが生後10ヶ月の頃、裏庭で水遊びをしたときすべったらしく、
夕方から右後ろ足をひょこたんひょこたんしながら歩くようになった。
翌日足が痛くてうんこ座りするのも辛そうになったため、あわてて病院へ。
このときポチは、エイプリル・バフトン先生と運命の出会いをする(笑)。
単なる捻挫でしょうということになり、痛み止めの飲み薬をもらって安静を
言い渡されたポチと両親。しかし、イヌの安静ってどの程度?ケージで
じっとしている訓練(ハウス)をしていないポチにとって、安静は暴れない
ことと思いこんだ両親は、薬が効いて絶好調のポチを自由にしていた。
もちろんぜんぜん治らないどころか、悪化した(^^;。
同じ症状で続きの治療だからまたバフトン先生が診て下さった。で、おとーさん
おかーさんバッチリ怒られた(^^)。悪化させたおかげで、今後一ヶ月ケージの
中でおとなしくするよう言われてしまった。それでも思ったように回復せず、
病院の大先生の診断を仰いで、もしかしたら手術かもってことに・・・。
結局、手術はなしでゆっくり回復し、現在もなんの問題もないが、何回も病院に通う度に
バフトン先生がかまってくれて、ご褒美もくださるもんだから、ポチは
すっかりバフトン先生のとりこ(爆)。バフトン先生は、若くてかわいいとも言えるが、
体格のよいちょと太めの女医さんである。
それからというものポチは必ずバフトン先生に診てもらえるよう予約をとるようになりました(^^)。
最近ケアアニマルホスピタルが、ペットのお泊まりも引き受けてくれるように
なったので、ポチもはなこも、必要があれば、ケアアニマルホスピタルでお泊まりもする。
しかし、ポチは昔からペットホテルが大嫌い。敏感に察して、腰を落として足を踏ん張って
中に連れていこうとする係りの人を困らせる。助けてとおかーさんを必死で見つめる。
すかさず看護婦さんが
「He knows Dr. Bufton!(この子バフトン先生が好きよ)」
と叫ぶ。奥からバフトン先生が顔を出して「Pochi! Come on, Buddy!
(ポチ!おいでっ、友達だろ!)」と声をかけて下さる。するとどうだ、ポチは
おかーさんのことを忘れたかのように、タッタッタと中に消えていく。ちょっと
寂しい(T_T)。滞在中もときどき様子を見て下さっているようだ。
何か病気や具合が悪くて病院に行った場合は、必ず2〜3日後に経過確認のため
自宅に電話を下さる。はじめは英語の電話が苦手で困ったが、今ではとても
力強く感じる。ついに先日の予防注射の時ポチは妹のはなこをバフトン先生に
紹介することができた(^^)。よかったね、これからは兄妹ともどもお世話に
なります。
最後に、ポチがどれほどバフトン先生が好きかというと、ここ1年以上もう誰と
出会ってもそんなことのないポチが、バフトン先生にだけは
うれションしてしまいます(^^)。おとーさんがニューヨークから帰ってきても
しないくせにぃ(笑)。