神の雷光をを浴びて、鋭いカンとひらめき、素早い行動力を授かった猿です。さりげなく振る舞ってはいますが、頭の中には磁気を帯びた鋭い針があり、正確でしかも速く、行くべき方向を示しています。その針の先は、神経質に震えて、なお正確なチャンスを探ってはいますが、合理的な機械ではありません。空間を一瞬のうちに走ってくる稲妻によって動かされるので、その日の天気次第で微妙な変化を示します。チャンスとなれば、空間を斜めに横切る飛猿であり、手も足もすべてを活用して危険の中を渡りますから、地上しか歩けない者にとっては要領のいいやつに思えます。だが、雨に泣き、風に詩をのせ、陽の光に踊る感受性と、熱したら巨木さえなぎ倒す情熱を持っています。それだけに、大地をゆっくりと歩くのは苦手で、もし強要されたら神通力を失って、鋭い悲鳴をあげます。
(感想:ちょっと僕には難しすぎですね)