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日々の記録


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今後の予定
■ 2001年6月
これといって予定はありません。


2001年6月25日 月曜日

大事な手帳を無くしてしまいました。

ブラジルに行く前から使っていた手帳で、日本の友人の連絡先や、ブラジルの多くの人たちの連絡先が凝縮されていた手帳です。

一部のデータはパソコンにバックアップを取ってありましたが、それ以外のデータはもう分かりません。無くした連絡先の多くは、人づてに聞けばなんとか判明すると思いますが、中には再発見不能な人もいるでしょう。

しばらくはがっかりしましたが、考え直してみることにしました。

人間生きていくと、だんだんとつきあいが広がり、手帳に書き込まれる人数は増えていきます。しかし実際に交際できる人数なんてたかが知れているので、手帳の中のデータの多くは死蔵されることになります。そして手帳に書き込まれた人数が増えていけば「俺って友達多いかもしれない…」なんてありもしない幻想を抱いていい気になるのかもしれません。

こうやって手帳を無くしてみると、「あの人の連絡先をどうしても知りたい!」というケースは案外と少ないことが分かりました。やっぱり僕は友人が少ないようです。友人が少ないくせに「俺ってたくさん友達がいる」と思いこんでいたんだから間抜けですね。

これからは少ない友達を大事にしながら細々と生きていくのがカッコイイ。



2001年6月21日 木曜日

まずは朝日新聞で見ためでたい記事から。


 1人の女性が一生のうちに平均何人の子どもを産むかを示す合計特殊出生率が2000年は1.35と、過去最低だった前年(1.34)をわずかに上回り、4年ぶりに上昇したことが20日、厚生労働省の人口動態統計(概数)でわかった。

ということで、少子化傾向が続いている日本ですが、出生率も下げ止まるんでしょうか。それにくわえて気になったのが、上記記事の続きです。


 00年の出生数は119万560人で、前年より1万2891人多かった。9〜11月の出生数が増えていることから「ミレニアム出産の影響もあるかもしれない」という。

「ミレニアム出産」って何?僕は知らんぞ!日本人なら誰でも知っている言葉なの?

誕生日から考えると、2000年の年越しのころに仕込んだ子供と言うことですが、「よ〜っしゃ、2000年になったしめでたいこっちゃ!今夜はがんばるでェ〜」と、全国のお父ちゃん達ががんばったんでしょうか。

以前、「ブラジルはカルナバルの頃になると熱くなった若者が増え、その十ヶ月後の年末あたりには出産数が増えます。そうやって生まれた子供を『カルナバルの子供』と言うそうです。」と書いたことがありますが、日本も同じなんですね。

すると、今年の9〜11月頃には「21世紀出産」とか、再来年の4月頃には「ワールドカップ出産(日韓共催ワールドカップは来年6月開催)」とか増えるんでしょうか。そうそう「雅子様出産」も忘れてはいけません。

そういえば、今、ブラジルは深刻な電力危機で政府が国民に節電を呼びかけていますが、10ヶ月後には『電力危機の子供』が増えるんでしょうね。



2001年6月11日 月曜日

最近、タイピングソフトが人気のようです。

タイピングソフトとはブラインドタッチの技術向上のためのソフトで、最近では宇宙戦艦ヤマトや北斗の拳を題材にしたものもあります。画面に表示される文字や文書を素早く打ち込むことによって、敵を倒していくという内容で、練習ソフトというよりもゲームのような取り扱いです。

先日、遅ればせながらプレイステーション2を買いに新宿のヨドバシカメラのゲーム売り場に行って来ました。二年間のブランクがあったので、店先に並んでいるソフトのほとんどは知らない物ばかり。プレステのソフトはある程度古くなると「バリューソフト」の名前で廉価販売されるんですが、僕が知っていた最新のソフトがバリューソフトになってたりして、まさに浦島太郎状態です。

で、プレステソフト売り場にも例のタイピングソフトがあったんです。「あれ〜、タイピングソフトってキーボード入力をするパソコンやワープロ用なんじゃないの?コントローラーしかついてないプレステでどうやって打つの?」と思っていたら、ちゃんと専用キーボードが隣に売っていました。

しかし待てよ?

もともとタイピングソフトはキー入力の速度を向上させるためのソフトです。確かに宇宙戦艦ヤマトや北斗の拳のタイピングソフトは半分ゲームみたいですが、あくまでもタイピング速度をあげて、コンピューターをもっと使いこなすという目的があります。つまり、

上手にキーボードを使いたい

タイピングソフトで練習

というのが普通の順番だと思いますが、でもプレステのタイピングソフト専用キーボードって…

タイピングソフトで遊びたい

キーボードを買います

って全く逆の話じゃないですか。こんなゲームがまかり通るんだとしたら

なんてのも良さそうな気がします。



2001年6月8日 金曜日

開かずの踏切

大都市周辺にお住まいの人なら経験があると思いますが、いつも電車が通りっぱなしで開かない踏切ってありますよね。僕が住んでいる東京では最近高架化が進み、だいぶん解消されているようですが、今住んでいるところに開かずの踏切がありました。

今日は遮断機が降りている間に13本の列車が通りましたが、昔住んでいた九州の田舎なら、一日に通る汽車の数に匹敵するような本数です。ちなみにここの踏切は有人踏切。踏切のそばにある小屋の中で人が遮断機を上げ下げしています。13本も電車が通るとなると、なんやかやで10分ぐらい踏切の前で待つことになりますが、待っている人のフラストレーションは時間がたつにつれて、徐々に高まっていき、遮断機の操作をする人に向ける目がだんだんと厳しくなっていきます。すると小屋にいる人は、そんな厳しい視線に耐えられないのかうつむいてしまうんですよね。

世の中で働いている人は、みんな人のためのお仕事をしていると思います。そんなとき一番うれしいのが「ありがとう」と感謝されること。その一言で明日のやる気になるんですが、この踏切の人だけはかわいそうです。踏切を待つ人の怒りの視線を浴びながらの毎日。こんなに人から恨まれる仕事も少ないんじゃないでしょうか。

もちろん彼らもその間ノホホンと座っているわけではなくて、あまりに閉まっている時間が長いときには列車接近を表す矢印が点灯しているにもかかわらず、むりやり遮断機をあげて「電車が接近してますからはやく渡ってください。」と気を利かせてくれます。まあそのために有人になっているんでしょう。

この踏切は駅に隣接しているので、たぶん駅の改札やホーム上の業務などを含めてローテーションでやっているんだと思いますが、駅員達も「明日は踏切かぁ…、あそこの仕事だけは心臓に悪いんだよなァ。」なんてぼやいているのかもしれません。

なんだか冷静なことを書いている僕ですが、開かずの踏切で待たされるときはもちろん怒ってます。



2001年6月6日 水曜日

「現実は小説よりも奇なり」とはちまたでよく言われることですが、なかなかおもしろい新聞記事を見つけました。


朝日新聞2001年6月6日記事

「報道の自由に配慮を」 人権救済制度答申に新聞協会

法務省の人権擁護推進審議会が5月下旬に出した新しい人権救済制度のあり方に関する答申について、日本新聞協会(会長、渡辺恒雄・読売新聞社長)は6日、「メディアによる人権侵害の問題はメディアの自主努力で解決すべきだ」とする意見書をまとめた。「『人権救済』の名のもとに取材・報道活動が不当に制約されないよう、報道の自由に配慮した制度が作られることを改めて求める」としている。

意見書の要旨は次の通り。

人権侵害の類型として、メディアによるものを差別、虐待、公権力によるものと同列に扱っているのは極めて遺憾だ。

強制調査の対象から外しているが「プライバシー侵害」「過剰な取材」などを積極的救済を図るべき対象としており、制度の運用次第では取材・報道活動が制約される懸念が強く残る。取材が「過剰」かどうかの線引きが、行政機関である人権救済機関の恣意(しい)的判断にゆだねられる可能性がある。

答申は調査過程の公表を通じて被害者救済を図るべきだとしているが、公表はメディアへの制裁の性格を帯びるため、行政による報道への不当な干渉につながりかねない。

新しい人権救済機関の政府からの独立性も、どれだけ中立公正さが確保できるか疑問で依然、不透明だ。

被害者を集団で取り囲む「包囲取材」など当事者らを不当に傷つける「二次被害」はあってはならないと考えているが、メディアによる人権侵害の問題はやはり、メディアの自主的努力による解決を基本とすべきだ。日本新聞協会は昨年、新聞倫理綱領を改定し、加盟各社は第三者によるチェック機関の設置など新たな取り組みを相次いで実行している。今後も改めるべき点は自らの手で改善していく決意だ。

答申全体について言えば、公権力の人権侵害こそ積極的救済の中心的対象であり、厳格な対応が行われるべきと考える。


なんだそうです。で、似たようなキーワードで新聞社の社説を探してみると、


産経新聞1998年4月15日社説

主張 「五千円」を抜け道とするな

大蔵省汚職事件などを踏まえて、与党三党がまとめた国家公務員倫理法案の大綱は、公務員が関係業者から接待や贈与を受けることを原則禁止するとともに、職務に関係しない業者からの接待や贈与についても、一件当たり五千円以上は報告を義務付け、二万円以上は公開する規定が盛り込まれた。

当初、具体的な禁止措置は法案成立後に政府が倫理規定で別途定めることになっていたが、法案そのものにも明記することで合意した。昼夜を問わない“過剰接待”など、一般の社会常識とはかけ離れた官の世界にまともな倫理観を浸透させるためには、官民のつき合いに一定の法的ルールをかぶせることもやむをえまい。

接待や贈答の禁止は、平成八年の厚生省汚職事件後に各省ごとにつくられた「職員倫理規定」にも明示されている。だが、その後の相次ぐ官僚汚職は、「身内規制」の無力さを見せつけた。日銀の過剰接待問題での内部処分者が九十八人に及んだことからみても、官民癒着の構造腐敗を根絶するには法規制の強化以外にない。

国家公務員法や刑法の収賄罪の規定に上乗せするかたちで、倫理法の網がかけられるという事態に対し、公務員のすべてが自浄能力のなさを恥じ、改めてエリを正すべきだろう。



毎日新聞2000年3月1日社説

警察の背信 納得できない処分なし

小林前本部長は長期監禁事件で女性が保護された日、報告を受けながら、温泉ホテルで宴会とマージャンを続け、うその発表を了承している。相手は不祥事防止のため、特別監察にきていた中田前局長らだ。県警本部では監察を行わず、「接待」を受けていたのである。

しかし、26日に国家公安委員会と警察庁が決めたのが「処分なし」と、「減給」である。小林前本部長の処分理由は「警察の信頼を失墜させた」ことだ。それなら、中田前局長にも同様の責任がある。私たちは、「あまりにも甘い処置」と指摘し、双方にもっと厳しい姿勢を示すよう求めた。が、変化はなかった。

処分権は、都道府県警の本部長ら警視正以上に対しては国家公安委員会が、警察庁と出先機関の職員は長官にある。田中長官は公安委員会へ「処分なし」の理由として、中田前局長自身が温泉ホテルでの行動を申告したことを、あげている。警察改革の柱である特別監察に対する信用を失わせた責任は、「自首」で消えてしまうほど軽いものではないはずである。特別監察の後、本部長と管区警察局幹部が禁止されている会食をした例は、ほかの県警でもあったという。

委員会が田中長官の説明を了解したのは、変更を強く求めれば、小林前本部長への甘い処分を見直さなければならないことになる。田中長官には警察庁による新潟県警の「検証」で、温泉ホテルでの行動をつかめなかった後ろめたさがあった。国民に、そう勘ぐられても、しかたがないだろう。

今国会へ公安委員会の機能強化を盛り込んだ警察法の改正案が提案されている。それで「警察をきちんとチェックできるようになります」と言われても、信じ難い。

田中長官は、これほど国民と遊離した状況で、信頼を回復できると考えているのだろうか。


これらを見ると、役所には『あんたらは自浄能力がないから外部機関がチェックしないといけない!』と言いながらも、『新聞社だけは自浄能力があるから大丈夫』と言ってますね。

さすがに新聞協会自身も気が咎めたのか意見書では 『被害者を集団で取り囲む「包囲取材」など当事者らを不当に傷つける「二次被害」はあってはならないと考えている』 と書いてありますが、最後には 『答申全体について言えば、公権力の人権侵害こそ積極的救済の中心的対象であり、厳格な対応が行われるべきと考える。』 と強引なすり替えがおこなわれていて頼もしい限り。

ついでに 『人権侵害の類型として、メディアによるものを差別、虐待、公権力によるものと同列に扱っているのは極めて遺憾だ。』 のところが「僕もあの子も一緒になっていじめたけど、僕は悪くないんだ!」と叫ぶ子供のようでおもしろいです。

新聞記者も官僚もやっぱみんな人の子なんだなぁと暖かい気持ちになってしまいました。



2001年6月5日 火曜日

昨日はコンフェデレーションズ・カップ、日本×ブラジル戦でした。その前に訪れたブラジル×カナダ戦の時は、土曜と言うこともあってか大勢の日系ブラジル人達が応援に来ていましたが、さすがに今日は日本戦で大勢の日本人が押し掛けるためか、カナダ戦の時ほどではありませんでした。

それでもサンパウリーノ、コリンチアーノ、パウメレンセ、サンチスタ、フラメンギスタ、ヴァスカイーノとブラジルのおもだったチームのユニフォームを着ているブラジル人を見かけました。その上、二階席にはサン・パウロの応援団が掲げている「INDEPENDENTE」の垂れ幕もあって、ちょっとだけブラジル気分です。

フラメンギスタサンパウリーノコリンチアーノとパウメレンセ
フラメンギスタ
サンパウリーノ
珍しいコリンチアーノと
パウメレンセの2ショット


ヴァスカイーノとサンチスタINDEPENDENTE
ヴァスカイーノと
サンチスタ
INDEPENDENTE

しかし悪ふざけをする人もいて、僕のちょうど後ろには日系人がいたんですが、前の方に座っている日本人客が席の移動のためにちょっと立ち上がったもんだから、「Senta! Filho da XXXX !(座れ、このXX!)」とののしっています。まわりが日本人ばかりでポル語が分からないと思っているのかもしれませんが、ののしった人の顔をジ〜ッとにらんであげたら、それ以降は観客をののしることはありませんでした。

と、口の悪そうなブラジル人ですが、本場のスタジアムではこんなもんではありません。相手のファールや相手寄りのジャッジがあったときなんかにはスタジアムで「Oi XXX ! Vai tomar no XX !(おい!XX! XX食らえ!)」の大合唱が起こったりするんですが、さすがに日本と言うことで、みんなおとなしく見ていました。観客席を見ると、背広姿のサラリーマンやセーラー服の女子高生もいたりして、何とも言えないのんびりムード。ブラジルでは「女性はダメ(危険だから)、金目の物は持っていかない」なんて注意しながら行ったのに比べると雲泥の差です。

結果を見ると、日本×ブラジルはスコアレス・ドロー。ブラジルは前の試合でもカナダ相手にスコアレスドローです。なんとか決勝リーグには進んだものの、ブラジルの勝負弱さばかりが強調される予選三試合。準決勝のフランス戦は大丈夫なんでしょうか。

今回のセレソンははっきり言ってしまえば「二軍チーム」。一軍クラスの有名どころが、それぞれの所属チームで終盤戦を迎えているために、招集できなかったそうです。雑誌「Number」を見ると、アイスホッケーの世界選手権でも同じようなことがあったそうです。各国の主力が所属するアメリカのNHLがプレーオフの最中だったため、彼らを招集できない中、スウェーデンはFWのエース、マッツ・スンディン(トロント・メープルリーフス)のために、登録枠をあけておき、プレイオフでトロントが敗退した途端、スンディンを世界選手権に呼び寄せたとか。今回招集できなかったロマーリオやジュニーニョ・パウリスタやロベルト・カルロスやリバウド達ですが、それぞれのチームは敗退して、今となっては招集できるはず。大会登録できるのかどうか分かりませんが、なんとかしないとフランス戦は厳しいでしょうね。


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