サン・パウロ市内は中心部に三本の地下鉄があり、それを使えばだいたいどこへでも行けます。とくに便利なのは市内に四つあるバスターミナル(ホドビアリア)がそれぞれ地下鉄駅と直結していることで、市内の各地から簡単にバスターミナルまで行けます。
サン・パウロの地下で売っていた切符は3種類ありました。一回用、二回用、十回用です。サン・パウロの地下鉄はどこまで乗っても料金は一律なのでこのようなことになってます。一回用で乗ると、入口の自動改札を通るときに切符が回収されて出てきません。日本の習慣に慣れた人には「えっ、どうやって出るの」と思いますが、ご安心。駅を出るときには切符がなくても自動改札を通って外に出ることができます。二回用、十回用だと通したときに残度数が表示されます。
値段は忘れましたが、その他にも市内のバスとの連絡切符もあって、別々に買うよりも安いようです。ただ、サン・パウロの市内バスを乗りこなすには慣れと経験が必要でしょう。
リオの地下鉄は今のところ二本です。最近延長工事がすすみ、わりと北の方にあるセントロと南のコパカバーナ海岸近くまで地下鉄で行けるようになりました。中心部から南北に移動するときは便利ですが、ホドビアリアやコルコバード、ポン・ジ・アスーカルなど主だった目的地には通じてなくて、結局バスかタクシーを利用しないといけないのでサン・パウロよりもやや不便です。
ついでに切符もちょっと変。サン・パウロと同じように一回用、二回用、十回用と売っています。サン・パウロの場合というか普通の切符だと、一回券よりも十回券の方が割安なんですが、リオの場合十回券の値段がちょうど一回券十枚分でまったく割引がありません。なんか役に立たない感じです。
さらに役に立たないのが「日曜日は運休」という交通機関とは思えない制度です。「カリオカのやることは・・・」と言いたくもなりますが、日曜日に仕事をするなんてイケてないんでしょうか。まあリオの街では地下鉄よりもバスの方が便利ですね。