長距離バスの切符の話です。こちらにはたくさんの長距離バス会社があります。で、ホドビアリアに行くと、各会社のブースがならんでいて看板のところに「サン・パウロ、リオ・デ・ジャネイロ」とかの行く先が細かく書いてあります。サン・パウロやリオ・デ・ジャネイロのような大都会だと隅々まで探せばほぼブラジル中の町に行くバスが見つかるはずです。

ただ、中小都市ではそうは行きません。やはり州内向けのバスが多いです。そういったところでは、遠距離のバスが発着している大きな町まででかけてそこで乗り換えると言うことが多いです。それほど遠くない町から出るバスぐらいだったら走っているバス会社もそんなに変わらないので近くのホドビアリアのバス会社の窓口でバスの切符を押さえることができますが、遠くの町ではどの会社がどの町までバスを走らせているか分からないのでそこに行くまで分かりません。もしくはその町に住む友人に調べてもらうと言うことになります。ただ、僕のような旅行者が行く町は、観光地化していて各地からのバスが来ているので「バスがなくてこまった」ということはありません。

さて、自分が行く町までのバス会社が分かったら切符を買います。今では多くの会社がコンピューターで座席を管理しているので即座に空席状況が分かります。大規模な会社でコンピューターでつながっているバス会社なら遠く離れた町のバスでも予約できます。僕の住むサン・パウロ州で大きなバス会社といえば、Reunidas,Penha, Itapemirin, Gontijo, Mota, Nacional Expresso, RealExpresso, Andorinha, Viacao Sao Luis あたりですかね。

切符を買うと切符の他に一枚紙が必ずついてきます。ここには名前や住所や身分証明書番号を書かないと行けません。書かずに乗ろうとすると、入口で切符をチェックするときに「書きなさい」と言われてしまいます。

とくに州境を越えるバスに乗るときは乗車時に身分証明書をチェックされることがあります。今のところ６０％ぐらいの確率でチェックされていますね。それぐらい厳しくチェックされるのでバス内の治安はいいです。

さて、最後にバス料金ですが、なぜか州内バスは高いです。州境を越えて他の州に行くバスは安いです。たとえば、サン・パウロ州内のサン・パウロ行きの夜行バス（距離４４０ｋｍ）が３０Ｒ＄もするのに、その倍ぐらい離れたブラジリア行きのバスは３８Ｒ＄ぐらいです。まあ遠くに旅行するときはありがたいんですが不思議なシステムです。