『田児の浦ゆ 打出でて見れば 真白にぞ |
不尽の高ねに 雪はふりける』 |
山部赤人 |
たごのうらゆ うちいでてみれば ましろにぞ ふじのたかねに ゆきはふりける |
【田子の浦から出てみると 真っ白に富士の高い嶺に雪は降っている。】 |
高校の古典の教科書にありましたが、その迫力に感動しました。 ただ、この歌を読むときには前にある長歌を一緒に読んでください。 長歌 天地(あめつち)の 分かれし時ゆ 神(かむ)さびて 高く貴き 駿河なる 不尽(ふじ)の高ねを 天の原 ふりさけ見れば 渡る日の 影もかくらひ 照る月の 光も見えず 白雲も いゆきはばかり 時じくぞ 雪はふりける 語りつぎ 言い継ぎゆかむ 不尽の高ねは 【天地の分かれたときから、神らしく高く貴い |