最近、子供達がインターネット上のポルノを自由に見れることが問題になっているが、１９８０年当時は、もちろんインターネットなんてなかった。その萌芽はすでにあったのかもしれないが、誰も知りゃしなかった。
で、当時最も人気があり、かつ、ＰＴＡに問題視されていたのはいわゆる「ビニ本」。中でも、エロ本の「自動販売機」が登場してからは、その手軽さからかなりの売り上げがあった事と思うし、健康な青少年にとっては憧れの対象だった事だろう。
しかし、売れると言ってもそういった本をハイペースで発行し、ページを埋めていくのはかなり手の掛かる作業だった事と思う。
それに、ビニールがかかり、自動販売機に入っていればクソでもミソでも売れる時代だったのだ。
そこでアンダーグラウンドシーンのアーティスト達がその中のコーナーを受け持ちページを埋めるような形態の雑誌が出来たのではないだろうか？
と、以上は私の想像です。
当時、私はあまりそれ等を読める状況にはなかったので（年齢・性別など適当に推察して下さい）、話で聞いただけの事が多いんだけど、当時有名だった「HEAVEN」などは、もうアート誌に近いような内容だったらしい。（ノイズの大村礼子さんや角谷さんについての記事などは私もチラッと読んだ事あるような気がする）
そんな中で、ただ一冊だけ手に入れる事ができた「Flying Body Press」。
当時、自動販売機で買った知人が、「ちっともエロくない」と怒って私にくれたものだ。
もちろん前後のグラビアはエロ写真なのだが、真ん中は当時のインディーズ情報「Head Rock」。初期のスターリンやゼルダの情報などが載っている。
他にも川崎ゆきお「猟奇王」の特集があったり、ほとんどミニコミのノリ。小説もちっともエロくない。小説の挿し絵を描いてたのはノンバンドのノン。エロ写真のモデルまで〇〇〇〇さん（男）だったりする。
とりあえず数ページをアップしますので当時を偲んで下さい。
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