パソコン工作 [本体]

外付周辺機器用 本体電源連動 リレースイッチ

私の自作パソコンの本体ケース、PC968 (ATX) には、サービスコンセントがありません。
モニター・スピーカー・外付け MO など、外部接続機器の電源を、毎回パソコン本体電源とは別に入れたり切ったりするのは面倒だと思いました。
本体や内蔵機器の方は 「Windows を終了」 するとソフトで自動的に電源が切れてくれるので、それに連動して外部機器の電源も ON/OFF を切り替えることができたら便利だと考えました。
そのようなスイッチをパソコン屋で捜してみましたが、パソコンへの AC 電流を感知して他の電源を制御するタイプのACタップは、約8000円と高すぎました。
そこで、リレースイッチを使って、パーツ屋で部品を集めて自作することにしました。

基本構想

パソコン本体内部には、ケースの ATX 電源装置から、内蔵機器用の DC5V, 12V 電源ケーブルが出ています。 本来はハードディスク、フロッピーディスクや CPU fan などに接続する物です。 この電源は、本体の ON/OFF に従って、電圧がかかったり 0V になったりします。
そこで、この電源を使ってリレースイッチを動かし、外部機器の AC100V 電源を制御すれば、本体に連動して便利になります。
スイッチで制御する AC100V 電源は、パソコン本体とは関係ない外部から取ります。

パソコン本体側

内蔵機器用 DC5V, 12V 電源の線を、ケースのパネルに付けた D-sub 9pin ジャックに引き出します。

右図のように電源二股ケーブルの一方の端を改造して、4本の各電源線を D-sub 9pin メス型ジャックにハンダ付けします。 それを、電源装置から出ている内蔵機器用電源につなぎます。 PC968 ATX ケース の裏面パネルには、D-sub 9pin のコネクタを取り付けられる穴が開いているので、そこに D-sub 9pin メス型をネジで固定します。
D-sub 9pin にメス型を使う理由は、オス型だとパソコンの外から金属で触れた場合電源がショートして危険だからです。

外部スイッチボックス

上図のように、パソコン本体から取った DC12V でコイルに電流を流し、リレースイッチ (コイル側 DC12V, スイッチ側 AC100V 7A) を動かします。

パソコン本体から引き出してきたDC電源を、D-sub 9pin メス型コネクタで受けます。 本体側とは D-sub 9pin オス型プラグ付きストレートケーブルで接続します。
D-sub 9pin のうち +12V, 0V 電源をつないだピンをリレーのコイルに接続し、逆電圧防止用ダイオード (200V 1A) を入れます。
AC 電源ケーブルとソケットを、リレーのスイッチで ON/OFF ができるように接続し、通電確認用にネオンランプを入れます。 コイルに電流が流れたとき (+12V 電圧がかかったとき) 通電する側の端子を使用します。

これで、このスイッチボックスのACソケットにつないだ装置は、パソコン本体に連動して自動的に電源を入れたり切ったりすることができます。

材料

材料費は全部で約3000円でした。

現在このスイッチには、モニター (135W) ・スピーカー (27W) ・外付け MO (13W) を接続して電源制御をしています。
デジタルカメラを持っていないので、実物の写真を載せられなくて残念です。

My Computer / Old PC旧八DA

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