菱川師宣(1618-1694)は浮世絵の創始者、として有名ですが、師宣は絵を初めるにあたって、まず狩野派、土佐派、また長谷川派の技法を江戸で学んだと言われています。
師宣は万治、寛文年間(1658-1672)に、吉原を舞台にした浮世絵を多く発表しました。師宣の作品の多くは本の挿し絵、または絵本でしたが、その他に肉筆画も多くてがけました。その中でも「見返り美人」は師宣肉筆画の代表作、と言われています。