彦根城 | |||
所在地 | 滋賀県彦根市 | お勧め度 | |
稼働年代 | 慶長八(1603)年〜明治維新 | 最後に訪れた日 | 1997.5.1 |
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彦根城には数少ない現存天守の中で最も装飾性の強い天守がある。唐波風、千鳥波風、切妻波風、入母屋波風を巧みに組み合わせ、窓には華灯窓を配し、さらに漆塗りと金箔で飾られている。国宝指定も頷ける造りである。内部も彎曲した木を梁におそらく意図して使用しており、他の天守と趣を異にする。天守の他にも重要文化財に指定されている三重櫓、天秤櫓、多聞櫓の3つの櫓が建築物として残っている。建築物群に加えて、井伊藩邸の庭園である玄宮園が隣接し、観光には申し分ない。駅からも近く、駐車場も備えられているので訪れる人も多い。城址を落ち着いて探索するには人が多すぎるのが難点か。 華麗な建物だけでなく、立派な石垣も残っている。彦根城は大坂の陣前の突貫工事で造られた城で、その様子が石垣に残っている。よく見ると天下普請の割には比較的小さな石を用いており、場所ごとに積み方もまちまちで大手筋にも野面積みが用いられている程である。特に天秤櫓下の石垣は左右で工法が異なる奇妙な石垣だ。(1997.8.3) |