豆知識
 

 
現存天守
現在も残る天守は全部で12個ある。以下に一覧表でまとめた。名称が赤くなった4城は国宝に指定されている。残りは重要文化財。

名称建築年代所在地備考
丸岡城天正四(1576)年福井県二層三階 重要文化財
松本城慶長二(1597)年頃長野県五層六階 国宝
犬山城慶長六(1601)年頃愛知県三層四階 国宝
彦根城慶長十一(1606)年滋賀県三層三階 国宝
姫路城慶長十四(1609)年兵庫県五層七階 国宝
松江城慶長十六(1611)年島根県五層六階 重要文化財
丸亀城万治三(1643)年香川県三層三階 重要文化財
宇和島城寛文五(1665)年愛媛県三層三階 重要文化財
備中松山城天和元(1681)年岡山県二層二階 重要文化財
高知城永享四(1747)年高知県四層五階 重要文化財
弘前城文化七(1810)年青森県三層三階 重要文化財
松山城安政元(1854)年愛媛県三層三階 重要文化財

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三大山城
誰が決めたか知らないが、岩村城(岐阜県)、高取城(奈良県)、備中松山城(岡山県)が三大山城と呼ばれている。

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三大平山城
和歌山城(和歌山県)、姫路城(兵庫県)、松山城(愛媛県)が日本三大平山城と呼ばれている。確かにいい城のような気はする。

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参考文献
個人的に気に入っている城郭探索に利用価値の高い本のリスト。
  • 日本城郭大系
    新人物往来社発行、全20巻。1冊6000円程。質、量共に圧倒されるすごい資料。城の歴史的背景から縄張り図までとにかく詳しく載っている。現状の記述内容がやや古いのが難点か。あまりの量のすごさに恐れをなして実は持ってない。CD-ROM化したら買いたい。新人物往来社にCD-ROM化してくれるように頼みましょう。
  • 図説中世城郭事典
    新人物往来社発行、全3巻。1冊10000円くらい。題名が示す通り中世城郭に対象を絞っており、いわゆる「お城」である近世城郭は一切載っていない。当然古代城郭も載っていない。縄張り図が数多く掲載されており、人があまり立ち寄らない城探索には重宝する。といいつつ持っていない。今度書店で見かけたら買おうと思いつつ、3冊揃っているのを未だに見たことがない。
  • 城館調査ハンドブック
    これも新人物往来社発行。2000円。タイトルがいい。これは持っている。タイトルが示すとおり、史料ではなく調査の方法論などが書いてあり参考になる。世の中にはいろんな人がいる事を教えてくれる本。
  • 探訪ブックス日本の城シリーズ
    小学館文庫、全10巻。1冊800円くらい。日本を9つの地域に分けて、それぞれの地域の城をポケットサイズにまとめた手軽な本。近世城郭が中心だが、古代から中世までもカバーし、コストパフォーマンスは良い。主要な城以外は縄張り図や見取り図が載っていないのは残念だが、訪れる城の目星をつけるのに良い。第10巻は城郭事典。
  • 城郭と城下町
    小学館発行、全10巻。探訪ブックスの旧版と新装版が発行される間に発行された本で多分もう売ってない。探訪ブックスよりも観光ガイドの色が濃いがたまに光るものがある。
  • 城の日本史
    日本放送出版協会発行。NHKブックスの1冊。安土城復元案で有名な内藤昌著の城郭入門書。古代から近世に至るまでの城郭史と近世城郭の解説が書いてある。この手の本は結構多いが、この本は内容がよくまとまっている事と、内藤昌著ということでお勧め。
もっといい本があるのを知っている人は教えてください

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マルチメディア日本の城図鑑
アスキー発行。CD-ROM図鑑シリーズの一つ。MacintoshとWindows両方に対応していて定価5800円。内容としてはよくある近世中心の城事典がCD-ROMとなった感じ。どこが城クイズなんだといいたくなるおまけ城クイズがある。内藤昌氏監修ということで数は少ないが安土城模型(安土町城郭資料館蔵)の画像が収録されているのは嬉しい。手堅くまとまってはいるが資料的な価値はあまりない。城の用語や歴史の解説がちょっとためになるくらいか。中世の城なども網羅した縄張り図満載の続編を希望したい。

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熱海城
熱海湾は切り立った地形に囲まれている。その中のある尾根線上の中腹というかほとんど海まで下がったところに建っている一見後期望楼型天守のような不思議な建物が熱海城だ。新幹線からも見ることができる。単なる観光用建築物かと思うと、熱海城の正面には「この地は戦国以来築城に適しているといわれてきた」「熱海城天守は同時期に復興された大阪城や名古屋城の規模をしのぐ」などと書かれた看板が立っており侮れない。ここまで書かれると「うそをつけ」との思いもおさまり、金と手間暇をかけた城好きの洒落なんだなとさえ思える。この看板の文面が鳥羽正雄博士によるものなので、熱海城は無意味な模擬天守に対する痛烈な皮肉かもしれない。
五層十階の構造らしいが、半分は立入禁止なので真偽は定かでない。得に展望台が6階なので地下に二階あるとしても釈然としない。2階に日本城郭資料館と銘打った寂しいコーナーと萩原一青画伯による城の絵の展示コーナーがある。果たして900円の価値があるかどうか人によって判断が分かれるでしょう。
なぜか西丸と呼ばれる別館である春画展示場と、近接する秘宝館はそれぞれ18歳未満お断りで立地条件は最悪。すばらしい景色と相反する落ちるところまで落ちた観光地の雰囲気の中で、悪乗りしすぎの東洋趣味をまき散らしてそびえ立つ熱海城はやはりその存在が洒落なんだと信じたい。

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ヌルぴょんお勧めの城
モダンちょきちょきずというグループの奇人パフォーマーヌルぴょんが、ある10分くらいの深夜番組でお気に入りの城を紹介してました。彼のお気に入りは、大分県の岡城、滋賀県の小谷城佐和山城の3つだそうです。なかなか渋い趣味をしている。滋賀の城が2つも入っているところから察するに、ヌルぴょんは滋賀県出身か!?

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