今日の収穫。今出川GOLD(ゲーセン)の『美少女雀士プリティセーラー18禁』と、銀閣寺道のminiジャンプで売っていた電磁波吸収材『マイナイス・イオン』。前者はまるっきりセー●ー●ーンのパクリだが、CGが実に素人くさくて味がある。後者は、身体に良いマイナスイオン(森林や滝の周囲には多く分布するそうだ)のおかげで携帯電話やパソコンからの有害電磁波にも安心らしい。なんとこの機能で600円弱。これはタキオン発生機以来のヒットかもしれない。とくにこの駄洒落風商品名がまさにナイスって感じだ。買わなかったけど。
天気がよかったので昼はソバでも食うか、ってな話になり、ぞろぞろと錦林車庫前の、なんとかという食堂へ。蕎麦セットはうどんとお蕎麦のセットに稲荷寿司がついていた。にしんそばは高かったが、つゆがうまかった。日曜だったので、白川通りのポロロッカでアイデア商品のセール。ろくなもんがなかったが、暇潰しとしてはおもしろい。むしろその隣でお好み焼きを売ってたおばちゃんとおっちゃんにヒューマニティーを感じてしまった。とはいえ客がぜんぜんこないので、それも哀切へと転化するばかりだ。閑古鳥といえば、今出川の某お好み焼き屋も白川の某イタリア料理店も、カンコちゃんでマスターが寂しそうに道ゆくひとを眺めていた。私は彼らと目が合ってしまって切なくなった。
暮れがたき夏の日ぐらしながむればそのこととなくものぞ悲しき(伊勢物語)
みんなで五月病さ。しかし商売となれば、いくぶん状況は深刻だ。最近、京都市中でも潰れてしまった店舗が散見される。好転を祈りたい。
シリーズディレクター 幾原邦彦とあった。あ、監督、セーラームーンやってたんだ。それだけ。
セイバーマリオネットJのビデオをバックグラウンド・ビデオにしながら(ちょうどいま『闇と光のバーベキュー大会』のところだ、あー)石原藤夫+金子隆一『SFキイ・パーソン&キイ・ブック』を読み返していた。
この本は、著者が著者だけに、SF界の大物はことごとくハードSF派作家なんじゃないかという錯覚に、読者を陥らせてくれるほどの良書だ。
途中、石原氏らがいわゆる「ニュー・ウェーヴ」運動を徹底批判している文章がある。身も蓋もない云い方をするなら、クソミソのケチョンケチョンってやつである。キビシー。さすがハードSF作家、責めかたもハードである。
ニュー・ウェーヴが正統派SFにケンカを売ってきとるが、 内宇宙こそファイナル・アメージングゾーン? 話うますぎるんちゃうか。 悔しかったらな、とにかくちゃんとした話、一遍でも作ってきてみい。 おまえらアホばっかりやろ。だいたいな、前衛内宇宙ノベルなん、とっくに ラテン・アメリカでやっとったわい。そもそも科学を全然しらんからそないな 話になんねや。天然ボケしとったらあかんど、こら。とまあこんな下品なことはおっしゃっていませんが、同様の内容を……バキボカドカッ
まあこのへんはSFマガジン誌上で今をときめく梅原せんせえと似たようなフィーリングなわけであるね。いや、いい。それはいいのだ。それに続く文章がまたすごい。全文引用するある。(あ、ビデオがセーラースターズに変わった♪)
意外に思われるかもしれないが、現在の目で見れば、当時ニュー・ウェーヴ運動の理論的指導者といわれた作家たちの作品の多くは、日本におけるニュー・ウェーヴ運動とは無縁であり、ハードSFでこそないものの、正統的なジャンルSFの傑作であった。ニュー・ウェーヴ運動の最初の発言者とされる、J・G・バラードの長篇『結晶世界』は、正/反宇宙の衝突を前に、両者の保有する時間のディメンジョンが互いを打ち消しあい、それが析出されて、世界のすべてが結晶に覆われて滅んでいく、という、異様な硬質の美しさをたたえた作品であり、この作者のほかの作品ともども読みごたえは充分である。(『SFキイ・パーソン&キイ・ブック』石原藤夫+金子隆一 講談社現代新書 より抜粋)(うをーいまビデオのほうはセーラーマリオネット、じゃないや、セイバーマリオネットJの最終ひとつ前の話のクライマックスだ。泣ける〜)
でしょー、『結晶世界』おもしろいもの。なんであんなクソ小説みたいなレッテルを貼られているのかよくわからないものな、バラードの作品。こういうカラクリなわけね。
しかしここで代わりにけっして見逃してはいけないのは。「日本におけるニュー・ウェーヴ運動は、ありゃアホだったことは違いない」っていう主張。日本でニュー・ウェーヴ運動を推進していた人物といえば……はて? (^^;;;
♪もーいちーどー、もいちーどー、生まれーかわーって会えーたーなーらー……