星空コラム October 2000
モッチョム岳
下山した6日は尾之間の宿に宿泊。1回200円で入れる地元の温泉が近い。
夜は宿で焼酎「三岳」のボトルを入れる。三岳とは屋久島の名峰、宮之浦岳、永田岳、栗生岳の三山を指すという。ちょっと飲みすぎ。
翌朝は二日酔いの身体で、すぐ裏のモッチョム(本富)岳(標高940m)へ。1時間も歩いて一汗かくと、全身からアルコールが抜けていくような気がして、気分がいい。ときどき雨はあがるも、視界は開けず。
その日も同じ宿に泊まり、明日、縄文杉に向かうという宿泊客と飲む。天気が心配。
雨はますます激しさを増し、雷が一晩鳴り続いた。いよいよ明日は帰るのみ。ありきたりだけれど、屋久島の銘菓「屋久杉せんべい」でも買って帰ろうか。
あらためて、いい山歩きだったと思う。
百名山のひとつとだけとらえていた気持ちもあった宮之浦岳登山、しかし、訪れてみれば、屋久島そのものを語らずにはいられないところだった。
5泊6日の行程。しかも雨の多い屋久島。やはり日数が足りない。そして、この不満足感がきっとまたこの島へ足を運ばせてしまうのだろう。
屋久島のおいしい空気、そして豊かな水と静寂なる森を堪能した6日間だった。
=おわり=
大川(おおこ)の滝
=日本の滝100選=
<8/8>
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