冬から春へ

行程

2日目・続き

「あさま」長野行き(北陸)新幹線[長野−高崎]

春休み期間の日曜日とあってか、座席を確保できたのも奇跡と思えるほど、車内は混んでいた。

それにしては、なんだか狭苦しいような感じもしたが。


廃止になる直前に特急の「あさま」で碓井峠を越したこともあるが、さすが、トンネルをくぐらせた

だけあって速い反面、窓からの風景はいま一つ。便利になった代償なのだろうか。

両毛線[高崎−小山]

高崎駅には、大学進学で関東を離れていらい、久しぶりに来た。

ホームの日だまりをそぞろ歩くハトを眺める。

だいぶ暖かくなっているらしく、道端や河原には春の草花が見られた。サクラの木もつぼみをほころばせつつあった。

となりのボックス席に座ってる男の子の横顔が、なんとなく恋人に似ているように思えて、どきどきしながら

横目でときどき盗み見したりして(#^-^#)。

(途中の駅で彼は降りたんだが、正面からはまったく似てなかった)

水戸線[小山−友部]

車内ではコートは暑いので、脱いで手に持つことにする。

買っておいたパンを食べながら窓の外を見る。。。典型的な関東平野の農村風景、といったところだろうか。

実を言うと、あまりこれといった印象を持ってなかったりして(失礼)


友部駅で偕楽園行きの列車を待つ。梅祭り期間中のためか、ホームには人がいっぱいいた。

昼間で外もかなり暖かく、北国からの恰好ではかなり暑苦しい。コートを手に持ったままでしばらく過ごすことにした。


偕楽園にて

はじめて来て、その広さにまず圧倒される。

神社への参道ぞいに並ぶ出店には、縁日ではお馴染みの食べ物のほか、当地ならではの梅や納豆類といったお土産品も

並んでいた。(ところで、こういった梅干しなんかは、偕楽園の梅からとれた実を使っているんですねぇ。

他のところで栽培しているのもあるのかと思ってました)


神社にお参りし、梅園に入る。3月の末では梅は盛りを過ぎたものの、まだまだたくさんの木が花をいっぱいつけていて

景色も香りもすばらしかった。奥に建てられている茶亭(名前は忘れてしまいました。手許にも資料が残ってないので。。。)

も見学。周りの植栽も素晴らしいし、中のいたるところにあるふすまに描かれてる四季折々の花や木の絵も

本当に美しかったけれど、何といっても二階からの眺めは本当に最高だった。


そして、庭園内の茶店でいただいた「納豆うどん」は、麺のこしといい、つゆの味といい、絶品だったように思う。


特急「スーパーひたち」常磐線[偕楽園−いわき]

いわきには父の実家があるのだが、あまり訪れた記憶というものがない。

そういうわけで「名前として聞いたことしかない」場所の風景を、列車の窓から見ることになった。

初めてであって、初めてじゃない。。。。奇妙なものだ。


切れ切れに見える太平洋には、やっぱりちょっとはしゃいでしまう。海とは縁のない場所で育った所以?


磐越東線

向かいの席に座っていたおじさんが、なんとなく父に似ていたような気がしたのだが、まさか

親戚ではないだろう(爆)。でも、気になる。

昼下がりの、西に傾きかけた陽の光に、思わずまどろんでしまう。。。。夜行列車の中ではよく眠れないのに

こういうところで居眠りするんだから、もったいないともいえそうだなぁ。

まだまだ春浅しといった山里の風景だったが、それでも少しずつ春の色が見てとれた。


もう一度ゆっくりと行って、三春のシダレザクラの名木を見たいなぁ。



次のページへ進む。
前のページに戻る。
表紙に戻る



This page hosted by geocities.com Get your own Free Home Page
1