アクセス向上物語「ふ、ふの闘争記」 第一部

アクセス数との血を涙で洗う屈、倒の闘争記


登場人物
有限会社「言葉の杜」社長 K氏---->この物語の主人公。トンチキでスットコドッコイ。天の邪鬼にして意固地
社員A 憂子------------------->利発で美人。傲慢で我侭。「ゆう」ちゃんとか「ゆう」君とか呼ばれる
社員B 鬱男------------------->聡明で臆病。軟弱にして日和見。「うっ」君


この物語は、アクセス数の伸びに一喜一憂する小市民のK氏を取り巻く、事実をもとにしたフィクションである
個人名、団体名等の名称は全て実在するもの架空のものであり、一切の非難・中傷とは無縁であることをここに誓う

HOMEへ 第2部(9話〜) 最新のお話

目次

第一話 「トンチキのスットコドッコイ」

第二話 「題は決まった」

第三話 「カウンターは回った」

第四話 「メールサービスにかけろ」

第五話「嵐の前のベタ凪」

第六話 「神風が吹いた」

第七話「対策をこうじろ」

第八話 「効果は無かった」


第一話「トンチキのスットコドッコイ」

K氏 うっ君、どうかね?今日の調子は?
鬱男 さあ、どうでしょうか?先発ピッチャー次第じゃないですか
K氏 誰が野球の話をしろといった。ホームページの話だ
鬱男 はぁ でも、僕に取っては野球の方が大事なんだけどなぁ
K氏 君にとってはそうかもしれないが、私にとっては野球と同じくらいにホームページも大切なのだ
鬱男 そうですか
K氏 そうだ。それで、どうなんだ?
鬱男 なんともなりません
K氏 はっ?
鬱男 だから、なんともなりません
K氏 何が、なんともならないんだ。わかるようにいいなさい
憂子 社長、ホームページの調子は最悪ですってことです
K氏 成る程、わかりやすい。わかりやすいがもう少し言い方があるだろう
憂子 そうですか
K氏 そうだ。それでどんな具合なんだ?
憂子 どうもこうもありません。言い方を変えれば「トンチキのスットコドッコイ」って感じです
K氏 成る程、よくわかった。そんなに悪いのかね
鬱男 そうですね、一日のアクセス数は30件ぐらいかなぁ。ゆうちゃん、40件はいってないよね?
憂子 どっちでもいいんじゃない。目くそ鼻くそよ
鬱男 そりゃ、そうだけど。そういっちゃ、、、それに30件ってのはそんなに悪くないと思うよ
K氏 わかった。もういい。頭が痛くなってきた
鬱男 社長、風邪ですか?
K氏 ああ、たった今香港アクセス型にかかったみたいだ
憂子 やだー、今時子供でも笑わないギャグですね。そんなセンスだからアクセスも伸びないんじゃないんですか
K氏 ええい、だまりなさい。これでもファンレターをもらったこともあるんだ
鬱男 そうですよ、社長。自信を持ってください
K氏 自信は持っている。自信を無くすようにしてるのは君たちじゃないか
憂子 ファンレターって、最初にもらった一通のことですか?
K氏 そうだ。それ以上いうな。もう、いわんでくれ。その、たった一通のことだ
憂子 あれって、いわゆる「ビギナーズ・ラック」ってやつじゃないのかしら?
K氏 わかった。もういい。熱がでてきた
鬱男 社長、風邪ですか?
K氏 君と漫才をやってる暇はないんだ。それで、何か手を打ったのかね?
鬱男 いえ、まだです。もう少し事態を静観してみようかと思って
K氏 そうか。それでどのぐらい静観してるんだね
鬱男 ええっ、どのぐらいかなぁ。ねえ、ゆうちゃん
K氏 いわんでよろしい。ゆう君はいわんでよろしい。要するにかなりの間、静観をしてるわけだね
鬱男 はぁ、かなりといえばかなりですが、、、主観の問題だと思います
K氏 君と議論する気もない。即刻に、速やかに、かつ迅速に対処したまえ
鬱男 何をどう対処すればいいんですか?わかるように言ってください
K氏 何って、わしに聞いてどうする!わかってたら君にはたのまん
鬱男 そう、いわれてもなぁ
憂子 わかりました。検索エンジンに登録してみます
鬱男 登録っていっても、めぼしいところは殆ど登録したじゃないか
憂子 ばかね!なんでもいいのよ。効果があるかどうかは二の次なんだから
K氏 ちがーう。効果がなきゃだめなんだ
憂子 訂正します。効果をはかる有効な手段がないんだから、可能性のあると思われるなら、どんな小さな検索エンジンでも手当たり次第に登録します
K氏 うむ。どんな小さなってのと、手当たり次第ってのがひっかるが、まぁ頑張ってくれ給え
憂子 じゃ、早速。これ、登録してちょうだい
鬱男 でも、これ?ほんとにいいの?
K氏 考えるな。考える前に手を動かせ
鬱男 はぁ、、、
憂子 いいのよ。別に、海外の検索エンジンでも、わかりゃしないんだから
鬱男 そりゃ、確かに外人さんには社長のホームページはわかんないだろうけど
憂子 ばかね、社長にわかんなきゃいいのよ、社長に
こうして、検索エンジン登録大作戦が始まった
まさに血を涙で洗う闘争の始まりであった
教訓0:身の程しらずの高望みさえしなければ人間はしあわせでいられるのです

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第二話「題は決まった」

話は第一話にさかのぼること、約3週間

鬱男 社長、お待たせしました。
K氏 おおっ、待っていたのだ
鬱男 彼女が先ほど話した「憂子」さんです
憂子 はじめまして、よろしくお願いします
K氏 いや、いやっ。こちらの方こそよろしく
鬱男 彼女がいれば、もうばっちりですよ。任せておいてください
K氏 成る程、君のうれしそうな顔をみたら、バッチシなのがよくわかる
鬱男 えっ、そうですか。いやー、まいったなぁ
K氏 君ののろけを聞いてる暇はないので、早速仕事にかかってくれたまえ
鬱男 はーい
鬱男 で、どこから始めようか
憂子 そうね、どこでもいいんじゃないの
鬱男 だめだよ、そんなこといっちゃ。そういうこと とっても気にするんだ、あの人
憂子 でも、まだコンテンツもろくにないんでしょ。それで、検索エンジンに登録しても効果少ないわよ
鬱男 そりゃ、そうだけど。登録しなきゃ、みんなに認知してもらえないのも確かだよ
憂子 確かにそうね、じゃYohoo!Japanあたりで始めましょうか
K氏 何、Yohoo!か。そうかYohoo!か
鬱男 ええ、なんといっても登録系の老舗ですしね。へたして、coolマークなんかついちゃったら
K氏 おおっ、ついちゃったら?
鬱男 もう、ウハウハですよ
K氏 おおっ、ウハウハか
憂子 登録に2週間程度かかるって知ってるの、社長
鬱男 えぇ、知らないんじゃないの
憂子 そうよね、知ってるわけないわよね
K氏 そうか、ウハウハ
憂子 まだ言ってるわよ、いいのあのままで
鬱男 あっ、気にしないで。いつものことなんだ
憂子 成る程ね
鬱男 なにが成るほどなの、、
K氏 うっくん、さっき君は「へたしたら」っていわなかったか、「へたしたらcoolマーク」って
鬱男 うわぁ、びっくりした。いきなりなんですか社長。そんなこといいませんよ
K氏 いやっ、言った
鬱男 そうでしたっけ、言ってないと思うけどなぁ。
憂子 すみません、仕事の邪魔なんですけど。喧嘩なら向こうでやってくれませんか
K氏 うん、そうか。確かに仕事の邪魔だったね。いや、悪い。続けてくれたまえ
憂子 それで、登録のキーワードとか、紹介文は考えてあるんですか
K氏 ある。考えてある、一応A案からB案まで、これこのとおり
憂子 要するに二つ考えたんですね
K氏 そうとも言う
憂子 そうとしか言いません。ちょっと拝見
鬱男
K氏 …?
憂子 わかりました、A案を採用します
鬱男 ふーん、ホームページ名は「言葉の杜」でコメント文が「肩の凝らないコラムとエッセイ」ですか
K氏 そうだ
鬱男 もりの字が「杜」ってのがいいじゃないですか、しぶいですよ
K氏 そうか、しぶいか
鬱男 ええっ、とってもしぶいっすよ。でもコメントが短すぎないかぁ?
K氏 そうか、短いか?スカートとコメントは短い方がいいかなっと思ったもんだから
鬱男 うーん、スカートは短い方がいいけど、、、ゆうちゃんはどう思う
憂子 どうでもいいんじゃない、目くそ鼻くそよ。入力するのには助かるわ
K氏 そんな、なげやりじゃいかん。もっと積極的に意見を言いなさい
憂子 言っていいんですか?
K氏 もちろんだとも、どんどん言いなさい
鬱男 あっ、でも程々にね
K氏 何を言ってるんだ。社長と言えば、親も同然、社員と言えば子も同然じゃないか。遠慮しないで言いなさい
憂子 じゃ、お言葉に甘えて。短いとか長いとかいうよりコメント文そのものが問題ですね
K氏 何?問題があるか
憂子 はい、問題だらけです。この説明からはホームページの中味が想像出来ません
K氏 「肩の凝らないコラムとエッセイ」じゃ想像できないか?
憂子 出来ません。そもそも「肩の凝る」コラムとエッセイってあります?
鬱男 確かに聞いたことないなー
K氏 しかし、少なくともうそは言ってないだろ
鬱男 確かにうそは言ってないなぁ
憂子 君は黙ってて
鬱男 ハイ
憂子 うそを言ってもいいから内容が分かる文にすべきです。それから
K氏 まだ、あるのか?
憂子 「言葉の杜」も意味不明です。何を言いたいんですか?
K氏 いやっ、まあ
憂子 誰がユーザーなんですか?
K氏 どうだろ?私と同じぐらいの年代の人を対象にしてみたら、、、それも出来れば男性をターゲットに、、、
憂子 つまり、中年男性ですね
K氏 中年って言葉は嫌いだ
憂子 わかりました。大人の男の人に訂正します
鬱男 テーマはなんなんですか?
K氏 それは、「ことば」に決めてある
憂子 「ことば」をどうしたいんですか
K氏 いろいろ面白いことをやってみたいんだが
憂子 わかりました。言葉遊びですね
K氏 うーん、まぁ、そう言えばそうだが
憂子 決めました。題は”大人の男の言葉遊び「言葉の杜」”とします
鬱男 いいんじゃない、それ。
K氏 おおっ、いいか
鬱男 いいですよ。さっきより全然いいですよ
K氏 おおっ、全然いいか。確かに何か期待したくなるような題名だ
鬱男 ええっ、何しろ「大人」ですよ。その上「男」ですから。これだけでわくわくしちゃいますよ
K氏 うんうん、しかも「遊び」とくりゃ君
鬱男 そうですね、アダルト系と勘違いした馬鹿なアクセスがあるかもしれませんね
(((大爆笑)))
憂子 後はコメント文ですが、コンテンツの中のこの「最近の言葉」ってなんですか
K氏 それは、新聞の中から気になる言葉をピックアップして載せようと思ってるんじゃ
憂子 これ、もらいます
K氏 おおっ、もらってくれるか
憂子 はい、いただきます。コメントに「新聞から最近気になった言葉を集めました」を追加します
鬱男 うん、文字数もちょうどいいし、新聞ネタがあることがわかっていいんじゃない
憂子 ベストではないかもしれませんが、かなり改善されたと思います
K氏 ゆうくん、君にまかす。好きにやってちょうだい、まかせる
鬱男 後は僕たちでやりますので、社長はコンテンツのアイデアでも練っててください
K氏 じゃ、後は君たちに任せて私は創作に没頭するとするか
鬱男 いやぁ、一時はどうなるかと思ったよ
憂子 金づるとけんかするほど馬鹿じゃないわよ
鬱男 そりゃ、そうだけど。君は容赦ないところがあるからなぁ
憂子 そうよ、言わなきゃわかんない人にははっきり言わなきゃ
鬱男 あぁ、ところでなんで言葉の「杜」なんだろ
憂子 さぁ?なぜかしら。ひょっとしたら、人気ページの「窓の杜」にでもあやかろうってんじゃないの
鬱男 ああ、きっとそんなとこだね。たぶん、きっと
こうして、最初の検索エンジンへの登録が始まった。こうしてこの物語が始まった
だれもこの先の悲しみを知らない
教訓1: ホームページの名前は慎重に、内容がわかりやすく検索キーワードになる語を使いましょう。登録の変更は大変です。キーワードもあらかじめ考えておきましょう。10個ぐらい用意して、少しひねりも加えておいて
教訓2: ホームページの紹介は慎重に、登録によって使用できる文字数の制約が違います。文字数、または行数で3種類程度作っておきましょう。(例)35文字以内・100文字以内

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第三話「カウンターは回った」

K氏 どうかね、調子は?登録は順調かな
鬱男 はい、順調です。NTTDIRECTORYからは登録したってメールが来てますよ
K氏 そうか、さっそくアクセスして検索してみるか?「言葉の杜」と
K氏 おーい、検索で出てこないぞ
鬱男 えっ、おかしいなぁ。もしかしたらキーワード検索が出来るようになるまでに2、3日かかることがあるそうですから、ジャンル別で検索してみてください
K氏 そうか、でジャンルは何になってるのかね
K氏 えーと、なんだっけ。ゆうちゃん、覚えてる
憂子 さあ、趣味とかのジャンルじゃない?
K氏 趣味、趣味、趣味っと。おおっ、あるぞ。そうかここか…で、この中のどこかな?
鬱男 小説とか、エッセイとかってないですか?
K氏 んー、ない
鬱男 ないですか、どこかに本とか雑誌ってないですか?
K氏 本と雑誌だな。んーと、あった。メディア情報のなかだ
鬱男 メディア情報?
K氏 ありゃりゃ!普通の雑誌ばっかだぞ。おおでもオンラインマガジンの項目がある。こ、の、な、か、の、、、どこにあるんじゃ?いっぱいあるぞ!!!
憂子 探してください
K氏 この中からか?
憂子 そうです
K氏 わしがか?
憂子 そうです。もちろん"Ctrl+F"でワード検索出来るのは知ってますよね
K氏 知らん
鬱男 はぁ、そう偉そうに言われても
K氏 知らんもんは知らん。しかし、今言われて知った
鬱男 ちなみにMacでは"Command+F"だと思いました
K氏 おおっ、なかなか読者のことを考えた発言だな。憎いぞ
鬱男 ええっ、これでも少しは気を遣ってますんで
憂子 読者がいればいいですけど、どうかしら
鬱男 一応、主だった検索エンジンには、登録を終わりました。
K氏 終わったか?
鬱男 はい。社長のメール友達にもHPの開設のメールをうってありますので、後はしばらく様子を見ることになると思います
鬱男 ところで社長、何やってるんですか?
K氏 いやっ、アクセスカウンターを調べてる
鬱男 カウンターって、自分のページのですか
K氏 そうだ、おおっ2になってるぞ。誰か来てるぞ
鬱男 それ、社長の分じゃないですか
K氏 一つはそうだが、もう一人分あるじゃないか
憂子 それ、私たちの分です
K氏 そうか、そうだな。、、、そんなに早く人がくるわけないはないな
鬱男 そうですよ。検索エンジンによっては時間がかかるところもありますし
K氏 なにっ、登録に時間がかかるのか
鬱男 はい、2週間ぐらいかかることもありますよ
K氏 そんなに、かかるのか。けしからん、こっちは昼寝もしないでホームページを作ってるのに
鬱男 それだけ、大変だってことですよ。特に登録系は、いちいち確認してジャンル決めや紹介文を考えたりすることもあるんですから
K氏 なにっ、そうするとワシが考えた紹介文が使われないこともあるのか
鬱男 そうです。只でのっけてもらうんですから文句をいったらばちがあたります
K氏 只か、只ならしょうがない。それでどこに登録したんだね
憂子 一応、検索デスクの上位はチェックしてあります
鬱男 Infoseekでしょ、Infonaviでしょ、それから
憂子 まさか、全部説明するつもりじゃないでしょうね
鬱男 全部するつもりはないけど ^^;
憂子 とにかく、私たちも昼寝もしないで登録しました。間違いありません
K氏 君がそういうなら、間違いはないだろう。ところで、一体どこにあるんだろう?
鬱男 はぁ!何がですか?
K氏 いやっ、だから。わしのページがどこにあるのかな?
鬱男 あるのかなって!まだ、探してるんですか?
K氏 ああ、探してる。全然出てこないぞ
鬱男 どこかにあるのはたしかなんですが
K氏 だから、どこにあるかを聞いてるんだ
鬱男 さぁ ^^;
K氏 さぁって君。登録した君にわからないんじゃ、わしにわかるわけがないじゃないか
鬱男 はぁ、でもジャンル分けももエンジンごとに違うもんですから、いちいち覚えてられないもんで、、、すみません
K氏 すみませんって、言われたって、それで話はすみません。
憂子 気長にやれば見つかります。忙しいので、今日はこれで
K氏 今日はこれでって、ゆう君。こらっ。帰っちゃいかーん
鬱男 じゃ、僕も今日はこれで
K氏 僕もこれでって、うっ君。逃げちゃいかーん
さあ、ついに悪魔のカウンターが回りはじめた。誰もが落ち込む深い闇が手招きしていた
教訓3:ホームページの登録内容は残しておきましょう。登録画面または内容をプリントアウトしておくと助かります
教訓4:登録ジャンルにも気を遣って。複数登録可能なところと、単一のところ色々です。自分の希望と一致しない場合も結構あります。

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第四話「メールサービスにかけろ」

鬱男 うーん、友人達のアクセスも一巡しちゃったみたいだね
憂子 そりゃ、そうよ。友人だから1回はくるわよ。でも、その後は、中味が面白くなくちゃ来ないわよね
鬱男 確かに、よほどのお人好しじゃなけりゃ毎週は来ないよね
憂子 そうよ、せいぜい月に1回、思い出した時に来るくらいじゃない
鬱男 ああ、もしその時更新されてなかったら、もう来なくなるっと感じかな
K氏 なに、誰が来なくなるって
鬱男 いや、この頃アクセスが落ち着いたって話してたんですよ
K氏 なに、落ち着いたか。それはよかった
憂子 だめよ、ちゃんと言わなくちゃ。落ち着いたんではなく、落ち込んでるんです
K氏 なに、落ち込んでる! それは大変だ
鬱男 それこそだめだよ。いやっ別に落ち込んではいません。かといって伸びてもいませんが
K氏 結局、アクセス数はどうなってるのかね
鬱男 えー、大体一日13、4件だと思います
K氏 なんだ、全然増えてないじゃないか
鬱男 はい、増えてません
憂子 減ってもいません
鬱男 確かに、減ってもいないなぁ
K氏 どっちでもよろしい。メールはちゃんと届いてるんだろうな
鬱男 届いてると思いますが、、
K氏 思うって、確認したのかね
鬱男 いえ、べつに。まさか確認の電話をかけるわけにもいきませんし
憂子 中には返事をくれた奇特な人がいますから、届いてはいると思います
K氏 じゃ、その分は増えるだろう
鬱男 はぁ
K氏 はぁって、増えてこれなのかね
鬱男 そうなります
K氏 そうなるって、、、君たちの努力が足りないのか、私の友達の数が少なすぎるかのどっちかに違いない。きっとそうだ
憂子 社長、他に知り合いはいないんですか
K氏 知り合いはみんな教えただろうが
鬱男 あれだけですか
K氏 あれだけじゃ。もともと友達は少ない方だ
鬱男 それは知ってますが、親戚とかはいるでしょう
K氏 とっくにリストにいれてある
鬱男 えっ、もう入ってるんですか
K氏 当たり前だ、友人知人以外にも親戚縁者はもちろんのこと、町内会の役員から始まってそこらあたりの有象無象(うぞうむぞう)まで、全てリストアップしてある
鬱男 ほんとにあれで、すべてなんですか
K氏 きれいさっぱり、嘘偽りはないぞ。なんなら神に誓ってもいいぞ
鬱男 いや、別に誓ってもらわなくても結構ですが
憂子 時間の無駄だから、何か他の手を考えましょう
鬱男 何か、いいアイデアがあるの
憂子 アイデアって程じゃないけど、さっきアクセス数を増やすためのHPを探してみたの
鬱男 それで?
憂子 例えばここなんかどうかしら
鬱男 えーと、「Access向上大作戦」アクセス向上委員会
憂子 ええ、例えば「Access向上大作戦」の説明を読むと、Yahooの登録は、やはり早すぎたみたいね
鬱男 ええっ、そうなの
憂子 登録系はチェックが入るから、十分に内容が整ってからのほうがいいみたいよ
鬱男 成る程ねぇ、そう言われるとそんな気もするな
憂子 ねっ、このメールサービスってのやってみない
鬱男 メールサービス?
憂子 そう、HPの紹介メールを発行しているサービスがあるのよ
K氏 只かね?
憂子 はい。中には有料のものもあるみたいですけど、殆どが無料みたいです
K氏 早速やりなさい、今すぐやりなさい
鬱男 わかりました。早速、片っ端からやってみます
K氏 また、片っ端からかね。君には学習能力がないのかね
憂子 いえ、説明文を読んで慎重にやります
K氏 さすが、ゆうこ君。君に任せておけば安心だな
鬱男 ChoiceFIRST NEWSが良さそうだけど
憂子 でも、再登録まで時間がかかるからFIRST NEWSは慎重にってあるわよ
鬱男 確かにそうだけど、これ以上待ってもHPの完成度はあがらないんじゃない
憂子 それも、そうね。この2、3週大して完成度は上がってないわね。じゃとりあえずこの二つやってみましょうよ
憂子 ねえ、ニュース配信はしてもらう?
鬱男 ニュース配信って、投稿内容が送られてるメールを申し込むかってこと
そうね、とりあえずどんな風に記事になるのか見てみたいけど、、、
鬱男 でも、そうやってるとそのうちメールだらけになっちゃわないかなぁ
憂子 そうねぇ、それもちょっと困るわね
鬱男 それに、リンクはどうする? ロゴマークを貼ってくれるとうれしいっていってるけど
憂子 世話になったんだから、そのぐらいはやりたいけど、、、
鬱男 でも、社長が
憂子 そう、あの人、自分のページは”テキスト中心だ”ってうるさいから、Topページにこんなもの貼り付けたら怒るわよ
鬱男 そうだよなぁ
憂子 いいわよ、別にしなくても。感謝はしてるんだから、それで
鬱男 しなくていいって、どっちも?
憂子 そうね、どっちも。毒を食らわば皿までって、言うじゃない
身勝手ながらも、ひたむきな努力が始まった。誰がこの二人を笑えるだろうか
努力は意外と早く報われる。それは次回の話
教訓5:検索エンジンはめったやたらとあります。あきらめず、計画的に
教訓6:アクセス向上のノウハウを最初にチェックしておきましょう。私のようになくことにならないように(これを一番先に言えって、確かに ^^;)

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第五話「嵐の前のベタ凪」

憂子 ねえ、もうこのHPだめなんじゃない?
鬱男 ええー、まだ始まったばっかりだよ
憂子 そうだけど、、、今日のアクセス件数見た?
鬱男 ああ、見た!
憂子 あれじゃねぇ
鬱男 確かにあれじゃなぁ
憂子 数が増えないどころか、減ってない?
鬱男 減ってはいないと思うけど、、、増えていないのは確かだね
憂子 結局、あたしたちの努力が足りないんじゃなくてHPそのものがつまらないんじゃないの
鬱男 どうかなぁ、僕は結構いけてると思うよ
K氏 何が結構いけてるんだね?
鬱男 勿論社長のHPがですよ
K氏 おおっ、そうだろう。いけてるだろう
鬱男 はい、何しろ開局してすぐにあのZINE-CLIPにリンクされたくらいですから。ねぇゆうちゃん!
憂子 事実は否定しないわ
鬱男 ^^;
K氏 それで、アクセス数は順調に伸びてるかね
鬱男 ええ、まぁ
K氏 なんだ、伸びてないのか?
鬱男 いや、勿論伸びてます。減ってはいません
K氏 当たり前だ、打率じゃないんだから減ってもらってはこまる
憂子 一応、記録更新です
K氏 なに!記録か?新記録か?
鬱男 はい、最低記録を更新しました
鬱男・憂子 おめでとうございます
K氏 そんなとこでハモ♪るんじゃない、ワシを馬鹿にしてるのか。ちっともめでたくない
鬱男 でも、この記録はそう簡単には破れないと思いますよ。そういった意味では、、
K氏 そんなもんは破れなくていい、誰が好き好んで破ったりするもんか
鬱男 でも、社長なら可能性はあると思います
K氏 そんな可能性は借金と同じで、なくてよろしい
鬱男 でも借金もあるんだから、可能性があったって、、
K氏 漫才はそこまでにしたまえ
鬱男 HPの紹介サービスへの登録はしましたから、もう少しすれば好転するかもしれません
憂子 そうね、これ以上は悪くならないわね
K氏 そんなに悪いか?
憂子 はい
K氏 そんなにか?
憂子 はい、最低です。最悪です。前例がないほどです。具体的に数字を教えましょうか
K氏 わかった、もういい。君の勝ちだ、ゆうこ君
憂子 原因はいろいろありますが、一番の原因は社長のHPが、、、
鬱男 どこにいくんですか?社長
K氏 急用ができたので帰る
鬱男 帰るって、今来たばっかしじゃないですか
K氏 ばっかしでも、帰るったら帰る。帰って寝る
憂子 そもそも、社長のセンスが、今の人には、、、
鬱男 もう、帰っちゃったよ、社長
憂子 あら、そう。じゃ、あたしたちもこの辺で切り上げない
鬱男 ああ、そうしようか。でも、毎日こうだと楽でいいね

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第六話 「神風が吹いた」

鬱男 あれっ?
憂子 どうしたの?
鬱男 いや、どうしたんだろう。昨日のアクセス数がいやに多いよ
憂子 まさか!何かの間違いでしょ、、、あらっ!ほんと
鬱男 ね!ほんとだろ。どうしたんだろう
憂子 そうね、どうしたのかしら
鬱男 100件近いぞ
憂子 いやぁね、いつもと一桁違うじゃない、気持ち悪いわね
鬱男 どうしたんだろ?ほんとに
憂子 何かの間違いじゃない
鬱男 間違いって?
憂子 電話だって、間違い電話ってあるじゃない
鬱男 うん、それで?
憂子 だから、誰かが間違ってリンク情報のアドレスを
鬱男 間違ってぇー
憂子 ないかしら
鬱男 ないんじゃない
憂子 でも、うちのアドレスって末尾が番号じゃない
鬱男 そうだけど
憂子 じゃ、悪戯ってのは
鬱男 悪戯?
憂子 電話でも悪戯電話とか無言電話ってあるじゃない、あれと同じよ
鬱男 でも、アクセスが増えたら喜ぶだけで、誰も困らないよ
憂子 じゃ、機械の故障ってのは?
鬱男 そんなに卑下することはないんじゃない
憂子 別に卑下はしてないけど
鬱男 とにかく、アクセス数が増えたのは確かだよ
憂子 否定はしないは
鬱男 どひゃ!
憂子 なに、どうしたの?
鬱男 今日のアクセス数もすごいよ
憂子 やーだ、なにこれ?
鬱男 大変だよ、なんかわかんないけど
K氏 何が大変なんだね
鬱男 アクセス数がですよ、社長
K氏 ほう、またまた最低記録更新かね
鬱男 そうじゃないですよ、最高記録ですよ。社長!
K氏 まさか、最低記録を更新する可能性があるのは知っていたが
鬱男 おとといはすみませんでした。あやまります
憂子 私もあやまります、すみませんでした
K氏 いや、もういい。それでどのぐらい増えたんだね、2件かね3件かね。1件でもワシは驚かないぞ
鬱男 10倍です、、は大袈裟ですが数倍に増えてます、社長
K氏 数件の間違いではなく?
鬱男 間違いではなく
K氏 Byebyeの間違いでもなく?
憂子 間違いでもなく
K氏 やったのか?
鬱男 はい
K氏 ついに、やったのか?
憂子 はい
鬱男 ブレークです、社長
K氏 青木裕子並みか?
鬱男 大ブレークです、社長
K氏 さとう珠緒並みか?
鬱男 はい、さとう珠緒並みです
K氏 ウワハハハ!君も好きだなぁ
鬱男 はい、大好きです
憂子 また、増えたわよ
鬱男 また?
憂子 なんか、昨日より多いんじゃないかしら
鬱男 だって、そんなペースで増えたら200件越えちゃうんじゃない
K氏 なにっ、200件。なんと、200件。盆と正月だ、盆と正月だ。
憂子 ほら、ほらまた増えたわ
鬱男 やっとHPの面白さが認められたんですよ、社長
K氏 おおっ
鬱男 見る人が見ればわかるもんなんですよ、社長
K氏 おおっ
鬱男 どうしたんですか、社長?
K氏 見てくれ、鳥肌が立ってる
鬱男 ほんとだ、立ってますね、社長
K氏 これも君たちのおかげだ
憂子 はい、おかげです
K氏 そう、言われると気に触るが、まあいい。祝いだ、祝いだ、祝宴だ
鬱男 宴会ですか?
K氏 おおっ、そうだ。今飲まなくていつ飲むんだ、うっ君
鬱男 はい、今飲まなくて
K氏 いつ飲むんだ
鬱男 社長のおごりですか?
K氏 勿論、「養老の滝」へ突撃だ
鬱男 ええー
K氏 なんだ、じゃ「つぼ八」か?「村さ来」か?
憂子 場所はあたしが決めます。とにかく社長は財布だけ用意して
全員 突撃だー
1週間後、FIRST NEWSからメールが届く。HP紹介文が配信ニュースに乗った当日からアクセス数が急進し、翌日についに1日200件のアクセスを越える。この週の金曜にも180件程のアクセスを記録する。どうやらこれはNETPLAZAの効果ではないかと思われる。
今までの1週間分を1日に達成してしまったことで、より深い闇に落ち込んでゆくことを知る由もない9月の初旬のことである
。この後は静かにそして確実にアクセス数が減っていった。今日(10/18)現在、このアクセス数を越えたことはない

やっと第一話に話がつながった ^^;

教訓7:メール配信は効果があります。何しろFIRST NEWSは数万部とも言われています。再登録不可のものもありますので、じっくり考えてからどうぞ

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第七話 「対策をこうじろ」

K氏 何故だ?
鬱男 何がですか?
K氏 何故、アクセスが増えないのか
鬱男 はぁ、でも冷静になって考えれば
K氏 この件数で当たり前だとでも言うのかね
鬱男 いやっ、当たり前とまでは言いませんが結構頑張ってるじゃないですか
憂子 そうですよ。先週の一週間が異常だったんですよ
鬱男 むしろ、一ヶ月程度でここまで来たんですから
K氏 来たんですから?
鬱男 いやっ、御の字ですよ
K氏 そうかもしれん、そうかもしれんが、、、納得がいかん
憂子 納得がいこうが、いくまいが、これが現実です
K氏 そうかもしれん、そうかもしれんが、、、我慢ならん
鬱男 はぁ、それでどうしたいんですか
K氏 アクセスを増やしてくれ
鬱男 検索エンジンや配信ニュースは引き続き登録をしてますが
K氏 他になにかうまい話はないのかね、なんかあるだろう
鬱男 なんかあるだろうっていわれても、別にこれといったものはありませんよ
K氏 じゃ、どうすればいいんだ
憂子 諦めてください
K氏 いやだ
憂子 我慢してください
K氏 だめだ
憂子 忘れてください
K氏 無理だ
鬱男 遊んでる場合じゃない、と思うんですが
K氏 おっ、なにかいいアイデアが浮かんだかね
鬱男 アイデアってことじゃないんですが、ちょっと現状を分析してみませんか
K氏 おお、分析か、いいねー。それで分析をやってみると
鬱男 やってみると
憂子 HPがつまらないってことがわかります
K氏 わかっちゃいかーん、そんなことを分析しちゃいかーん
鬱男 いきなり結論はまずいよ、ゆうちゃん
K氏 いきなり、結論って、君までそんなことをいうかね、うっ君
鬱男 まあ、議論を続けましょうよ社長
憂子 それで?
鬱男 うん、まずどんな人が見に来てるかってことだけど
憂子 そうね、大体予想どうりじゃないかしら、会社員は2、3割ってとこじゃない
鬱男 そうだね、殆ど一般の人だよね
憂子 そうね、アクセスも昼間は少なくなるみたいだし
鬱男 ああ、朝と夜遅くが多いみたいだね
K氏 そうか、昼は少ないのか。それで
鬱男 学生もそれほど多くないみたいですし、社長が狙ってたように若い人はあまり来ていないんじゃないかな
憂子 そうね、問題は狙った人たちも来てないってことね
鬱男 どっちも来てないんじゃ、狙いどうりかわからないじゃないか
鬱男 確かにわかりませんが、そこには目をつぶります
K氏 つぶる、って君
憂子 そうね、「無駄な考え休むに似たり」ってことね
K氏 無駄な考え、って君
鬱男 ああ、とにかく少ないながらも一日30人程度は来てくれてるんだ
憂子 とりあえず、この人たちがまた来てくれるようにしないと駄目ね
鬱男 そう、リピータを増やすようにしないと、どんなに登録を繰り返しても徒労に終わっちゃうんだ
憂子 あたしたちの登録作業も、このHP自体も無駄ってことね
鬱男 そうだ、少なくとも僕たちの作業が無駄になることだけは避けなくちゃ
憂子 それだけは絶対避けたいわ
K氏 それだけは、って君たち
鬱男 ゆうちゃんはどんなページなら、もう一度見に来たいって思う、逆にどんなページは二度と来るもんかって思う
憂子 遅いページね、やたら画像が多くて重たいページ
鬱男 確かに有料の電話回線を使ってる人にとっては死活問題だし、気の短い人なら画面が全部表示される前に回線を切っちゃうよね
憂子 でも、その点ではこのページは軽いんじゃない
鬱男 ああ、何しろテキストだけだからね
K氏 そりゃ、そうだ。「軽い」のがこのページのウリなのだ
憂子 ええ、回線も軽いし中味も軽いのが特徴ですね
K氏 中味も軽い、って君たち
憂子 重いですか?
K氏 いや、重くはないが
鬱男 回線に関しては改善の余地があるもののとりあえず合格点ってことで次に進もう。じゃページごとの内容はどうかな?
憂子 そうね、それほど面白いとは思わないけど、悪くはないわ
鬱男 うん、一つ一つはそこそこじゃないかと思うんだ
K氏 そこそこ、って君たち
憂子 でもわざわざ、毎週見にくることもないんじゃない
鬱男 そこだよ、どうして毎週見に来るほどじゃないんだろう。だって「最近の言葉」はほぼ週刊だよ
憂子 そうだけど、こういうのって鮮度が大事じゃない。日刊なら別かもしれないけれど
鬱男 そうか、ということは日刊が無理なら多少日が経っても面白味がなくならないような作り方が必要だってことだね
K氏 それなら、もうやってるぞ。最初からそう思って言葉を選んであるのだ
憂子 今付けてるリンク情報ってどれぐらいの人が見てくれてるかしら?
鬱男 ああ、あの関連ってリンクだよね
憂子 ええ、あれ、いかにもインターネットって感じでいいんだけど。内容が分からないからちょっと二の足踏むんじゃない
鬱男 確かにアクセスするまでどんな内容か良く分からないなぁ
憂子 通信費を気にしながらの人には不親切なんじゃない
鬱男 よし、じゃこれからは内容が分かるように関連って言葉じゃなくてページのタイトルを入れてもらおうよ
憂子 そうね、可能なら文章中の言葉そのものにリンクしてもらえればベストじゃない
鬱男 それ、いい。そうしよう、決まり
K氏 決まり、って君たち
鬱男 「大人の男の法則」はどうかな?
憂子 社長の持ち味が一番でてるんじゃない
鬱男 ああ、人によって好き嫌いが出るだろうけどね
憂子 これ以上どうしようもないんじゃない
鬱男 うーん、どうだろ、これにもリンク情報入れるのは
鬱男 例えば、ほんとの意味をリンクさせるとか
憂子 かえってありきたりに見えちゃわないかしら
鬱男 そう?そうか、せっかくの毒舌が生きないか
憂子 これならどうかしら。最近の言葉で時々解説してもらいたい言葉があるじゃない
鬱男 うん、そうか。その言葉のリンク先をこの「法則」にして馬鹿な解説を付けてもらえばいいんだ
K氏 馬鹿な解説、って君
鬱男 よーし、いいぞ。続けていくぞ
憂子 読みたいものが少なすぎるんじゃない
鬱男 少なすぎるかなぁ
憂子 少ないわよ、とても毎週お客さんを引き付けるだけの量があると思わないわ
鬱男 うーん、エッセイは月一だしな
憂子 そうよ、「じこ紹介」なんてほとんど更新されてないのよ
鬱男 でもこれ以上は、社長の能力じゃ無理じゃないかなぁ
憂子 無理かしら
鬱男 無理じゃない
K氏 無理じゃない、って君たち。勝手に決めない、勝手に
鬱男 出来ますか
K氏 出来る
鬱男 さすが、社長。伊達に歳はとってませんね
K氏 当たり前だ、伊達に酒も飲んでないぞ。ただでは時々飲むが
鬱男 それで、どんな内容なんですか
憂子 まさか、これから考えるなんてことないですよね
鬱男 まさかそんなことはないさ
憂子 じゃぁ、早く教えてください
K氏 そう簡単には教えられないなぁ
鬱男 もったいぶりますね、社長。自信作ですか
K氏 勿論、自信作だ。自信はありすぎるほどだ、うっ君
憂子 そうやって間に考えてるんじゃんないですよね、社長
K氏 ^^;
そんなこんなで、アクセス向上物語「不倒、不屈の闘争記」が始まった。細かいけれど改善策も施した。少なくとも対策は打った、、、と信じていた

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第八話 「効果は無かった」

K氏 どうしようもないのか
鬱男
K氏 何故、アクセスが増えないのか
鬱男
K氏 以前の30件にも達しないではないか
鬱男
憂子 結局、登録先が無くなったらアクセスも無くなったってことですね
鬱男 結局、自転車操業だったってことですね
K氏 そうなのか
鬱男 でも、メールは時々来るじゃないですか
K氏 月に2、3通
憂子 十分じゃないですか。「足るを知る」って言うじゃないですか
K氏 知りたくない
鬱男 はぁ、それでどうしたいんですか
K氏 アクセスを増やしてくれ
鬱男 主だったところはみんな登録しちゃいました
K氏 HPの紹介メールはどうだ
鬱男 ほとんどやりました。それにFirst News以外はほとんど効果なかったみたいです
K氏 君たちも友達を紹介してくれ
憂子 いやです
K氏 いやって、君
憂子 そんなこととても出来ません
K氏 出来ませんて、君
憂子 恥じを忍んで頼んだとしてもたかが知れてますよ
K氏 たかがって、君
鬱男 二人で遊んでる場合じゃない、と思うんですが
K氏 遊ぶ気力などとうに失せているわ
鬱男 ちょっと現状を分析してみませんか
K氏 現状分析はもういい。無駄な努力だということは一回やればわかる。ワシにも学習能力はある
鬱男 そうですか、、あるんですか
K氏 何か言ったか
憂子 そうね時間の無駄ね
K氏 何が足りないんだろう?
鬱男 いや、特に何が、悪いってことも、ないんじゃないですか
K氏 何も悪くないのにアクセスが伸びないのは、何もいいところが無いと言いたいのか
鬱男 そういう評価も出来ますが、そう悲観的になることもないと思います
憂子 確かにアクセスは少ないけど、ファンもいるじゃないですか
鬱男 そうですよアクセスが少ないたってゼロじゃないんですから
憂子 それに、アクセスが少なくても意味がないわけでもないし
鬱男 そうだね、アクセスが少ないだけでペケは付けられないよ
K氏 4回言った
憂子 はっ、何が4回ですか
K氏 今、4回言ったぞ。2人してアクセスが少ないって4回言った
鬱男 数えてたんですか
K氏 数えてた。3回までは我慢するが4回は我慢できない
憂子 いやだー。そんな馬鹿なことしてるからアクセスが少ないんですよ
K氏 5回目だ
鬱男 5回目って、もう数えるのは止めましょうよ。社長
K氏 いやだ、忘れないように紙に書いておく。ううっ、忘れないように、グスン
憂子 あーあ、いい大人がこんなことで。社長、はい、これで涙拭いてください
K氏 バカモン、泣いたりなんかしてない。これは心の汗だ
憂子 はいはい、わかりました。次は鼻を拭いてください
K氏 ビャカタレ、鼻なんかたらしていない。これは
憂子 はいはい、心の汗ですね。次は口を拭いてください
K氏 フジャケロ、よだれなんかたらしてなーい。これは
憂子 はいはい、心の汗ですね。もう他に拭くものはないですね
K氏 ちょっとちびってしまったが、そっちは拭いてもらうわけにはいかないだろう
憂子 当たり前です。とにかくあんまり落ち込まないでください。私、結構社長のHP好きですよ
K氏 結構、好き?
鬱男 僕だって前にも言ったけど、結構評価してるんですよ
憂子 そうですよ。あのJOYだってHot! マークをつけてるんですから
鬱男 そうそう、あの天下のJOYで「オンラインマガジン」でHot! マークですよ
憂子 なにしろ「まぐまぐ」のすぐ下に載ってるんですから
鬱男 そうそう、あの読者数200万を誇る「まぐまぐ」の次に載ってるんですから
K氏 何時だ
鬱男 はっ、何時って
憂子 Hot! マークが付いたのは何時だ
憂子 ええと、2週間ほど前かしら
鬱男 そうだね今月の頭じゃなかった
憂子 そう? 2週目に入っていたと思ったけど
鬱男 そうかな、ちょっと調べてみようか
K氏 なんで早く教えないのだ。そういうことは直ぐに教えるように言ってあるだろう
憂子 忘れてました
K氏 忘れたって、君
憂子 すみません
K氏 謝ればいいと思ってるだろう
鬱男 いや、僕もいけませんでした。社長が賞とか、そういう物が異様に好きだってことを忘れていました
憂子 そうね、異様に好きよね
鬱男 そうそう、度が過ぎてるよね
K氏 忠告する。かってに自分達の世界に入るんじゃない
憂子 すみません。今後は気をつけます
鬱男 とにかく、評価は高いんですよ
憂子 そうね意外な程高いわよね
鬱男 そうなんだよ。メールも結構女性から来るだろ
K氏 おおっ、確かに。これにはワシもびっくりしているんだ
憂子 それも若い人よね
鬱男 ああ、インターネット人口を考えると女性からの人気はかなり高いんじゃないかな
憂子 不思議なこともあるわねー
鬱男 ほら、あの「別役実」になぞらえたメールもあったじゃない
憂子 あった、あった。あれはいくらなんでも誉め過ぎよねー
鬱男 君なんか、これは社長が自分で出したんじゃないかってメールアドレスたどってたよね
憂子 そうよ、絶対社長の悪戯だと思ったもの
鬱男 でも、実際はほんとのファンからだったんで二度びっくり
K氏 再び忠告する。自分達の世界に入るんじゃない
鬱男 いけねっ、つい
憂子 でもよかった、社長少し元気が出てきたみたいですね
鬱男 うん、やっといつもの社長に戻ってみたいですね
憂子 そうですよ、そのトンチンカンなところが魅力なんですから
鬱男 そうそう、チンプンカンなところだよね
憂子 トンチンカン
鬱男 そう?そうか
憂子 そうよトンチンカンとチンプンカンじゃ随分違うわよ
鬱男 うん、そうか。気をつけるよ。チンプンカンじゃなくてトンチンカンだね
K氏 再度忠告する。自分達の世界に入るんじゃない。それにワシはトンチンカンでもなけりゃ、チンプンカンでもない
鬱男 いいですよ、その調子ですよ
憂子 でも、そのへんで押さえてくださいね。すぐ調子にのるんだから
鬱男 そうそう、限度を知らないからね
憂子 ほんと、子どもみたいなんだもの
鬱男 うーん、変に知恵が働くから子どもより始末悪いよね
憂子 君もその辺にしといてね。また二人だけの世界に入らないように
鬱男 はい
憂子 だから、少しも悲観することはないんです
鬱男 ないんです
K氏 ないじゃこまるんだがなあ
鬱男 困りません
K氏 いや、困る
鬱男 困りますか?
K氏 当たり前だ、アクセスが無いのは困るだろう
鬱男 おおっ、完璧にいつもの社長に戻りましたね
憂子 でもほんとにその辺でとどめてくださいね
一年が経とうとしているが、超低空飛行の青息吐息が続く。笑えない笑い話を書き連ねて悪夢にうなされているようなあっという間のHP制作の日々である

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