いつかどこかで見た景色。いつか誰かに語った話。いえ、どこにも…そして誰にも
泣きたいことがあるのが人生かもしれない。いつだって泣きたいことが
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突然に連絡が来る
久しぶり過ぎてちょっと飽きれる
いつもの急なお願いってやつだ
それなりの理由はある
連絡が途絶えたのも
急なお願いにも
もちろんちゃんと理由はある
もっともその中には「なんとなく」とか「特に理由はない」ってやつも含まれているが
あえてそれには目をつぶろう、耳もふさごう
それで、何だって
利用されている
便利屋と思われている
必要な時だけ声をかけて
必要なことだけ告げて
必要な答えを得る
そう、必要なものだけを奪っていく
そして私が残される
そんなことを繰り返す
君は身勝手で理不尽な女王様のようで
抗う術を私は持たない
何時かご褒美をもらえると思って
尻尾を振っている
情けない飼い犬だと私のことを思っているのなら
ちょっと思い違いだぜ
世の中ってもっとドライで肌寒いものなんだ
そう教えるべきなんだろうか
一度ピシっと言ってやるべきなんだろうか
「あのさ、、」の次ぎを話す前に一方的に電話は切れた
情けない飼い犬なんかじゃない
単なる情けない男だ
そうかもしれないけど
そりゃ、ないよ。女王様
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