1999-2000 Snowboading in Colorado

12/25/1999

一夜明け、12月25日。我々の到着した週は雪の降る気配が全く無く、朝から快晴。とはいえ、さすがにコロラド。明け方はちゃんと気温が氷点下まで下がってたので、朝はバリバリ冷え込んでました

この日は気合入れて早起きして、約2年ぶりにウェアを着て、いざホテルから一番近い(車で15分)Keystone(キーストーン)というスキー場へ。道中は路肩に多少雪が残っていたもの、さほど積もっている感じでもなく、なんとなく不安になりました。しかし、いざ駐車場に着いてみるとちゃんと山が雪で覆われており、ほっと一安心。早速準備をして多少薄暗い中、いざリフトへと足取り軽く向かいました。

ここKeystoneはスキー場全体がこじゃれたリゾート地として開発されており、リフトの真下には高級分譲ロッジが並んでいて、その1階部分はレストラン、バー、洋服屋、果ては画廊などがあり、全体としてゆったりとした雰囲気を演出していました。まあ、僕のような一般ピープルには手の出ない、お金持ちのリゾートといった感じでしたが、庶民が充分にその高級な雰囲気を満喫できる、なかなか良い場所という印象を受けました。

そんなことはさておき、スノーボード初体験のイチローさんはスクールに入るということなので、まだ人気の少ないゲレンデに向かって一直線。朝日がまぶしい中リフトに乗って早速山頂へ。リフトをおり、バインディングをきつく閉めている間、ちょっと山の下のほうを眺めながらイメージトレーニング。スノーボードを始めて今年で7シーズン目になるけど、さすがに昨シーズン1回もやってなかったので、上手く滑れるかどうか不安になってちょっと緊張。久々に履いたスノーボードセットもなんだかきつく感じられて、なかなかスタートできずに一休み。

緊張する僕を尻目に、地元民と思われるボーダー・スキーヤー達がびゅんびゅん下にくだっていくのを見て、一念発起滑り出すと、なんのことはない。ちゃんと体が覚えてるって感じで、徐々にスピードを上げていきました。

そもそも、僕の滑りのスタイルは、熊本時代に一緒にすべりに行っていた吉永さんによって形成された部分が大きく、フリースタイル(トリック系)よりも、むしろフリーライディング(カービング系)よりなのです。吉永さんがアルペン系(ハードブーツのやつ)で、びゅんびゅんかっとばすスタイルだったので、それに付いていくのに必死になって板をコントロールしてるうちに、カービングの面白さを知ってしまったというわけです。

ちなみに余談ですが吉永さん達とニセコに行った時に強風でリフトが止まってしまい、リフトに2人で取り残されて、レスキュー隊に救助された時の一部始終を収めた貴重な写真は、スキャナーを購入後にこのページにて公開しますので、ご期待ください。

話が逸れてしまいましたが、久々のスノーボードにもかかわらず、快調にスピードを上げて気分良く滑っていると、どうも息苦しくなって、しかも足が痛くなってきました。まだ滑り始めて2,3分といったころでしょうか。まあ、2年ぶりの滑りで、しかもその間、特に体力作りなど一切していなかったので、当たり前といえば当たり前なのですが、それにしてもきつい!息をゼーゼーさせて、5分ほど休憩を取ってから、また滑り始めたのですが、やっぱり足は痛いし、息が続かない!ってな感じで、リフト乗り場まで戻るのに、休憩を3,4回とって、やっとの思いで下山。リフト乗り場で周りを見まわしても、僕ほどに息を切らせている奴はいない!!

2年間の不摂生を後悔するも、きっと1本目だからきつかったんだろうと楽観的に考え、呼吸を整えてから2本目。気合を入れてかっ飛ばしたものの、やっぱり息が続かない。足の痛みには慣れてきたけど、やっぱり休憩とりながらじゃないと下までくだれないのです。

やっとの思いでリフト乗り場に到着し、朝飯をかねてスターバックスコーヒーへ直行。さすがに、もはやアメリカの生活の一部に溶け込んだスターバックス。ちゃんとスキー場にも洒落た店を構えてました。

コーヒーを飲みながらスキー場の地図を見て、一日の予定を考えていると、ふと横に座ったアメリカ人が話し掛けて来ました。見ると、普段着で足を引きずっているのです。どうしたのか聞いてみると、始めてのスキーでひざを痛めてしまったとのこと。しばらく話をしてると全てのなぞが解ける衝撃発言。

「お前、今日来たのか。この薄い空気に慣れるまで1日半はかかるよ。なんたって、リフト乗り場で、標高2800M。山頂に行ったら3500Mあるからね!」

そうです。要するに富士山の山頂から8合目くらいまで、一気にハイスピードで下るようなものだったのです。そりゃ息が続かなくて当然だ〜!高山病になってないだけ、ましだったんですね。いやはや、アメリカ恐るべしといった感じでした。

とまあ、そんな感じでしたので、初日はゆーっくり体を慣らしながら、休み休み滑ってました。途中、スクールに入って初めでのスノボと格闘中のイチローさん高見の見物などしながら、程々に滑ってました。

アメリカのスキー場を初めて体験して思ったこと。

1.スキーとスノーボードが半々ぐらいで、うまいこと共存してる。日本と同じで、若い連中はボーダーが多い。

2.スキーにしろ、スノボにしろ、みんな上手い!自分くらいのレベルの連中はゴロゴロいる!ゲレンデの途中で立ち止まってる人は稀。

3.雪質が良い!パウダースノーは当たり前。湿度が低いのと、夜には気温が下がるので、雪がべちゃべちゃにならない。

4.スキー場が広く、人が散らばってるので、混んでるはずのクリスマス休暇にもかかわらず、全くと言って良いほど混雑していない。

とまあ、初日の印象はこんな感じです。

日本のスノーボーダーのみなさん!世界は広いっすよ〜!!!!

12/26に続く

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