キャッチワールド解毒
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 Psycで〜す! ハゲなのだ!

 チース、天野です。

 さあ天野くん! 元気だしていくでぇ! なんてったってサイクロッカーズ初の連続企画ものやからのう! 何事も最初が肝心や!

 でも、ホントに「キャッチワールド」の解読をするの? 僕はもうちょっとメジャーなものやったほうがいいような気がするけど……

 今頃なにをいうとるんや! おじけづいてもアカンでぇ天野くん! SF界不滅の一発野郎クリス・ボイスが残した、ワイドスクリーン・バロックの金字塔であり、愛すべきダメ本、「キャッチワールド」を解読じゃなくて解毒することこそが我々の使命や! これはいうなれば天声やでぇ! この前会ったときに「キャッチワールド」の文庫本は天野くんに渡しておいたけど、もちろんすでに最後まで読んだよね?

 ええまあ、とりあえず一回目を通したけど……

 で、どうやった?

 なんだかよくわからないけど、でも確かにすごい小説だね。怒濤の展開に正直いって頭がクラクラしたよ。特にアルタイルについた後くらいからもう怖いのなんの。人格シュミレーションとか神経系のみ摘出とか....(怖)。

 でしょ! でしょ! でしょ! 内容はなんだかよくわからないけどとにかくすごい! だからこそ、この場をかりて全国のSFファンに「キャッチワールド」のなんだかよくわからないけどとにかくすごいという、屁の突っ張りはいらんですよ的な熱い鼓動を感じてもらうんや!

 でも、この文庫本ってとっくの昔に絶版だよね? 「キャッチワールド」の文庫本を持っている人は今ほとんどいないと思うよ。それに、美少女萌え萌えキャラが登場するでるわけでもないし。こんな難解で硬派なものは正直にいってわざわざ連続企画として取り上げたってウケないんじゃ……

 なにをいうとるんや、天野くん! ポジティブにいかなアカンでぇ! ポジティブ・シンキングや! このサイトを見た早川書房が「キャッチワールド」を復刊し、新たなミレニアムに突入した迷えるこの現代に、新世紀エヴァンゲリオンを超越した巨大なキャッチワールド・ムーブメントが巻き起るかもしれへんやないか!

 そんなもの起こるわけないっしょ!

 うん、実は俺も全然ウケへんと思う。

 じゃあなんでやるんよ!
 

キャッチワールドとは? プロローグ 第1章 第2章 第3章 第4章 第5章 第6章 

第7章 第8章 第9章 第10章 第11章 第12章 第13章 第14章 第15章 第16章 

第17章 第18章 第19章 第20章 第21章 第22章 終結(コーダ)


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