機内火災 |
デモの話に戻りましょう。デモでは座席横や、床の上にある、小さなライトについても説明をしています。 これは、機内が真っ暗になった時出口までの案内灯になります。これは、機内が暗くなった時に自動点灯します。白いライトは脱出口までの案内灯、そして、赤灯や点滅灯はそこが脱出口だということです。(JALでは非常脱出口の説明だけです) |
1986年にカナディアン航空のDC−9型機で起きた時の犠牲者二人は、カナダの海軍で航空部隊の人でした。彼らは、不時着から90秒後に起きた火事のための煙で呼吸をするために、機内の床を這って脱出口まで進む間、翼上にある脱出口に気が付かず、通り過ぎてしまったのです。前にも書きましたが、飛行機によって脱出口、脱出方法は異なるのです! (画像をクリックすると、大きな画像でご覧になれます) |
もし、機内で火災が起きたら!機内に準備されている化学消化器であるハロン消化器と水消化器で消すことになります。火災の種類によってマニュアルにしたがってこれらを使い分けられるように、キャビンアテンダントは訓練されています。それでも手におえない火災の場合には、すぐに飛行機は緊急着陸をする準備に取り掛かります。 機内に煙が立ち込めた場合煙は高い方へと充満するので、安全姿勢などをとり、なるべく低いところで呼吸をするようにします。良く座席の頭のところについている、ヘッドレストカバー、枕、ひざ掛け等で口と鼻を覆うと良いでしょう。また、ぬれていた方がより効果的なので、もし、飲みかけの飲物などがあればそれらを濡らしましょう。なるべく姿勢を低く保ち、飛行機が完全に止まったら......もう分かりますね、一番近い出口まで何席あるか、自分の席の前に向かって行っても、脱出口はないかもしれませんね、747型機の一番前の席や(キャビンアテンダントはこのあたりの席をAコンパートメント、略してAコンと言います)二階席(アッパーデッキ)の前方あたりの席などは、席の前にむかって行っても、脱出口はありません。火事になった時、一番の死亡の原因は、火傷ではなく、煙を吸い込んでしまったための、窒息死なのを良く覚えておきましょう。 |