5月29日(木)

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(快晴)

朝アパートを出ると、珍しく快晴である。見渡す限りほとんど雲がないのは、滞在一週間になるが初めてである。日本の朝よりも、太陽光が眩しい気がするが、なぜだろう。緯度、湿度、大気の透明度などが考えられるがよく分からない。太陽の方向でだいたいの時間は分かる。午前7時の太陽は、ほぼ真東から差してくるので、東北東に約15度傾いたテーッカリン通りには、南側の高層アパートの影が浅く落ちていおり、南側の歩道は日陰である。

気持ちが良いので、少し寄り道をしてアハベニス湖畔を通り、ヘルバンタ中心のショッピングセンターを経て大学へ向かうことにする。湖畔は、ヘルバンタの市街地では最も広い緑地になっており、テーッカリン通りと湖の間は、郊外と変わらぬ林である。木々の背は高いが幹は細い。林間に足を踏み入れると、昨日の雨のせいか、かなり湿っている。下草はほとんどなく、か細い草と苔が生えているだけで、道なき道を進んでも迷うことはない。
林の中にも大きな岩が顔をたくさん顔を出している。これらの岩は、車道の脇に見かけることが多く、当初、段差をコンクリートで埋め込む代わりに岩を並べているのだろうと想像していたが、もしかしたら、始めからその場所にあったのかもしれない。地面を人工的に削ったと思われるところには必ず岩が顔を出しているような気がする。

(銀行のカード)

ショッピングセンターは、もちろん開店前だが、ATMでお金が下ろせるか試してみた。先日のポスティッパンッキの前、歩道に面したATMにカードを差し込むが読み込まず、何度やっても変わらない。確か、 ATMは朝6時から動いていると聞いたが、まだ営業前なのだろうか?画面表示は、全てフィンランド語&スウエーデン語のみのため、ちんぷんかんぷん。まずは、諦める。

午前9時過ぎ、秘書のリーッタさんに聞いたところ、原因は不明だが、大学の本館にもATMがあるから、もう一度やってみなさい。と親切にも画面表示によく現れる単語の英訳リストを作ってくれた。今度は成功、終わってみれば、引き出し手順は日本と同じであり、言葉が分からなくても問題なかったはずであるが、朝引き出せなかった理由は、依然不明である。

(日本語ホームページ)

フィンランドで開設したホームページは、本タンペレ通信を除けば、当初(ブロークンの)英語ページを中心に作成したが、よく考えてみれば、アクセスしてくれる可能性があるのは、ほとんど、日本からだと思いつき、急遽、日本語のページも作成した。これで、このサイトから提供する情報には、ほとんど英語を読まずにアクセスできるはずである。ただ、同じマシンでWWWサーバを動かしながら(数学演習支援システムを動かすために、更に、Mathematica まで動かしている)、同時に、Wordやページメーカで文書を作成していると、遅いうえに不安定である。

日本からアクセスして下さる皆さん、ときどき、WWWサーバーが反応しないときがありますが、そのときは、マシンが死んで再起動中だとご理解下さい。5分もすれば、また動き始めます。また、日本から見に来て下さる場合は、何と言っても午前中、特に、早朝が一番です、日本国内のネットワークが空いている上に、ヨーロッパは深夜ですから。逆に、日本の夜は12時まで粘ってもこちらはまだ働いております。


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