6月4日(水)

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(コンピュータ事情)

 フィンランドで、パーソナルコンピュータと言えば、PC(IBM社 PC-AT互換機の総称、ほとんどのPCは、Microsoft社のWindowsを基本ソフトとする)である。先日、我がPowerBook を修理に出した店も、「うちではマック(Macintosh)は扱っていない、PC だけだ。」と言っていた。タンペレ工大のハイパーメディア研究室にはマックがあるが、設置台数はPCの方が多いように思う。教室、演習室のコンピュータもPCである。
 ただ、IBM, Compac, Gateway などブランド品には、なかなかお目にかかれない。研究室や教室のPCは、ディスプレイに Nokia (Nokia 社は、タンペレの西隣にあるノキア市の通信機メーカーであり、携帯電話の世界シェアは米モトローラ社に続いて世界第2位と聞いている)のネーミングが入っているが、たぶんブラウン管はソニーのトリニトロンだろう。コンピュータの本体には初めて見るメーカー名が表示されている。地元の企業が、世界中からPC用共通部品を取り寄せて組み立てたものだろう。同室のマラさんのマシンは例外的に、ブランド品(DEC製)である。

(醤油届く)

 日本から送った食品が一箱届いた。3箱程度同時に送ったはずだが、税関で止められたのだろうか?届いた箱には、味噌、醤油、おたふくのお好みソース、海苔に小豆が入っていた。段ボール箱は変形して段ボール袋の様になっていたが、中身は比較的無事、豆の袋が破裂して、段ボール内に豆が散乱していた他は、味噌がプラスティックパッケージから少しはみ出ていただけである。
 早速、中身の確認をしていたところ、マラさんからタンペレ市内の東洋食材店を2軒紹介された。目抜き通りのハメーン通り沿いに一軒と、屋内市場(カウッパハッリ)内に一軒である。今度行ってみよう。

(数学演習支援システム)

 「何しに遠いフィンランドの、日本では名も知れぬタンペレまで来たのか?」、もしかして、「何か悪いことでもして、豊田高専に居づらくなったの?」なんて、誤解を受けるといけないので、何しに来たかを話しておく。
実は、日本に居るときから、「数学演習支援システム」と称した、コンピュータネットワークを使った教育システムの開発を一つの研究テーマにしていたのだが、世界には似たようなことを考える人がいて、ここフィンランドのタンペレ工大でも、フィンランド政府の資金援助も受けながら、かなり大がかりな研究が進められている。私の研究内容を説明したところ、ちょうどうまい具合に共同研究の可能性があることが分かり、招かれた(押し掛けたとも言えるが)訳である。興味を抱いた人は、このホームページにデモがあるから、どんなことを考えているのか知るために、試して戴きたい。


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