6月13日(金)
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ヘルバンタ在住の日本人母子、みどりさんとさくらちゃんにヘルバンタで会った(実は、うちの家族全員と一緒に歩いているのに会ったのであるが)。午前中、部分分数の評価プログラム作成に行き詰まって、気分転換に智のサッカークラブへの入会金でも払いに行こうと思い、ヘルバンタ中央のショッピングセンターまで自転車で行った帰りである。赤ちゃんだが、美人になることを予感させる整った顔立ちである。彼女が物心着く前に帰国してしまうのが残念である。
(写真は8月31日撮影)
(ポスター)
廊下に業者が入って、新しいポスター(ちゃんとパネルに入った、お金のかかっていそうなポスター)を貼る位置を決めていた。ここの研究室が中心になって進めている遠隔教育プロジェクトの紹介ポスターである。ちゃんと、キーになるアクセス先も書いてある(http://matriisi.ee.tut.fi/kamu/)。隣室のヘリさん(女性研究者です)が、プロジェクト責任者になっている。遠隔とは、主としてコンピュータネットワークを使うことであるが、研究段階に留まらず、実際に子供達を相手の教育に実践している。フィンランドは人口密度が低いためか、遠隔教育の必要性は極めて高い。先進国と言える。興味のある人は、覗いてみて下さい(大部分は英語ですから、大丈夫です)。
(水泳)
フィンランドの夏は過ごしやすい代わりに、屋外で泳ぐには涼しすぎる。日本人(少なくとも私)が持つ海水浴(海でなく川で泳いでもよいのだが)のイメージは、カンカンの太陽のした焼けるような砂浜でするもので、水から上がると寒くてバスタオルに包まらざるを得ないという状況は考えにくい。そんな時期はパスして、もっと暑くなるのを待つであろう。残念ながら、フィンランドではこれ以上暑くならないようなのである。気温25℃を下回る曇天でもフィンランド人は、喜んで湖で泳ぐようである。今日も、智、素子と家内は、近くのスオリ湖で泳いだそうである。智の参加するスポーツ教室が、ここで水泳をやったのに参加したのである。
そう言えば、同室のマラさんも水泳が好きで、特に冬の水泳は格別だそうだ。湖に張った厚い氷を割って湖水を露出させ、湖畔のサウナと氷点近い湖水を往復するのだそうだ。まるで自動車部品に課せられる過酷な冷熱耐久試験を人間で試すようなものではないか。フィンランド人男性の平均寿命が70歳弱と伸び悩んでいるのは、この冷熱耐久試験とアルコール中毒が原因ではないと思った。
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