6月16日(月)

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(野うさぎ)

 土曜日のことである。サイクリングの途中で野うさぎを見かけた。未舗装のハイキング道路をこちらに向かって真直ぐ走ってきた小動物が当方に気付いて立ち止まったとき、その長い耳に気付いたのである。狸や狐ではなく野うさぎである。家内や子供たちから、ヘルバンタ中心のアハベニス湖周りの林で、りすを見かけた話しは聞いていたし、一歩、郊外の林間道路(ハイキングとサイクリング専用)に入れば、小鳥の歌声に囲まれる土地であるから、うさぎが居てもおかしくはないが、日本では考えにくいことである。大都市近郊とは言え、これだけ森林があれば、彼らも生活できるのであろう。誠にうらやましい限りである。夏の間に、もっと人の少ない東部の湖水地方やカレリア地方を訪ねてみたいものである。

(サイクリング)

 サイクリングは単独行、ヘルバンタから西へ2kmのラカライバまで、タンペレのダウンタウン南に隣接するネカラを経て、往路約1時間の距離である。先日、日本から送った変圧器を受取りに、ハリッラを経由してネカラの運送会社事務所(訂正)まで自転車で往復したことがあるが、今日の道のりは往復1時間半を越えるから、2倍くらいの道のりではないかと思う。今回は、可能な限り未舗装のハイキング道を走った。ハイウエイ(タンペレ近郊にある数少ないハイウエイのうち東西線がタンペレ/ヘルバンタ間を走り、南北線がラカライバのすぐ東、すなわち、ヘルバンタ/ラカライバ間を走っている)を横断(と言っても陸橋かトンネルである)できる場所は限られるので、かなり周り道になるし、わざとかどうか知らないが、ハイキング道は結構凹凸が頻繁にあるので、自転車に変速器は必需品である。
 今回持参した地図は少し古く、ハイウエイ東西線完成前のものであったが、未完成道路として記入されており、今まで困ったことがなかったので気にしなかったのだが、今回、始めて問題が発生した。地図上のハイキング道路が突然行き止まりになっている。よくみると眼前にはハイウエイのインターチェンジである。てっきり、ハイウエイ完成後も高架下を通過できるものと勝手に思い込んでいたのが間違いであった。仕方無く分岐点まで戻り、地図上には無い道に走り込んで行くと、インターを迂回できた。帰宅後に新しい地図で確認すると、新しい地図は、現実と合致していたのであった。

(郊外型スーパー II)

 土曜日の午後、先日の郊外型スーパーに出かけた。前回は自転車であったが、今回はあいにくの雨のためバスに乗った。バス停からは雨の中を歩くことになるが、思っていたよりも北側のバス停は近く、600mくらいの距離であった。家族全員で出かけたのだが、第一の目的は、智の浮き輪とサッカーシューズ(とプロテクタ)であるが、はずみでビニールボートを買ってしまった。フィンランドの短い夏にこのボートを使える機会があるのだろうか。
 家内は、この店で待望の製氷器を見つけた。近所のスーパーやヘルバンタ中央のスーパーで探していたが見つけられなかったものである。ただし、製氷器は底が平らでない。三角柱を横にして峰を真下にしたような形の氷ができる。

(サッカークラブ)

 登録も済ませ、今日、初めて、智はヘルバンタのサッカークラブ、Hーカニョーニの練習に参加した。コーチのヨウニさんが流暢な英語を話すことが、たぶんチーム選択(智の年齢層の子供たちが参加するサッカーチームはヘルバンタに3チームある)の最大の理由だと思う。私はサッカーのことはあまりよく分からないが、チームメートは皆、なかなかレベルが高いように思う。まず、ボールに慣れていて、蹴り方がさまになっている。試合形式の練習で走り回ってもなかなか息が上がらず、ドリブルで結構ボールを敵陣まで持ち込む。今日の時点では、智は、気力、体力、技術とも、フィンランドの子供たちに到底及ばないと認めざるを得ない。智も運動能力には少々自信があっただけに、少しショックであったようだ。
 ただ、サッカー自体は楽しめたようだし、言葉が通じないながらチームメートとは馴染めそうなので、安心した。フィンランド語も英語も全く分からないのに、皆と一緒に練習を楽しめるのは、すごいではないか。今シーズン中には、サッカーも上達するだろうし、少しぷよぷよのお腹も締まって帰国できるであろう。なんぶしょうがっこう2ねん1くみのみなさん、たのしみにしていてくださいね。早くも水曜日には、タンペレダウンタウンの南ネカラで、初めての練習試合がある。さとくんは活躍できるでしょうか?

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