7月30日(水)

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(夕方の散歩)

 今日は、夕食後7時から8時にかけて、スオリ湖まで散歩した。明日からの夏休みの準備のため(初めてヘルシンキを訪ね、動物園に行こうと考えていた)、早めに帰宅したからである。5月下旬に散歩をしたときに比べ、その時より水温は上がっているが、今週は天気が悪く、今日も午後に雷雨があったりして気温はたぶん20℃に達しないのではないだろうか。まさかとは思ったが、この気温この時間に湖で泳いでいる人がいた。散歩に出かける前、「今日、湖で泳いでいる人が居たらフィンランド人を見直すな」なんて豪語していたのだが、こうなると確かに見直すほかない。家内と賭けをしなくて良かったと胸をなでおろした。
 泳いでいたのは、十代の女の子3人(中学生くらいか)で、我々が雨上がりのビーチで、「水はそれほど冷たくないけど、こんなに涼しいともう泳ぐ気にはなれんね。あのビニールボートどうするのかね」などと言っていたときにやって来て、あたりまえのようにように飛び込み台から飛び込んだりし始めたのである。我々が、ビーチからアパートに戻る道筋でも、ビーチ方面に向かう自転車に乗った数名の若者とすれ違った。たぶん、彼等もこれから湖で泳ぐのだろう。マラさんが昼間、「フィンランド人は、短い夏を精一杯楽しむんだ。何しろ、冬は真っ暗だからな。仕事は捗るけど」と言っていたのを軽く受け流していたが、ここまでやるとは。
 気温の低さだけではない。明るいとはいえ、午後8時や9時に子供たちが子供たちだけで遊んでいるのである。運動場やアパートの周りはもちろん、人通りの少ない(散歩している人々が結構いるから、町中に比べて極端に少ないとは言えないが)湖畔でも子供たちだけで遊んでいる。それでも、特別危険な感じはしない。たぶん、高度成長後の今日の日本よりは、治安は良いのではないか。銀行のキャッシュディスペンサーが、日本で言うとジュースの自動販売機のように、あちこちにあって、24時間動いているのも日本では考えにくい気がする。(もちろん、ヘルシンキのような大都市は別かもしれないが)

(スポーツ教室のさよならパーティ)

 明朝ヘルシンキに向かう計画は、変更となった。「地球の歩き方」によるとヘルシンキ動物園の動物は午後は寝ているそうであるから、午前中に動物園に行くことを考えていたのであるが、智が今月お世話になったスポーツ教室のさよならパーティが、明日の正午に延期になったからである。今日は人が集まらず(智を含めて子供は二人のみ、他の子はパーティがあることを知らなかったとのこと)、仕切直しだとのころ。夏休み中なので、明日に延期したとて人が集まるか疑問は残るが、この一ヵ月ミッカ先生には大変世話になったし(もし、このスポーツ教室に通っていなければ、智は運動不足であり余ったエネルギーを何に使ったか分かったものではない)、終りはキチッとしなければいけないので、動物園訪問は延期することにした。ヘルシンキ訪問は午後からということになる。


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