8月11日(月)

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(ヘルシンキ)

 初めてヘルシンキに行った。フィンランドに来て2ヵ月以上経っているが、入国時はヘルシンキ/バンター空港で国内便に乗り換え、直接タンペレまで飛んできたので、ヘルシンキの町を見るのは、今回が初めてになる。人口50万人の首都は大きく、「久しぶりに都会に出てきた」気持ちになる。駅前から中心部のエスプラナーディ通りにかけて歩いたが、人が多すぎて田舎に慣れた身では居るだけで疲れてしまう。車道には車が溢れ、なんと、渋滞しているのである。信じられない思いである。
 考えて見ると、日本でも東京圏は他の地域とは比べものにならない混み具合である。フィンランドの人口の1割がヘルシンキに、また、隣接する都市も合わせると1/4くらいの人がヘルシンキ圏に集中して住んでいるのであるから、ここは別の国と考えたほうが良いのかもしれない。
 有名なデパート、ストックマンの隣にあるアカテーミン書店の本店(デパートも書店も支店がタンペレにある)は、流石にフィンランド語のテープにも登場するだけあって、店内も広かった。機会があれば、子供を連れずに来て、ゆっくりと見て回りたいところである。

(フィンランドの列車)

 以前、日本の友人からの又聞きだが、「フィンランドには、特急列車と呼ばれる遅い列車と、さらに遅い列車しかない」そうである。確かにヘルシンキはタンペレから187km しか離れていないのに、時刻表で調べると、IC で1時間50分〜2時間、普通列車で2時間〜2時間10分かかっている。ドイツの ICE(新幹線に相当する)は、ハンブルク港/ハノーバー中央駅間185km を1時間25分〜35分で走ると時刻表に書いてある)。新幹線に相当する列車は、フィンランドにはない。速度は速くないが、座席はゆったりしており揺れも少なく、乗り心地は良い。

(季節は秋?)

 12日の火曜日から智の小学校が始まった。彼のクラスはフィンランド語を話せない外国人を集めたクラスで、智も一からフィンランド語を教えてもらえる。夏休み前に聞いていたメンバー構成とは変更があり、総勢8名でアジア人は智だけである。バルト三国やロシアなど東方諸国から来た子供達ばかりで、男子は2名だけだそうだ。今後どんな展開になるのでしょう?
 火曜日に雨が降ったせいか、水曜日は朝から肌寒い。キッチンの窓から30番のバスを待つ人々を眺めて見ると一人を除いて皆長袖、しかも上着までしっかり着ている。これはどうみても夏の服装ではない。5月にフィンランドで買ったウインドブレーカを着て自転車に乗ったが、ちょうど良い暖かさである。マラさんによると、今日の気温は13〜15℃だという。「日本は8月が一番暑い月なんだよ」と言ったら、「日照時間から考えても、それはおかしい。6月下旬から7月の気温が最も高いはず。8月は気温が下がって来るはずだ。」と、不思議な顔をしていた。秋が始まったようである。


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