8月18日(月)
タンペレ通信に戻る
先週水曜日の夕方、パルモネンさんがアパートに来て、ヴィデオ用のテレビチャンネルをチューニングしてくれた。これで、ようやく日本から持参したヴィデオテープを観ることができるようになった。日本から持ってきたヴィデオは、PAL(欧州で使われるテレビ信号) と NTSC(日本などで使われるテレビ信号) を切り換えることのできるものだが、アパートのテレビとの間でヴィデオ信号の受け渡しができなかった。そこで、ヴィデオ信号を一旦電波に直してアンテナ経由で送るしかなく、テレビチャンネルのチューニングが必要だったのである。ところが、テレビの取扱説明書は、フィンランド語(とスウエーデン語、デンマーク語の三か国語)で書かれているため、さっぱり、チューニング方法が分からず、お手上げ状態。ヴィデオは一ヵ月間棚の飾りになっていた。
神戸の大震災後には、当時の豊田高専校長堀井先生、電気工学科の梶田先生、5年生(電気工学科)学生諸君と一緒に仮設住宅を回って電気製品の簡単な修理をして回ったが、このとき、現場で直せて、かつ最も喜ばれたのがテレビのチューニングであったことを思い出す。日本のテレビはマニュアルなしでも、ボタンの記号や形状などを頼りに試行錯誤でチューニングできたのであるが、アパートのテレビは、チャンネル数99の高機能テレビに加えて、ヒントが全てフィンランド語と二重の困難(実際には言葉の問題だけだろう)に阻まれ、自力でのチューニングを諦めてしまったのである(電気工学科の教員としては、非常に苦しい言い訳にて、家族の信頼を失ったことは言うまでもない)。とにかく、ユハさん有難う。
(サーバーの更新)
7月24日に一度変更したものの、サービスの中断を恐れて元に戻していたWWWサーバーを正式に PowerMac 8100/80AV + WebSTAR2.0J に移設した。このマシンを使って改良していた新しい数学教育システムが安定してきて、コンピュータを起動し直さなければならないことが、ほとんど無くなってきたからである。WWW サーバーのソフトウエアWebSTARもヴァージョン 2.0J は処理速度が速くなっているので、今週見に来てくれた人は、「タンペレ通信」については先月よりも待ち時間が短くなったと感じたはず。
数学教育システムについては、個別教育に対応するため、登録利用者をデータベースと連携させて認識するようにさせたのだが、データベースを同じ機械で動かしているせいか、従来のものに比べて反応速度が低下しているように思う。何らかの工夫が必要かもしれない。まだまだ、完成度は低いがどのようなシステムなのか興味のある方は、使ってみてください(感想をお寄せ下さると嬉しいです。おわび:リンク先アドレスの書き間違いで、まともにつながりませんでした。8月25日(月)午後より、まともになりましたので、以前リンクできなかった方ももう一度試してみて下さい。)。
同時に画像データも見直しを始めた。今まで、画像データは全て GIF 形式で保存していた。「タンペレ通信」で使っている画像は1枚当たり15Kbyte のデータ量だった。JPEG 圧縮をかけることで、画質は少々落ちるかもしれないが、1枚当たり3Kbyte まで小さくなることが分かったからである。7月の画像から順次時間を遡って、GIF -> JPEG への変更をします。
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