10月9日(木)

October 9th (Thu), タンペレ通信に戻る( Back to Index)


(サルカンニエミ5)

 日曜日に、またまた、サルカンニエミに行った。当初、ハタンパー(町の中心から真南へ2km、シルバーラインが発着するピュハ湖のヴィーニカン湾を渡った対岸)にある人形博物館を訪ねたのだが、開館時間(日曜日は正午開館)を1時間間違えていて、寒空の下(気温5℃は、日本人の感覚では、十分寒いと思う)で一時間待つことができず、サルカンニエミのサラ・ヒルデン美術館で開催中のイヴ・クライン(フランスの前衛(だろうな)芸術家で講堂館柔道4段)の作品展を見に行ったのである。見には行ったが、作品は理解できず、自分が芸術家でないことを再確認させられた。北風にナシ湖の湖面も白く波立ち、少し寂しい気分になる。冬には、この湖も凍るのだろうか。
  
(人形博物館)      (サラ・ヒルデン美術館)      (展望塔)  

 10月のサルカンニエミは、子供達の大好きだった遊園地や子供動物園に加えて、改築中のプラネタリウムまで休館で、開いているのは、美術館を除くと、展望塔水族館とイルカ館(午後1時から30分程度イルカの公開練習がある;もちろん有料で大人30、子供20マルッカ)のみである。美術館だけで子供達が満足できるはずはなく、イルカの公開練習を見ることになった。夏に見たイルカのショーに比べて観客数は少なく、ショー的要素も減り素朴な雰囲気なので、イルカの芸ではなく、イルカそのものが好きな人には、かえって好かれるかもしれない(ただし、上記入園料金は、夏のイルカのショーの料金と同額)練習とはいえ、練習中の技についてはトレーナー(4名全員女性だった)からフィンランド語の解説がある。観客が少ないせいか、バックに音楽が流れていないせいか、解説ははっきりと聞こえる。2ヵ月後だったら、内容を理解できたかもしれない(2ヵ月後にも、同じことを言っていても気にしないでください)。
 
   (イルカ)         (トレーナー)

(今度はホッケーだ)

 月曜の夕方、サッカーチームのお別れパーティが、ヘルバンタ中央の教会の(というか1階の西側の一画を教会が使っている建て物の)2階であるとのことで、智を送っていった。 が、お別れパーティという言葉から予想した集まりとは異なり、チームのメンバーは皆(グランド)ホッケーのスティックを持ち、室内でホッケーの練習をしていた。(サッカーチームの)コーチ(だった)のアンッティによく聞くと、来週から毎月曜日は、ここでホッケーの練習をして、アハヴェニス湖に氷が張るのを待つ(凍れば、そこで練習を始めるという)のだそうだ。ホッケーのコーチは、アンッティとヨウニ、メンバーもほとんど同じだから、夏のサッカーチームが、冬には、そのまま、アイスホッケーチームに移行するようだ。早速、ホッケーチームへの登録を行い、智は、アイスホッケーチームの一員となった。サッカーチームのお別れ会は個人表彰で終わり、智は(チーム内の)最優秀?新人賞を受賞した(今シーズンから新しくチームに加わったのは、智だけという話しもあるが、細かいことは気にしない)。
  
   (長い影)       (アハヴェニス湖畔の夕日)       (大きなソーセージ)

(秋は終わりか)

 智がお別れパーティ(実際には、すでにホッケーの練習みたいなもの)をしている間、素子とアハヴェニス湖畔の公園で遊んでいると、フィンランド語教室のクラスメート、アンドリューさん一家と出会った。フィンランド人の奥さんは英語を話すので、家庭内の会話はどうも英語のようだ。夏時間のおかげで、(朝の出勤時は暗いが)夕方は6時を過ぎてもアパートの最上階や木々の先端に、まだ夕日が差している。フィンランドの小さい子供達は、完全武装でブランコや滑り台で遊んでいる。結局、智を迎えに行く7時半まで、素子と二人で公園にいた。かなり暗くなっていて、公園で遊んでいたのは我々二人だけだったが、湖畔の散歩道は人気が跡絶えることがなかった。
 この日は冷え込み、翌日の朝、ベランダの温度計を見ると+1℃。天気予報では知っていたが、確かに寒くなった。前日残っていた水が凍ったらしく、道路は滑るところもある。そろそろ自転車通勤も終わりが近いのかもしれない。駐車場やキャンパスの紅葉もピークを過ぎ、芝生の上には落ち葉が目立つ。アイスホッケーの用具が売り場面積の半分を占めていたスポーツ店にも、そろそろスキー(と言えば、普通はクロスカントリー)用具が並び始めた。冬の通勤はスキーかな?
 
   (駐車場 9/27)       (キャンパス 9/29)

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